2008年09月28日

移植学会にて

先月大阪で移植学会が開かれました。ダラス時代のボスや、マイアミ時代の病理の先生も来日されお好み焼き屋で大阪らしさを堪能していただいたようです。自分の発表では直前になってPower Pointのファイルが飛んで、古いバックアップのファイルをぎりぎりまで修正しないと、いけないはめになり、座長の先生や製薬会社の方々に大変ご迷惑をおかけしました。さすがに、Pentium M + Office 2000では時代遅れになりつつあるのかな。

 会場では多臓器移植を受けられた神達さん達にもお会いすることが出来ました。あやかちゃんは残念なことになったのにもかかわらず、アンケート調査などにご協力いただいてほんとにありがたい限りです。国内で短腸症候群の子供達の治療を出来るようにまだまだ努力を払わなければなりません。

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2008年08月12日

お誕生日

 今晩は管理人です。小腸移植について調べ物中です。ベルギーの先生にSimulectの事で問い合わせたら10分で返事が来ましたね。ネブラスカの先生も、ジョージタウンの先生もその日の内には返事をくれました。おまけに、誰かフェローをよこしてくれないかとのことです。偉い先生ほど下っ端の質問にもすぐに返事をくれるんですね。

 最近の小腸移植はマイアミのプロトコールを元にしているのでZenapaxという薬を使います。ところが、この薬は国内では販売されずに、販売される予定も立っていません。国内で行うにはいつまでも販売されていない薬を使うわけにはいかないので、プロトコールを変更する必要があるのです。



 さて、先日の外来ですが移植患者さんが入院中に誕生日を迎える移植患者さんのためにカードを作っているとのこと、この患者さんよりはずっとお姉さんの患者さんなのですが、「新しい誕生日は私の方がはやいから」とのこと。患者さん同士でこうやって励まし合っているのはなによりです。こういったプレゼントがうれしいことは管理人も自分がもらうような立場になってすごく心にしみるようになりました。

 子供達が無事に誕生日を迎えて一つ年を取りますように。

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お誕生日

 今晩は管理人です。小腸移植について調べ物中です。ベルギーの先生にSimulectの事で問い合わせたら10分で返事が来ましたね。ネブラスカの先生も、ジョージタウンの先生もその日の内には返事をくれました。おまけに、誰かフェローをよこしてくれないかとのことです。偉い先生ほど下っ端の質問にもすぐに返事をくれるんですね。

 最近の小腸移植はマイアミのプロトコールを元にしているのでZenapaxという薬を使います。ところが、この薬は国内では販売されずに、販売される予定も立っていません。国内で行うにはいつまでも販売されていない薬を使うわけにはいかないので、プロトコールを変更する必要があるのです。



 さて、先日の外来ですが移植患者さんが入院中に誕生日を迎える移植患者さんのためにカードを作っているとのこと、この患者さんよりはずっとお姉さんの患者さんなのですが、「新しい誕生日は私の方がはやいから」とのこと。患者さん同士でこうやって励まし合っているのはなによりです。こういったプレゼントがうれしいことは管理人も自分がもらうような立場になってすごく心にしみるようになりました。

 子供達が無事に誕生日を迎えて一つ年を取りますように。

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2006年09月14日

その勇気に

今晩は管理人です。先日、マイアミで多内臓移植を受けられたあやかちゃんのご両親にお会いしました。実はご両親とお会いするのはこれが初めてです。お嬢さんの関わった、移植医療というものを少しでも知りたいと言うことと、少しでも手助けになればと言うことで、移植学会を訪れてくださったそうです。移植の手術を受けられた後に、また残念な結果に終わったのにもかかわらず、このように多くに人前に出てくださるというのはなかなか出来ることではありません。
  もちろん、管理人は先進国でありながら移植医療に関してはお金を使って海外で治療を受けなければいけないという現状に歯がゆさを覚えている一人なので、必ずしも募金で海外で移植をしたり、ましてやグレーな部分の多い中国で移植を受けたりすることに賛成なわけではありません。
 往々にしてマスコミでは移植への募金活動をただ単に好意的にとらえたり、また、中国などでの移植を単に批判的に報道したりするにすぎません。しかし、つねにどうしてそうせざるおえないのかを考えてもらいたいのです。
 管理人は今は小児外科で働いていますので、移植に至までの患者さんを多く見ています。どんな親御さんもただ、「子どもを助けたい。」という気持ちで一心です。その中では移植の適応になりながら国内での移植が出来ないためにもどかしい思いをしている方もたくさんいます。自分の子どもの命が助からない、学校にも行けずにずっと病院で点滴を受けている子ども達の気持ちを考えたことがありますか。そんな中で、子どもを救うために戦ったご両親のことを誰が責めることが出来るでしょうか。
 現在での移植医療や、脳死について様々な意見が交わされています。しかし、多くの議論が、患者さんや現場とは遠いところで方法論で交わされがちなことが残念です。移植医療は善意と善意をつなぐのが仕事です。つねに消えそうな命を助けたい、そんなシンプルなことを難しくしたがるのはいかがなものでしょうか。
 管理人も国内での移植を行うことがどれだけ大変かを身にしみていますし、その中でここまで築き上げてきた患者さんや医療スタッフの努力に敬服しています。あやかちゃんと、ご両親の悲しみと勇気が今後の日本の移植医療の発達に寄与して、少しでもご両親の悲しみが和らぐのを願うばかりです

