直線上に配置

What's Newー今日の呟きー
(2003年8月)

過去のWhat's Newはこちらから  

現在の−今日の呟き−

  Please request full translation via E-mail or BBS if you want to read contents.

8月31日 ドラマに見るアメリカ留学  Japanese physician to the US in Dramas 

 今日はレジデントの最終日です。今日までのレジデントはよく頑張りました。明日からは新しいレジデントが2人また来ます。1人はすでに今日Officeに現れたので、ブリーフィングをしました。このレジデントは、一般内科のレジデントを終えたあと、一般外科のレジデントを始めるということで、経験も豊富、やる気もありそうなので期待しています。来月は、一般病棟は極力レジデントに持ってもらうような方針にしましょう。レジデントの不満は「もっと責任を持って患者を見さしてくれない。」ということなので、できるだけ期待に応えるようにしましょう。
 そういえば、患者さんを持つにあたって「患者さんの経過を覚えられない、今後の方針がわからない。」ということがあります。レジデントやジュニアフェローにとってはこれが難点です。日本で最初の研修医をやっているときは、よく患者さんの経過ノートを作ったりした物ですが。どうするのが良いでしょうか。
 さて、今度3個目の大学の時の友人が、結婚することになりました。塾講師をしていたときの友人です。
 海外暮らしの難点は、友人の結婚パーティーに出られないということでこれは本当に残念です。こんな時は日本にいたいものですね。
 今日は久しぶりにプレノーにあるお寿司屋さんにビール持参で行ってきました。入り口の近くにある小物屋さんでは日本のファンシーグッズをたくさん扱っています。もちろんドラえもんや、サンリオがメインですが、たれぱんだも結構おいてあります。いつの間にかにこんなに普及したのでしょうか。
 その隣には台湾ビデを、漫画ショップがあるのですが、おいてある漫画がほとんど日本のもので、文字だけ中国語です。これだけ日本の漫画が普及してのですね。ただ、中国人のお店でも日本のドラマ(中国語字幕)がおいてあって、借りたいのですが、どこでも、だいたい前もってクーポンを買うことになっています。このあたりの商売の仕方が、日本のお店とはかなり違います。

 さて、どのクールにも大抵医学もののドラマがあって、今クールはDr. コトー診療所です。しかしどの、ドラマにも大抵出てくるのは外科医で、必ずアメリカ帰りの医者というのが出てきます。今回は、コロラドの医学部出身の女医さんというのが出てきていましたが、これがステレオタイプというか優秀で生意気でことある毎に「アメリカでは、アメリカでは」というものです。石黒賢というのは最近医者役ばっかりですね。
 そういえば、アメリカ留学するといえばニューヨークで、ダラスとい宇ことは一度も聞いたことは無いです。テレビで出てくるアメリカ留学と実際とはずいぶん違います。


8月30日 火星最接近  Mars is Closest!

 今日もまたドナーに呼ばれて、コープスクリスティーです。どうもドナーコールの時は、いつもよくドナーに当たります。2人で回していると、病院の当直かドナーコールかどちらかになるので、この4日間ほとんど眠れていません。昨日の10時にラブ・フィールド空港に呼ばれて、コープスへ、肝臓と膵臓を持ってかえってきて、病院に5時、それから回診で、そのまま膵移植の手術です。最近は飛行機の中でも眠られるように、冬用の服に、パイロットに枕と布団まで借りて重装備です。ほかのアメリカ人の医師は、寒い寒いといいながら、いつも半袖なのはどうしてなのでしょうか。
 さて、そんな中、コープスクリスティーの空港のハンガー前から空を見上げると、赤い明るい星があります。今、手術室内で話題になるほど、騒がれている、火星のようです。最近、ダラス近辺は曇りのことが多かったので、見ることができませんでしたが、この南の海岸でやっとお目にかかりました。
 高校の頃は、えせ天文部で(天文部ではないのですが、友人が多かったせいで天文部室に出入りをしていた)、星を見る機会もそれなりにあったのですが、今では、こんな時でもないと星を見ることもないですね。高校の友人のメーリングリストでは、火星を見に行ったの、見られなかったのとの報告が相次いでますが、たまには、星を見に行く余裕もほしいもです。
 膵臓や十二指腸というのはやっかいな臓器で、ひとたび膵炎を起こしたり、漏れたりすると治療に困難を極めます。膵臓移植というのはこの膵臓と十二指腸を移植しようという物なので、初めて見るまでは、どんなとてつもないことをするのだろうかと思うのですが、やっている手術自体は非常に簡単な物です。こんな物でもうまくいくということが不思議ですね。
 最近ではよりリスクの少ない、インシュリンを生産する細胞だけを取り出して点滴をするということも実用化されていますし、機械的にコントロールする試みも進んでいますから、今後はよりマイルドな方向に進んでいくでしょう。でも、そうしたら膵移植外科医は商売あがったりですね。(注:今いるプログラムでは肝移植だけでは無くて、腎移植や膵移植も行っています。)
 手術というのは、機械出しの看護婦さんと助手の人で行うのですが、なかなか英語が通じません。手術で使う機械というのは決まっていて、次に何が出てくるかが決まっているのに通じません。Hemostat(ペアン)とか、Tonsil(小児用ケリー)のような、簡単な言葉でも、看護婦さんが代わると通じません。
 そんなわけで、最近は日本語を覚えてもらうようにしています。新しく来た看護師さんは3−0絹糸は通じるように、1,2,3まで数えられるようになりました。糸を結ぶときに、水をかけるのもスクワッドといっているようにに聞こえるのですが、なかなか通じないので、「水」というのを覚えてもらうことにしました。
 VAIOのACアダプターがあつくなって怪しいので、汎用の物を探しに行ったのですが、結構な値段がする物ですね($99)。意外と、コンピューターの追加小物部品は高いものです。


