2005年06月11日

陽子さん移植報告(手術後135日目)

 齋藤陽子さんはいよいよ6月9日に帰国ということになりました。ご両親と一緒にわざわざ小児移植外科のオフィスまで、いらしてくれました。帰国後は、母校での講演など、いろいろな活動が待っていることだと思います。

 最後に、彼女の日記の中から一節。

「これからも全く心配はいらないとは言えないが、臆せず肩の力を抜いて今まで出来 なかったことを取り戻せるよう自分のために生きること」も私のこれからの目標であ ることを教えて下さいました。
今まで病気のために諦めていたものに挑戦することができる可能性を私は移植医療と ドナーによって与えられました。
可能性だけで終わらせないためにも感謝することを忘れず、努力し怯まず行動するこ とがこれからの私の人生の目標です

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2005年05月30日

齋藤陽子さんの壮行会

 当院にて移植を受けられた齋藤陽子さんが、このたび6月9日に正式に帰国することが決まりました。本当におめでとうございます。それに合わせて、昨日、齋藤陽子さんの送別会として、BBQ会が催されましたので、ご報告します。

 齋藤陽子さんは、お父様からの生体肝移植を受けられた後に、残念ながら移植された肝臓がうまく働くことが出来なくて、故郷の仙台を離れて長いこと東京の病院で闘病生活を送っておりました。数年間の間、病院から出ることが出来ずに、管をつながれたままの生活を強いられていました。
 多くの方の募金活動と、超人的な移植コーディネーターの方の計らいで、幸運にも当院での移植を受けることが出来ました。
 再移植という選択肢が非常に限られている日本では、このような状態からの回復は難しく、多くの患者さんが亡くなられているの非常に残念な現状です。
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 日本では、帰国後に入院が必要ではないかとか、頻回な外来が必要ではないかという心配もあるかと思いますが、この写真のようにお元気な姿を見て頂ければ、それが無用な心配であることがわかって頂けると思います。
 一緒にバーベキューを楽しみます(1)。蚊が出てきたので陽佑君にOFFを蒔いているところ(2)。ビーチにグラビア写真を取りに行ったのですが、暗くて敗退。次回に期待しましょう(3)。お父様のスピーチ(4)。

 このバーベキュー会はご自身もドナーとなられたお父様のスピーチで締めくくられました。それは、陽子さんを支援して下さった方と、臓器を下さった名も知れぬドナーの方に当てられました。

 どちらもドネーション(Donation)という言葉にはかわりがありません。近い将来、陽子さんのような患者さんが海外に来なくてすむようになる日がきっと来ることでしょう。

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2005年02月17日

陽子さん移植報告(手術後24日目)

今日は回診です。顔色も良くなって経過も良好です。姉妹そろうと、華やかでいいですね。これから先は外来もほとんど無く、肝機能の血液検査と、プログラフレベルを測っていくだけで良さそうです。電解質に合わせて、食事や飲水の制限があるのが、相変わらず大変そうです。

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2005年02月07日

陽子さん移植報告(手術後17日目)


 今日はお見舞いです。ちょっと風邪気味かもしれませんが、体調は全般的に良好です。廊下もがんばって歩いています。妹さんが金曜日から訪れているので、楽しそうですね。

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2005年01月30日

陽子さん移植報告(手術後10日目)

今日はお見舞いです。ちょっと肝酵素の値が動きましたが、今のところ大きな問題はありません。なかなかたくさんは食べられませんががんばっています。

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2005年01月26日

陽子さん移植報告(手術後6日目)

経過良好のため、本日退院です。術直後の合併症もなく、きわめて順調な退院でした。おめでとうございます。後は、外来での経過観察と言うことになります。病院食の昼食もこれで最後ですね。これが何よりかもしれません。
 主のいない病室とそこからの風景。

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陽子さん移植報告(手術後5日目)

今日も経過は良好です。JPドレーンもぬけたので、これで管はなくなりました。食事も常食ですが、今日のメニューはスパゲッティー。どうしてこれがスパゲティーなのでしょうか。このまま行けば明日は、退院ですね

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2005年01月24日

陽子さん移植報告(手術後4日目)

今日からは通常食になって、点滴も終わりです。首からの太い点滴用のチューブもぬけることでしょう。未だ少し量が多いので、おなかのJPドレーンは明日まで様子を見ることになります。がんばって、廊下も3往復しました。
 さて、アメリカで手術を受ける患者さんが皆さん困るのは、術後食です。写真でごらんいただけるように、ハンバーガーとポテトフライそれからすごく甘そうなケーキ。。管理人でもちょっと。。。

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2005年01月23日

陽子さん移植報告(手術後3日目)

21日に肝移植を受けられた陽子さんの経過も良好です。ICUから15階の一般病棟の方へ移動して、すでにがんばって廊下を3往復もされました。まだ、咳がうまくできないので痰が切れませんが、がんばって呼吸訓練をしています。移植された肝臓もうまく働いて、肝機能値、超音波検査の結果も良好です。

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2005年01月22日

陽子さん移植報告(手術後1日目)

20日の朝に入院された陽子さんは夜中から、明け方までの手術に無事に耐えて、ICUへと移りました。朝方は未だ人工呼吸器につながれていましたが、よるまでには抜管することができて意識もはっきりしてお話もできます。首からはスワンガンツカテーテルも入っているので、ちょっと痛々しいですが。
 今回の移植では、今まで使用していたプログラフに合わせて、キャンパスという比較的新しい薬を使用して、ステロイドを使わない、免疫抑制剤を使用しています。

 実は、陽子さんは17日にも移植準備のために入院していました。その時の日記をご紹介します。

---以下、日記よりの引用です。---
2005年1月17日(月) 
長い一日

マイアミ時間1月16日(昨日)病院からドナーが出たとの連絡があり、入院待機となりました。
私も両親も緊張して各処置をしながらほぼ半日待ち続けました。
今回のドナーはフロリダ州外の方だったため、ドナー側の手術が始まるまで時間がかかりました。
最終的に私の主治医の先生はじめ移植チームの判断で、臓器の状態がよくないため手術は見送られました。
今日からまた自宅アパートにて電話を待ち続けます。
長い一日でしたが、移植病棟の状況もわかったし本番に向けて前向きに頑張っていきたいと思います。

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