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2005年11月30日

白衣の時に撮ってね

 こんばんは管理人です。今日もたこ部屋に詰められて、当直をしています。隣のたこ部屋に迷惑になるといけないから、イヤホンでテレビを聴かなければいけないというのも、相当なものです。ノートパソコンのタイプの音さえ、響いてうるさいかもしれません。もっとも、最近はノートパソコンも性能がいいので、全く問題なく仕事ができるといえばできるのですが、どうしてもだらだらしてしまうものですね。

 さて、病棟の3年目の看護婦さんは現在「レシピエント移植コーディネーターについての調査」となるものを、行っています。夜の病棟にきてコンピューターで作っていて、なかなか偉いものですね。ホームページに載せる写真を撮らせてもらおうかと思ったら「白衣の時にしてね。」とのことなので、後ほどこうご期待。

 この看護婦さん、管理人のサイトを昔から知っているらしく、この病院でも周知になるのも時間の問題かと思います。(もっとも、みんな知っているかもしれませんが。) 今までと同様に、日本人の友人、同僚、上司に関してはこのホームページには登場しませんのであしからず。

投稿者 管理人 : 09:33 | コメント (0) | トラックバック

あやかちゃんを救う会

こんばんは引き続き管理人です。小児外科で働き始めてから早くも1ヶ月のたつ管理人です。未だに、手洗いの後、手を拭かずに手術室に入って看護婦さんに怒られていますが、何とかやっています。 

 さて、再び日本で治療を受ける機会が得られずに、アメリカに行くしかない患者さんがいらっしゃいます。経済的にも技術的にも救える命がありながら、見どうすることもできないこの国の現状をどうおもわれますか。

 以下、あやかちゃんを救う会からの引用です。

この娘が
神達彩花(かんだつ・あやか)ちゃんです。
どうにか助けてあげたい。
時間はあまりありません。
親友の神達の一人娘の彩花ちゃんは
生後すぐに
『ヒルシュスプルング病類縁疾患の中の
全腸管壁内神経細胞未熟症』と診断されました。
「ヒルシュスプルング病」ならば、
5000人に一人という病気で
全く治らないわけでもありませんが、
彩花ちゃんの場合、
「ヒルシュスプルング病」に似ているものの、
それとは違い、何人に一人という割合では
あらわせないほどの難病であり、
肝不全を併発してこともあり、
臓器移植の出来る環境にない日本では
余命宣告もされています。
それだけに一刻も早くアメリカに渡り
臓器移植が必要なのです。

 あやかちゃんを救う会では、渡米して移植を受けるための募金の行っています。詳しくは救う会のホームページにて。

 あやかちゃんを救う会
http://save-ayaka.com/

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2005年08月23日

闘病記

 さて、闘病記を書かれる移植患者さんがいらっしゃいますが、移植後かなり経っても日記を書き続ける方は比較的少ないです。そんな、肝移植を受けられた患者さんの日記をご紹介します。

三宅健(Ken Miyake)ホーム…ある肝移植者の記録
http://home.b-star.jp/~miyakesh/

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2005年08月02日

Make A Wish


 子ども達がお世話になることも多い、Make A Wish。 野口宇宙飛行士よりメールがとどいたようです。以下の文章はMake A Wishのホームページ内からの引用です。

宇宙で輝け、みんなの夢

難病と闘う子どもたち101人の絵が宇宙へ

スペースシャトル「ディスカバリー号STS-114」が、7月26日午後11時39分(米国時間:7月26日午前10時39分)フロリダ州NASAケネディ宇宙センターから、メイク・ア・ウィッシュ オブ ジャパンの難病と闘う子ども達の絵を乗せて宇宙へ飛び立ちました。