8月29日 針がない!  Missing Needle! 

 昨日は、当直でひたすら呼ばれて、今日は肝移植です。今日は執刀をさせてもらいました。今日は無輸血です。肝移植中にはRt. Femoral Veinに静脈バイパス用のカニューレを入れるのですが、穿刺が一発でいった日はよい日です。
 さて、手術中に縫い針の個数があわなくなるということは、よくあります。こちらもできるだけ糸を機械につけて(Passerというようです。)針りが無くならないようにするのですが、そんなときは、看護婦さんたちは大騒ぎをして、探し回ります。もちろん、術野中でなくなれば外科医は大騒ぎをしますが、外に落ちたとなると、あまり関心がありません。
 最終的には、患者さんのレントゲンも撮って、体内に残っていないことを確認します。そうすると手術時間も延びてしまうわけです。そんなわけで手術終了時に針の数が合うときは、みんなで大喜びですね。
 セントルイスの仕事部屋でもありましたが、アメリカでは医療訴訟というのは日常茶飯です。日本だと、研修医からスタッフまで、一括の保険に入っていますが、保険料は年間4ー5万と破格の安さです。それに対してアメリカだと、保険料が払えないから医者を辞めるというくらいの値段につり上がっています。
 もちろん、レジデントやフェローはそんな保険料は払っていませんし、病院の方で全部面倒を見てくれています。病院全体でも訴訟に対しては専門チームをおいていますので、そのチームが一括してくれます。それに対して日本のRisk Managementはどのようになっているのでしょうか。


8月28日 南のビーチダイエット  South Beach Diet

 ご多分に漏れずどこの国でもダイエットという物は女性の大きな関心の的です。最近の手術室の話題では、「South Beach Diet」というのが、話題になっています。脂肪層の厚い患者さんの手術をしていると、それトなくこのような話題になります。しかし次から次へとダイエット法が開発されているのにもかかわらず、どうしてアメリカ人はこんなにChunkyな人が多いのでしょうか。

 さて、いつも論文や学会をまとめる段になると頭を悩ませるのが「統計」 検定とか確率とか、数学の苦手な(英語も苦手だけど)管理人にとっては悩みの種です。そこでお世話になるのが、統計ソフトと、統計に関するホームページ。もちろん高価なパッケージは購入できないので、フリーやシェアウエアーに頼ります。昔はKyplotというなかなかすぐれた、フリーウエアーがあったのですが、今は値段がそれなりになってしまったので、手が届きません。そこで、最近はJSTATというソフトを使っています。操作にやや難がありますが、管理人の利用する統計程度には十分利用できます。ライフサイエンス辞書プロジェクトと同じように、フリーの統計プロジェクトという物もやってほしい物です。
 その点、統計の解説ページはそれぞれの先生方のおかげでかなり充実しています。リンク集では「統計学習」が、なかなか充実していますし、医学統計解説ではいつも「NICUライブラリー」の医学統計学にお世話になっています。このような、フリーのテキストを作られる方には頭が下がります。