難病と闘う子どもの夢をかなえることを唯一の目的としているボランティア団体「メイク・ア・ウィッシュ オブジャパン(MAWJ)」では、2002年渡辺洋文君の「NASAへ行きたい」という夢の実現のお手伝いを致しました。その折、NASAで野口・向井・土井宇宙飛行士にお会いした渡辺君は、宇宙への夢をさらに大きく広げました。また、宇宙飛行士も、難病と闘いながら夢を描き続ける子どもたちにエールを送りたいという思いを抱かれたのでしょう。この少年との出会いから、野口飛行士がスペースシャトルに搭乗する際、MAWJの記念品を公式フライト品として掲載して下さるという話が生まれました。


http://www.mawj.org/

  「メイク・ア・ウィッシュ」とは英語で「ねがいごとをする」と言う意味のボランティア団体です。3歳から18歳未満の難病とたたかっている子どもたちの夢 をかなえ、生きる力や病気と闘う勇気を持ってもらいたいと願って設立されました。メイク・ア・ウィッシュは、独立した非営利のボランティア団体で、宗教 的、政治的団体ではありません。

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2005年07月17日

移植とダイビング

今晩は管理人です。実は管理人もPADIのCカードを持っているのですね。もうしばらく潜っていないのでペーパーですが。
 さて、そんなわけで管理人もダイビングのすばらしさはよくわかっています。管理人は質問者の病歴も何もわからないので、この質問にお答えすることが出来ません。もし、セカンドオピニオンが必要ならば、まず主治医の先生に質問をして頂いて、その上でご連絡を下さい。適切な方をご紹介します。

 さて、ここからは一般論となります。移植後の生活に関しては純粋に医学上の問題ではなく人生観とも関わります。さて、一般的に肝移植後3年を経過していれば、もちろん現在の免役抑制剤の量や合併症(高血圧や糖尿)などの関係もあるので一概には言えませんが、全く移植を受けていない方と同じ生活をしていいと考えられています。移植者の中でのスポーツ大会なども開かれています。もちろんアルコールは困りますし、グレープフルーツも困ります。
 ただ、たとえば建前上は生のお寿司は食べてはいけないことになっていますが、日本人の場合、移植を受けてもお寿司が食べられないと言ってしまったら、夢も希望もなくなってしまいます。多少は感染のリスクを上げるかもしれない(データーはありません。)けれど、やはり食べてもかまわないとおもます。
 そのうち、生のお寿司は感染症を増やさないという、研究をしたいと思いますので、研究に参加した胃管移植後の患者さんは管理人にご連絡を下さい。(ただし、寿司代は患者さんもちとなります。)

 ダイビング時には正常な肝臓でも肝酵素が上昇することがあって、局所的な気泡形成が原因だと考えられています。移植後の肝臓がこのような気泡に弱い可能性がありますが、証拠はありません。もちろんシュノーケリングや、低深度のスキューバーなら問題はないでしょうが、何メートルまでは大丈夫だということはわかりませんが、20mくらいまでにとどめておいた方が良いでしょう。このあたりは、本人のスキューバーにかける熱意と、肝機能とのかねあいと言うことになるのではないでしょうか。肝機能を変化させない範囲で、低い深度から楽しむというのが現実的なところでしょう。もちろん、脱水は良くないので、十分水分を取るようにして下さい。

参考: Divers Alert Network (デューク大学医療センター系のダイビングにおける医学研究の非営利団体。) 

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おいしいワインの作り方

The Capital Grilleにて送別会。婦長いわく「ヤッピー」なワインセーラーの中で、小児移植から、腎移植までのサービス合わせての夕食会です。
 赤ワインをくぐらしながら、腎移植の先生のワインの作り方のスピーチです。

フェローはブドウ作りに似ています。
おいしいワインを作るにはまずブドウ作りからです。
いいブドウは接ぎ木(Transplant)をするところから始まります。良い土壌が大事です。
毎日、日光と、水、風が良いことを確認して、それからお祈りをすることも。でも一番大事なことはDdicdation です。
縦網に広がって、それから横網に枝を伸ばしていきます。たわわな実は、時にはしぼんだり、カビがついてしまったりすることもあるでしょう。

とユーモアを交えながら、フェローシップについて語ります。

 途中までアティンディングやフェローのことをギャグも交えてちゃかしながら勧めていきますが、最後には

「一番大事なのは毎日欠かさず、日当たりと、水と、風と、土のディテールに気を配ること、一日でも欠いたらおいしいワインは出来ないのです。」


 とやはり、赤ワインを傾けながら語ります。

 そういえば、管理人病棟から、感謝状の表彰をいただきました。こういうことはとても心に残るものです。ちなみに、もちろん一番はインターンのケニア先生です。
 ちなみに左は投票風景。秘書が管理人に投票するように張り紙を出してくれています。

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2005年06月27日

ケニア先生の手紙

ケニア先生のあとの、新しいインターンが来ています。しばらくは、見習いなので管理人が病棟業務を教えることになります。まあ、今まではケニア先生に頼りっきりだったので、前の病院で字の汚さベスト10に入った管理人としては、オーダーを書くのがきついところです。(看護婦さんにとってね。)
 ケニア先生は病棟へ、感謝の盾を残していきました。こういうところはなかなか粋なところです。

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2005年06月26日

さよならケニア先生

ケニア先生は、今日で仕事納めです。彼女のおかげで、本当に助かりました。非常に残念です。外国人が正規のレジデントコースにはいるのは大変なことですが、それを成し遂げました。優秀な彼女なら、これからオーランドでも、一生懸命がんばることでしょう。
 

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2005年06月08日

バハマへ行こう

買い物からの帰りの途中、同僚から「ドナーの手術に行ってくるからオンコールを変わってくれる。」という電話が入った3分後、ドナーデスクからまた電話が。「上野先生今から空港に行ってもらえます、それからパスポート番号を教えて。彼は、ビザが切れたから行かれないの。」
 というわけで、はじめてバハマに行くことになりました。海外では初めての手術です。
 パスポートとDS2019を手にして空港へ。プライベートの飛行機では、パイロットが必要書類を調べるようです。一応、バハマもフロリダ州と同じリージョン3に属していて、同じようにドナーの提供を受けることになっているようです。
 今日は、あいにく悪天なので、眺めは今ひとつ。数時間の滞在でも、ちゃんと入国の書類を書かないといけないのですが、バハマの入国の書類はまるでホテルの評価表のよう。さすが観光立国のようです。
 バハマの空港に着くと、通常と同じように入国と、通関をすませます。入国のスタンプには滞在期間1日と記されました。 

 なかなかこない救急車を待って病院へ。久しぶりに左側通行の道をとばすのですが、サイレンに車が止まらないので結構スリルがあります。
 さて、バハマの病院はほとんどアメリカの病院と変わりませんでした。英語が公用語なのでマイアミよりはアメリカらしいかもしれません。
 手術を終えた後は、すぐに帰国。General Aviationの小さなプレハブ小屋にも、一応入国審査があって、新しいI-94と指紋、顔写真が必要になります。どうもここの審査官は慣れていなくて、こちらがいちいち説明しなければなりません。危うく前のI-94をそのままにされるところでした。

投稿者 管理人 : 05:34 | コメント (12) | トラックバック

2005年06月07日

Shall reach you from the stars

 移植後になくなられた患者さんの、病棟での送別会が先日開かれました。未だ2歳でした。最後はお母さんに抱かれながら、短い生涯を閉じました。

 病棟での送別会はいつもカンファレンスに使われている部屋に、医師や看護師を集めて行われました。患者さんの元気なころの写真と、寄せ書きを釣り下げた風船、子供の好きだった音楽をかけて病院での最後のお別れを告げます。このような準備は子供の病棟での生活を手助けしている保母さんの役目をしている Child Livingの部署の方が行ってくれます。

 患者さんのご両親に、看護師などから、最後のお別れの詩が送られます。こちらで、その詩を紹介致します。

投稿者 管理人 : 05:44 | コメント (965) | トラックバック

2005年05月17日

小児移植外科見学 おまけ

  昨日は一晩中肝移植13時間の手洗い。その上、週末の学会のポスターのデーターを最新のものに書き直すことになったので、図表を全部作り直しです。計算から全部し直さないといけないので、涙がちょちょきれそうです。
 
  さて、見学に来た学生さんから感想を送ってもらいましたので、ご紹介します。ちなみに、左の写真は小児移植外科ハウススタッフとの写真ですが、この実習も学生さんの思い出になるといいですね。

 今回の見学では、アメリカの医療と移植外科の実際に触れる事ができ、予想以上の収穫を得る事ができました。日本では行われていない小児の脳死移植も見学できましたし、先生についてモーニングレポート、回診、カンファレンスなどを見学出来た他にも、放射線科や病理まで色々と詳細に案内して頂き、短期間にも関わらず本当に充実した実習でした。日本とアメリカの医療を両方経験してらっしゃる先生に丁寧に教えて頂けるので、アメリカの医療や移植に興味を持つ方に是非お勧めしたいと思います。本当に有難うございました。

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小児外科見学 後編

 手術の他にも検査の見学をします。CT検査は日本とほとんど同じようです。子供の撮影なので怖がらないように、お母さんも一緒に中に入ります(1)。これは、消化器内視鏡の見学。小腸移植をやっている施設ならです(2)。ICUでの、超音波の見学をしたり(3)、肝生検の見学をしたり(4)、胸腔穿刺の見学をしたりもします(5)。
 午後の回診の前には、検査結果を集めなければいけません。シンチグラムを見たり、くるくる回るボードにあるレントゲン写真を見て回ります(6)。また移植の場合大切なのは感染症と、病理です。細菌学部門によって、培養の結果を聞たあとに(7-8)、病理部門に行って、標本を病理フェロージュリーと一緒に見ます(9)。
 午後の回診の前には、ダンキンドーナッツで一服(10-11)。ここのコーヒーは甘いですがなかなかおいしいです。
9 10 11 12
13 14 15 16