 さて、管理人の移植外科のプログラムは元々2年間のプログラムで、管理人も来年2月には帰国することになっています。ところが、昨今の人手難の状況と、首里先生が「もっとどうして長くいないんだ。俺が直接ECFMGに掛け合ってやる!」とのかけ声で、J-1 VISAの延長の手続きを始めることになりました。昨今、臨床のVISAの延長はきわめて難しいのですが、とりあえず勧めていきます。
 日本から書類を取り寄せないといけないのですが、手間のかかる物に Statement of Needsという書類があるのです。これは、留学が終わったら必ず帰国しますという書類ですが、この申込書を取り寄せてもらったのですが、日本の所属先の保証書が。いったいどうしたらいいのかしら?、


8月27日 助手  Assistant Professor 

 さて、昨日の当直ですが、結局深夜にICUに移送した患者さんはドパミンだけでは血圧が上がらずに、3時には呼吸状態が悪くなってICUに呼ばれ、挿管、スワンガンツカテを入れます。ここでは、ショックのアセスにほぼルーティーンでカテを入れることになっているのです。やはり前もって、ICUに移送しておいてよかったです。
 朝は朝から同時に5人も入院が入ってきて、とても裁き切れません。そのあとは5人の中心静脈かて挿入と交換(これも一週間毎)こんな時に、レジデントでもいてくれたらと思うのですが、彼はバケーションです。

 さて、昨日の続きでアシスタントプロフェッサープロフェッサーの件ですが、とある業界では高名な方から質問をいただいたのですが「助手はアシスタントではないのですか?」。アシスタントだと、実験助手のような形になるので、「大学のアシスタントをやっていた。」というと、いわゆる助手というのとはかなり違った印象になります。また、講師についてもInstructorだた、講義を持っている常勤講師みたいになるので、医学部の講師のようにある程度教室を任されているような場合は、やはりアシスタントプロフェッサーのほうが的確だと思いますがいかがでしょうか。ちなみに、助教授はアソシエイトプロフェッサーと訳すのが一般的のようです。

 またまたドラマの話ですが、管理人は一週間に1本のビデオが送られてくるので、6駒の番組を録画できます。そのうち一つに掲示板にも書き込みがあったDr.コトーがあります。ご多分に漏れずこれも外科医の話なのですが(ドラマの主人公は、大抵当直あけでもぱりっとした白衣を着ているかっこいい外科医か、最近のはやりは精神科医)、個人的には非現実すぎであまり関心しません。ほかに、無いから見ているという感じです。あんなに設備も人もいないところで腹部大動脈瘤の手術ができませんし、どうせ作るならば、もっと現実的に、島の問題がらみのドラマを作ってほしかったですね。その点では、前回のブラックジャックによろしくの方が、おもしろかったです。主題歌もよかったし。
 日本の医学物のドラマでは、やはり「白い巨塔」に勝る物は今のところ内容です。この番組はかなり昔になりますが、財前教授の最後のシーンや遺体が送られていくところなど今でも克明に覚えていますね。こんどまた、制作されるようですが、果たして全作に迫ることができるか(キャストから見て全く無理だと思いますが)楽しみにしています。

 さて、Dr.コトーの島与那国島は最初の大学生時代に船で3晩かけて、いったことがあります。とても美しい島なのですが、夜が怖いのです。貧乏旅行なので、外のテントで寝ていたのですが、食堂のおばあなどから「この島は昔台湾との交易で栄えていて、、船が行き交っていたが、そこの岬の先ではよく難破してな、今でも、夜になると難破した船の汽笛が聞こえるんだよ。」なんて話を聞かされると、おしっこがちびりそうになります。そういえば、だまされて島につれてこられた女のこととかもいましたね。ら途中那覇で、ディスコに行ったことや、石垣島、八重山時までの話などいろいろあるのですが、また今度にしましょう。


8月26日 ドラマの敵  An Enemy of Drama 

 昨晩は結局ドナーの肝生検にUT/SWに深夜に呼ばれて、結局、朝からドナーの手術となりました。今は人手がないので大変です。せっかく早朝にいっても、それでも手術がすぐに始まらないのです。さて、朝には病院に戻ってきて、肝移植です。今は2人しかいないので、今日みたいに朝から、肝移植2件と、腎移植一件、それからドナーの手術と、立て込むと全く人が足りません。本当は今週から医学生が来るはずだったのですがどうなったのでしょうか。
 夜は、当直です。今は一日おきなので、当直か、ドナーかどちらかになります。病棟に、血圧の下がっている怪しい患者さんがいるので、ICUに移送します。移植後の患者さんの場合は、熱も出さずに突然敗血症になって重篤な状態になるので早めの対応が大事です。受け持ちが新人の看護婦さんなので、自分の能力がないから移送されてしまったのではないかと心配しているので、婦長と一緒に慰めます。