 午後の回診は、影のボスのインターンのケニア先生と一年目のフェローのアンソニー先生とまわります(12)。温度版を見て、今日一日問題がないかも確認し、夜に対して指示を出していきます。移植外科の場合はプログラフの指示を出すのが一番大切です。
 さて、今日はこの後に移植のカンファがあります。今日はM&Mの日です。カンファ室では、アイスティーとクッキーがでますので、少しいただきます (13)。カンファレンス室の後ろの席に陣取って、発表を聞きます(14)。わからない単語がでても電子辞書があるから大丈夫です(15)。
 さて、これで実習も終わりました。最後に、ジュニアフェローのアンソニーと握手をしてお別れです。お疲れ様でした。
 

写真・文:管理人 モデル:見学の学生さん カメラ:IXY 50

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2005年05月15日

小児移植外科見学 中篇

 病理のカンファの後は、肝移植後の患者さんの超音波を行います。超音波の機械は大人の病棟にあるので、取りに行きます。大人の病棟では、大人のインターンとちょっと話しをします。ここが当直兼インターン部屋ですが、どこでも汚いですね。でも、この超音波の機械の小さいこと、ノートパソコンくらいの大きさしかありません。これは、彼女に運んでもらいます。
 さて、その後は、お昼ご飯ですね。病院のカフェテリアに並びます。今日はイタリアンフェアーということですが、イタリア人が聞いたら笑ってしまいますね。管理人おすすめのパルメザンチーズのチキンとスパティーを注文します。アメリカでの医療について、小児病院からローテーションに来ているICUフェローのラビッシュ先生に質問します。
 さて、昼食が終わると、手術室へ見学に行きます。今日は幸運なことに肝移植が行われています。一般の方立ち入り禁止の手術室へ。いつも小児の移植が行われる70号室です。手術室の番号が70以上もあるなんてなんて数でしょうか。
 バックテーブルは未だきれいで肝臓は届いていません。手術台の上からのぞき込んで手術を見学します。器械出しの上にある、摘出された肝臓です。正常の肝臓の1.5倍くらいになっています。

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2005年05月14日

小児移植外科見学 前編

さて、今日から実習に来てくれた学生さんに、サービスを案内してもらいます。彼女は管理人が鉄緑会という塾で講師をしていたときの教え子なのですが、6年ぶりに合えばいつの間に大学を卒業していました。教える教科が化学から、医学になっても、かつての生徒がこうやってまた見学に来てくれるのは管理人としては涙ものです。

 さて、朝の始まりはコーヒーからです(1)。ここマイアミではキューバコーヒーが顔を利かせています。ちょうど、コーディネーターのモニカと出会います (2)。朝は回診の前にインターンとフェローのモーニングレポートがあるので、それに参加します。メアリーは小児移植外科の受付をしています。 朝は、やっぱりコーヒーが欠かせません。なぜか小児移植外科にはコーヒーメーカーがないので、いつも小児科の医局で失敬させてもらいます(3)。 
 朝の報告会では、朝早く来たインターンやフェローが患者さん達の状況を報告して今日の治療の計画を立てます(4)。この会議には、他にコーディネーターや、薬剤師、栄養士なども同席します。 朝の報告会が終わると、病棟を回診します(5)。インターンのケニア先生は、てきぱきと患者さんの報告をして、指示をカルテに書いていきます(6)。今日の回診には外科以外に、小児消化器内科の先生も参加しています。 患者さんの中にはプレイルームで遊んでいる患者さんもいるので、そちらにも立ち寄ります(7)。ニンテンドーのゲーム機がおいてあります(8)。
 回診が終わると、病理のカンファレンス病理医、肝臓内科医と移植後の肝生検や小腸生検の標本について議論をします。学生さんも一番後ろに座って見学します(9-10)。

写真・文:管理人 モデル:見学の学生さん カメラ:IXY 50

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見学

ここの医学部では、毎年3人の日本人学生が交換留学生として、1年間ここの医学部生に混じって授業を受けたり実習に参加したりしています。そのうちの、一人の穐吉君が、来週から2週間小児移植外科で実習することになりました。
 彼には、移植外科をリポートしてもらおう(管理人の写真の生け贄になる。)と思っていますのでこうご期待。

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2005年05月04日

見学・実習について

見学・実習のお問い合わせがいくつか来ているのですが、管理人の研修している小児移植外科では見学・実習は大歓迎です(たぶん)。移植医療や、米国の医療に関心のある医師、看護師、学生、薬剤師、栄養師、コーディネータなどどなたでもどうぞ。ボスに確認する必要と、いくつかの書類手続きが必要ですので、メールにて所属、略歴、希望期間をご連絡下さい。メールはホームページの下の方から送れます。
 なお、メールは題名の中に"baylor"または"miami"のキーワードが入っていないと、スパムフィルターに引っかかって永遠に届きませんので、その点はよろしくお願いします。

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2005年03月27日

Miracle Walk

今日は先週の土曜日にあったTransplant Fundation主催のMiracle Walkについて、写真を掲載します。この企画は移植だけではなく、啓蒙と募金のためによくアメリカで見られる企画なのですが、チームを作って、完走すると、約束した募金を集めるというものです。陽佑ちゃんと陽子さんのお父さまも参加されました。参加時の日記に関しては陽子さんの日記に掲載されています。以下の写真は陽佑ちゃんのお父さんの撮影したものです。


 朝には簡単な朝食が配られます(1)。多分レジストレーション時(2,3)。救急隊も準備されいます(4)。いつも乗せられるドナー車(5)。優勝チーム?(6)歩行中(7,8)ボーイスカウト(9,10)

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2005年03月08日

訃報

 東大病院の生体肝移植の1例目であり、マイアミにて再移植を受けられた若林正さんが日本時間の3月8日に永眠されました。33歳でした。移植を受けられた後も、積極的に講演、執筆活動をなされていたのですが、残念なことになってしまいました。厳しい症状の中、先月までホームページ上で日記も更新されていました。移植を受けた後での日記を続けておられる患者さんは少なくとても貴重なページでした。

 若林正さんのサイトは以下の通りです。

わかば
http://www.246.ne.jp/~wakaba/

若林正さんを救う会
http://wakaba.tv/miami/

 3月19日にはお別れの会が開かれるとのことです。場所日時については上記ホームページにてお知らせがあるそうです。

 管理人は一度もお会いすることは出来なかったのですが、かねてよりたくさんの先生方からお話を伺っていたので、お会いできたらと思っていました。彼の長かった闘病生活、その人となりと活動を伺うと、人の生きることの意味、医療というものがどうあるべきかについて深く考えさせられます。
 心より、ご冥福をお祈りいたします。

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2005年02月10日

エコーの機械

 移植外科と超音波の機械は切っても切り離せないものです。管理人が、研修医になったばかりの時に、移植外科でアロカのエコーの機械を使って、血流のチェックばかりをしていましたが、今でもほとんど同じアロカのエコーの機械を運んで検査をしています。
 ところが、このたび新型の機械を入れる話しが上がって、今日は品評会です。最近では韓国でもエコーの機械を作っているようで、今日はポータブルの機械の説明会です。まあ、このセールスマンに人も余りよくわかっていなくて、電話をしながらの説明でしたが、最近のポータブルの機械はほんとに小さくなったものですね。

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2005年02月04日

間違えだらけの多臓器移植

Q6 人種が異なると臓器の適合性は低くなるで多量に免疫抑制剤を飲まなければいけないのですか?こうなると僅かな感染症が命取りになるしワクチンなんか受けられないのですか?
A6 人種間で組織の適合性が低くなると言うことはありませんし、免疫抑制剤の量も変わりません。もちろん、感染症になる可能性はありますが、ほとんどの感染症はしっかり管理すれば重症化することはまれです。もちろん術後からある一定期間をおけば、一部のワクチンを除けば接種可能です。

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間違えだらけの多臓器移植


Q5:6臓器を6人のレシピエントに別々に移植したら、6人の子供が助かったのではないの?
A5:今回移植された6臓器のうち胃、大腸、脾臓は無くてもそれほど困らない臓器なので、単独の移植は行われません。膵臓は1才以下では移植が行われることはきわめてまれです。一月末のUNOSのデーターによると、1才以下の肝移植の待機者数69人に対して、小腸は19人、膵臓は1人です。ですから、ドナーが69人現れて、肝臓が移植されたとしても50人の小腸とほとんどの膵臓は利用されることがないわけです。そのため残念ながら、6人の子供が助かると言うことにはなりません。

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2005年02月01日

間違いだらけの多臓器移植

Q4:6臓器も移植したら、拒絶反応が起こる率も6乗になるのですか?
A4:多臓器移植にかかわらず、肝腎同時移植のような臓器移植で、単臓器移植に比べると拒絶反応の起こる率が低くなることが知られています。多臓器移植に関しても、小腸単独移植に比べると、拒絶反応は起こりにくいようです。