 さて、昼間首里先生が「誰々がアシスタントプロフェッサーになったんだって。」と聞いてきます。アシスタントプロフェッサー、日本語にすると助手なのですが、日本語よりも英語の方が格段に聞こえが良いです。管理人が研修医の時、外勤からかえってきた先生が助手になっていたのですが、給料は研修医より3万円高いだけで、研修医におごらなければいけないので、結構ぴーぴーでした。この先生も今は偉くなっていることでしょう。

 昨日に引き続いてドラマの話ですが、近くに日本のビデオ屋もなく(アメリカの大都市には日本の番組専門のビデオ屋が結構ある)、日本語放送も入っていない管理人宅では、日本から送られてくるビデオだけが頼みの綱です。そんなドラマの敵は「野球中継」です。最近お気に入りの「幸福の王子」、二度連続して野球で切れています。野球中継対応のビデオ機がどうしてできないのでしょうか。


8月25日 面会時間  Visiting Hour 

 今日までで問題のレジデント君は終わりです。彼も、自分の大学病院に帰ったあとにがんばってもらいたい物です。これで今週末までは、フェロー2人で病院3つです。さて、どうなることやら。
 さて、この病院面会時間ですが、ふと掲示を見ると朝6時から夜の9時までとなっています。それに比べると日本の面会時間の短いこと。処置があるからといっても、「血を見るのがかまわなければ、部屋にいていただいて良いですよ。」といっているので、実際、患者さんの家族の前で処置をしていることはよくあります。
 そういえば意外と困るのが日本の切手をアメリカで手に入れること。皆さんどうしていますか?今回、厚生労働省から書類を取り寄せないといけないときに、返信用の切手が必要になります。といっても国際返信切手では、かえって手間がかかって手続きが遅れても困ります。
 さて、またまたくだらない話ですが、ぜっ不評な今クールのドラマ、その中でも「幸福の王子」は比較的おもしろいかもしれません。まだ2話目しか見ていませんが、今クールの中では比較的お気に入りです。
 明日は朝から、ここと、子供病院で移植です。今日は早めに寝ることにしましょう。


8月24日 研修医の評価  Evaluation by a resident

 今日は、当直あけで患者さんの数も少ないので、回診は任して論文書きです。レジデントは明日で終わりなので、移植外科の研修について話をします。こちらからもレジデントを評価しないといけないのですが、レジデントもこちらを評価します。アメリカ人のレジデントははっきり物をいうので、もっと病棟の患者を責任を持たしてほしいとか、シニアフェローは長期的な患者管理に専任してほしいなどと、ずけずけと言ってきます。
 そのあとプログラムディレクターとも話をして、来月の新しい方針を相談してマニュアルの改訂作業をします。ここの移植外科のプログラムも、レジデントがコンスタントにくることが初めてなので試行錯誤です。管理人も日本でも研修医の指導などしたことがないので(まだ研修医だったから)なかなか困った物です。特に、アメリカの場合はヒエラルキーがはっきりしていて、上が下を指揮するようになっているので、難しいですね。でも、いつも思うのですが、こうやってかなりいい加減な英語でレジデントと話しているのに、向こうがわかったいるのが不思議ですね。
 
 たまには、Palm関係のことも書かないといけないですね。さて、研修医時代の論文が先日来たのですが、発表者の名前をイニシャルにしてしまいました。ほかの論文がほとんどフルネールで載っていたのでちょっと馬鹿なことをしました。やっぱりちゃんと読んでいないとだめですね。
 さて、そんなわけで早いところ今書きかけの物を投稿できるようにしないといけないのですが、今回はEndNote Ver7.0を使ってみました。ちなみに、このソフトはEndnoteのHPからダウンロードするよりは、Amazonから購入する方が安上がりです。このバージョンからは標準の機能として、Palmへシンクロする機能がついてきます。一つのデータベースしか持ち出せませんし、あまり使い道が思いつきませんが、何となくうれしい物です。最新の論文の抄録を持ち出すというのには使えるかもしれません。
 家でノートを使っているときには17インチのディスプレーを使っているので、HDDのアクセスランプが見えないので少し不便です。そのため、トレイの中でアクセスランプを表示するフリーウエアーDisk State for Windows by SATOをインストールしました。なかなか見栄えは良いです。

今日の紙芝居(クリックすると拡大します。Click a picture to enlarge it.)