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間違いだらけの多臓器移植

 もう1月も終わりですね。ほんとに月日が経つのは早いものです。さて、きょうもQ&Aの続きをします。

Q3: 小腸の病気なのに、何で6臓器も移植しなければいけないのですか?
A3: 小腸が短い患者さんの場合、栄養を全部点滴に頼らなければなりません。その場合栄養障害性の肝不全を起こすことがあります。陽佑ちゃんの場合も肝不全を引き起こしていました。そのため、小腸と肝臓の同時移植が必要になります。小さい子供の場合は、それぞれの血管や胆管などが小さいうえ、技術的な点を考えると、それぞれの臓器を移植するよりは、おなかの中の臓器をひとかたまりにして移植した方が容易で、安全な移植になります。ですから、6臓器移植といっても、6つの臓器を別々に移植をしているのではなくて、大きな一つの臓器のように移植をしています。

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2005年01月30日

間違いだらけの多臓器移植 その2

Q2 外国人がアメリカのドナーを使ってどうして移植が受けられるの?アメリカ人優先ではないの?それともお金で権利を買えるの?

 A2 アメリカの移植臓器の分配はUNOS(米国の臓器移植ネットワーク)によって行われていて、その中に、外国人(実際は非在留外国人)に対する臓器分配もPolicy 6. Transplantation of Non Resident Aliens(非在留外国人に対する移植)に規定もされています。その規定を一部要約します。。

6.2 ガイドライン
6.2.1 臓器分配に関する非差別
外国人に対する臓器分配は、米国市民と同じ基準で行われなければならない。
6.2.3 費用
外国人に対する移植は人道主義に基づいて行われ、経済的利益に基づいて行ってはならない。リストに関わる費用は米国市民と同じでなければならない。
6.2.5 トレーニング
移植医療が未発達の国を発展を助けるために、外国人の移植を行う病院は、該当国からの移植医の養成も含めたトレーニングプログラムと教育プログラムを持つことが望ましい。

 このように、外国人に対する移植はアメリカ人の好きな人道主義と、遅れている国への教育主義から成り立っているようです。また、米国市民と同等の権利があり、お金で順位が買えないことになっています。

さらにこの規定は次のように言っています。

6.3 監査
外国人に対する移植が年間5%を越える病院に対しては、その背景に対して委員会が監査を行う。また、外国人ドナーの多い臓器バンクを抱えている病院に関しては、特別に考慮する。

 この項目が、いわゆる「外国人枠5%」の項目です。またこの項目を見ると、アメリカで外国人に対するレシピエントを受け入れているのは、外国人がドナーになってることも背景になっていると思われます。

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間違いだらけの多臓器移植 (Myths & Truths of Multivisceral Transplant)

今日、サンライズにある韓国食料品に言ったら、「よん様」キーホルダーが売っていましたね。ここでも、冬ソナがはやっているのでしょうか。管理人は未だ見ていないものですっかり乗り遅れています。

 さて、日本ではなじみの薄い海外での多臓器移植。非常に誤解も多いようです。フェローの身で答えるのは出過ぎなのですが、あまり誤解をそのままにしておくのも何なのでいくつか解答を出していきたいと思います。

Q1:子供に臓器を移植した場合。成長したらまた大きな臓器を移植しなければならないのですか?
A1:乳児や小児の体の小さなうちに移植した場合でも、移植された臓器はレシピエントの成長と共に大きくなります。また後で、大きさのために再移植をする必要はありません。

 こんな感じに次回に続きます。

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2005年01月27日

待機中の死

今晩は管理人です。さて、いつも移植に関しての成功した話しばかりを書いていますが、このサイトを読んで頂ける方には、悲しい結果に終わった事実にも気づいて頂きたいと思います。アメリカでは現在小児からの臓器の提供を受けることができますが、それでも、待ちきれない場合もあります。
 以下の話しは医学的な正確さにはつとめていますが、フィクションであり、実在の患者さんを指し示すものではありません。その点はご了解下さい。

 その患者さんは、6ヶ月になったときに、移植外科に紹介されてきました。出生児未熟児で生まれ、2ヶ月目に、壊死性腸炎をおこし手術で大量の小腸を切除しました。腸からの栄養吸収ができず、中心静脈栄養に頼っていました。
 最初は小腸移植の予定で術前の検査にこられましたが、ご家庭の事情もあり、すぐに移植予定とはなりませんでした。
 ところが、しばらくすると急速に肝機能が悪くなり、肝不全となりました。小児の未熟な肝臓はしばしば、高カロリー輸液に耐えられないことがあり、肝不全になることが知られています。
 最初の検査から4ヶ月経ったところで、肝不全が進行し、そんなにはもう待てないとのことで、肝臓も含めた多臓器移植の予定となりました。ところが、入院から、10日経ってもドナーが現れませんでした。患者さんは肝生脳症も引き起こし、消化管出血も併発して、11日目にはICUへ移送となりました。また、移植のリストはStatus1という、全米から臓器の提供が受けられる順位に上がりました。
 しかし残念ながらICUに移ってから5日経ってもドナーが現れません。そして、その朝に大量の消化管出血を引き起こしました。肝不全の患者さんは、血液が固まりにくく、出血しやすい血管がたくさんあるのです。ICUチームの懸命な処置にもかかわらず、容態は改善せず翌朝、お母さんにだかれながら11ヶ月の短い生涯を終えました。

 アメリカでもドナーが現れてくれなければ、残念な結果を迎えることになります。子供の脳死が認められていない日本ではどうでしょうか。

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2005年01月26日

サウスキャロライナの風

 往診から帰る途中にドナーデスクから呼ばれて、久しぶりにフライトです。ここではドナーデスクという、移植の手術を扱うコーディネーターがいるので、彼女たちに連絡すれば情報がすべて入ります。ダラスみたいに、いちいち、臓器バンクは手術室に電話をしなくていいので楽ですね。
 さて、今日はサウスキャロライナな行きなので、雪でも積もっているのではないかと思って着込んで出かけたのですが、思ったより寒くないですね。サウスキャロライナまでは飛行機で1時間半。テキサスだったら未だ州外に出られません。

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2005年01月23日

肝移植のドラマについて

今晩は管理人です。先週一週間寒かったマイアミもすっかり元の気候に戻りました。

 さて、日本では朝日系で生体肝移植を取り扱ったドラマ「生きたいー家族の命リレー・生体肝移植」という単発ドラマが放送されたようですが、ごらんになった方もいらっしゃるでしょうか。管理人の元に届くには1週間程度かかるので、未だ内容はわからないのですが、ご自身がドナーになられた河野太郎衆議院議員が、ご自身のサイトの中で体験者ならではの重いコメントを出されていました。管理人も早く見てみたいものです。

以下部分引用です。

テレビドラマはでたらめで当たり前なのか

生体肝移植をテーマにしたテレビドラマが放送された。
そのあまりのひどさに怒り心頭。

以下中略

いろんな問題が山のようにあるにも関わらず、脳死移植ができないために生体肝移植が行われているのだ。番組の制作者はもうすこしきちんと考えてから脚本をつくるべきだ。

河野太郎オフィシャルウエッブサイト メールマガジンごまめの歯ぎしりより
http://www.taro.org/ml/mailmagazine/

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2005年01月21日

齋藤陽子さんについて

皆さん今晩は。管理人です。管理人がマイアミに来てから3ヶ月半になりますが、今日は4例目の多臓器移植の助手です。いかに多臓器移植も今やルーチンで行われています。
 さて今日はお知らせがあります。当院で、9月から肝移植のために待機されていた、齋藤陽子さんが昨晩から今朝にかけて無事に手術を終えました。
 管理人は陽子さんの担当ではありませんが、ご本人とご家族のご希望とご許可により、移植手術後の経過報告をこのサイト上で行っていきます。
 陽子さんは昨年の9月末に肝移植のために当院にこられ、2本の胆管ドレナージの管を毎週取り替えるというような大変つらい状況の中で、待機されていました。
 ありがたいことに、昨日ドナーになってくれる方が現れて、無事に手術を終えることができました。
齋藤陽子さんの詳しい状況に関しましては、次のホームページをご覧下さい。

 ともに生きたい(陽子さんを救う会)
http://yohko.gonna.jp/

投稿者 管理人 : 23:59 | コメント (0) | トラックバック

小児の脳死判定について

先日お話ししたように、少しずつ移植について書いてみたいと思います。まず最初は質問にあった、小児の脳死判定について。脳死による死の判定は、移植の場合は避けて通ることができません。管理人は小児科医では無いので、脳死の判定に関する専門家ではありません。その点はご了解下さい。
 当院のICUでも、広く普及している脳死判定基準を使用しているようです。脳死とは、脳幹も含めた脳の不可逆的な機能の停止を指します。人間の活動の本質が、脳の活動にあるという考えに基づくと脳死は、個体死を指すと言えます。これは、「地球が回っている」というのを信じますかというようなものですので強要することはできません。
 この判定では当院では、次の四つを満たすことになっています。また判定は二人の医師によって行われます。
機能の停止の判定
1.臨床診断による大脳機能の停止
2.臨床診断による脳幹機能の停止
3.脳波などによる大脳の生理機能の停止
4.超音波などによる大脳血流の停止
不可逆的な停止の判定
1.昏睡の原因が明らかであり、脳機能停止を説明できる
2.大脳機能の回復が見込まれない
3.6時間の機能停止が継続する。
その他
1.薬物や代謝による影響が除外できる
2.低体温症から回復している

 また、当院では心臓死による場合と同じようにチャプレンが呼ばれる場合もありますが、脳死の場合の特別なチームはないようです。

 また、脳死となった場合には臓器バンクに連絡が行われて、適切な家族との接触が行われることになっています。

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