EndNote Ver.1 for Palmのキャプチャー画面。キャプチャーにはHRCapt Ver. 1.8を使用。この前、原稿を書いたときにデジカメの写真を使用したら。Muchy'sには原始的な方法と書いてありましたね。

 


8月23日 テキサス憲法修正動議第12号  Constitutional Amendment proposition 12

 最近テキサスの医学界をにぎやかしている物に、来月の13日にある、テキサス憲法修正動議第12号があります。これは、最近増え続ける医学訴訟に歯止めをかけるため、経済的損失以外の部分、つまり慰謝料などを上限$750,000(およそ1億円)までに押さえようという物です。
 もちろん医師会側はこの修正を強力に押しすすめているで、みんな、白衣にバッチを付けてこの住民投票に賛成するように呼びかけています。患者団体側は、もちろんこの提案には反対なので、また、それはそれで反対するように呼びかけています。
 実際、アメリカでの医療訴訟は日本の常識の範囲外を超えているので、このまま医療訴訟が続くと、本当にテキサスの医師は絶滅してしまうかもしれません。

テキサス医師会のページ
https://www.texmed.org/prop12/fundraising.asp

反対側のページ
http://www.texansagainstprop12.com/about/default.htm

 さて、掲示板の荒木先生が述べているドキュメンタリーは、遅ればせながら管理人も今年の2月に見て痛く感銘を受けた物です。(What's New参照。)
 題名は「中国からの贈り物−私の太陽−」で、張 麗玲という方が撮影し、中国で大反響を呼んだ、全10作のうちの一話です。彼女自身もドキュメンタリーになっています。番組内容自身は番組のサイトをご覧ください。http://www.fujitv.co.jp/jp/b_hp/ryugaku3/

「リンク」を更新しました。

今日の紙芝居(クリックすると拡大します。Click a picture to enlarge it.)

病院中に張ってある、修正動議第12号に賛成するように呼びかけるポスター。これは1917年の陸軍募集時の有名な「アンクルサム」のポスターをもじってある。アンクルサムは首から聴診器をかけています。


8月22日 移植外科対移植内科  Transplant Surgery vs Transplant Medicine 

 今日は、さすがに疲れたのですが、フォートワースにいる聖先生が当直の日なので、彼に夜は代わってもらいます。彼の方は一日に1−2人の患者しか診ていなくて、フリーのランチを食べているので、すっかりつやつやとした健康な姿です。フォートワースとダラスでは天国と地獄の違いです。
 さて、管理人のヨックモック好きは広く一部に知られたところです。アメリカにもヨックモックは売っているのですが、高くて手に入れることができません。ヨックモックでもロールの物ではなくて、薄焼きのチョコレートサンドが良いですね。
 さて、今日は、ヨックモックの話ではなくて、病棟においてあるがちゃがちゃのお話です。移植外科病棟では、ナース控え室にがちゃがちゃに入った、ピーナッツやチョコレートがおいてあります。ヨックモックは手に入らないので時々このM&Mを食べているのですが、今日気がつくとすべてピーナッツになっています。なんと、M&Mのガチャガチャが、すべてピーナッツに置き換わっています。婦長に文句を言うと「移植内科のボスがピーナッツが好きだからピーナッツを詰めたと。」とのたまっています。ここでも、外科対内科の争いが。今度はピーナッツ入りのM&Mを詰めてやる。

今日の紙芝居(クリックすると拡大します。Click a picture to enlarge it.)

左から問題のがちゃがちゃ。真ん中がもともとM&Mだった。今でも、そのときの名残が少し見られる。右の写真は、左が学生右がレジデント。学生は今日でおしまいレジデントは休暇へ。大変な時期にありがとうね。
Picture Right: Resident going to a vacation. Left Medical Student the last day of an extern. Thank you for helping us durig hard days.


8月21日 竹馬  Silts

 結局、昨日の患者さんは非常に不安定な状態で朝まで、ICUに張り付きです。Codeも何回もあって、、何回心臓マッサージをしたことでしょうか。そんなときは、また再手術で、手術室です。荒れるときはこれがまた荒れ続きます。
 研修医については、Program Directorから、元の研修医の大学病院にクレームをつけるというところまでなってしまいました。まあ、彼も一生懸命やっているのですが、なかなか、人のいうことを聞かないということが事態を悪くするのでしょう。
 さて、実はこのページは臨床留学や移植よりも、Palmに関して訪れる人が多いのですが、研究留学の大御所である「研究留学ネット」のWhat's NewにPalmのことで紹介されていたり、これまた、医療系Palmの大御所である「右脳^^部屋」で、忙しい人ということで、日記に紹介していたきました。どうもありがとうございます。右脳先生も研修医には苦労されているようですががんばってくださいね。(とはいっても右脳先生は講師だから偉いのです。こっちはFellowなので、あんまり研修医と変わりません。)どこかのフェローは2年目になるとビーチに行って、手術の時だけ戻ればいいようですが、大きな違いです。
 今日は帰って、手術記録と研修医の後始末の退院サマリーのDictationをしないといけません。退院サマリーがかけているとMedical Recordから連絡が来ます。どこかに、フェローになってくれる人がいないでしょうか。

研究留学ネット
http://www.kenkyuu.net/

右脳^^部屋
http://www.asahi-net.or.jp/~rn6t-aihr/index-PC.html
私信:先生こそ、研修医のご指導に苦労されているかと思います。研修医日記楽しみにしていますね。

今日の紙芝居(クリックすると拡大します。Click a picture to enlarge it.)

左の二枚は管理人の定宿とかしているICUの看護婦控え室。右の写真は、Officeの壁塗り職人がはいていた、竹馬?なかなか、結構うまく歩いています。


8月20日 長い1日  Long Days

 さて、今日は大ボスの執刀する難しい手術があるので、フェローが前立ちに入らなければなりません。最近は大ボスは一般の手術はあまりしないので、貴重な機会でもあります。ただ難点は、レジデントは外来患者などを知らないので、手術前に全部指示を出しておかなければなりません。
 さて、そんなレジデントなのですが、今いる一人のレジデントは、看護婦の評判が非常によくありません。彼の当直の翌日には、文句の一斉放火を浴びます。そんな、彼に事情を聞いても言い訳をいうだけでいっこうに聞く耳を持ちません。もちろん卒後3年目くらいなら多少の見逃しは許されるのですが、「外科医だったら恥ずかしくないのか」というようなことでも平気で正当化します。与えられた仕事はきちんとこなすのですけどね。
 さて、夜は壊死性肝不全の肝臓摘出の手術です。レジデントは週80時間までの勤務の縛りがあるので、家に返すのですが、医学生は縛りがないため「珍しい症例があるから、手術に入らないか。」と誘います。今いる学生は非常に熱心でなので、患者さんの診察や、手術を手伝わせたりしているのですが、本当に、日本の研修医と全く同じことをしています。もっとも、学生時代から、こんなに熱心なんて結構なことです。
 手術が終わって(午前一時半だ)、ICUに行けば、まだ患者さんの家族は待っています。unhepaticで患者さんは非常にシビアーな状態です。管理人もこの劣悪な勤務状態をどうにかしたいのですが、しかし患者さんの家族の思いを思うとなかなか複雑な気持ちです。
 そんな管理人をいたわってくれて、ICUの看護婦が看護婦詰め所にシーツと枕を用意してくれました。最近当直室があまりにも寒いので、看護婦詰め所がすっかり定宿と化しています。


8月19日 長い1日  A Long Day

 昨日は結局夜10時から肝移植です。術者をさせてもらえた上、3時間半で終わったので朝まで少し寝られるかなと思って、ICUにあがると病棟の患者さんがCodeになって降りてきます。レジデントの処置を手伝っていると、もう朝の回診の時間です。ICUの患者さんはレジデントに任せて、病棟を見るレジデントに指示を出さなければなりません。そんなうちに、先ほどの患者さんは、緊急手術。肝移植の前に、入れます。緊急手術が終われば、遅れた肝移植です。今回も術者をさせてもらえましたが、終わって、ICUで落ち着いたら、もう9時です。連続40時間働きずくめで、明日も一昨日も当直です。


8月18日 エレベーターの悲劇  Tragedy in the elevator

 今日病院に出かけたら、看護婦さんたちが、「ヒューストンで日本人の外科レジデントがエレベーターに挟まって亡くなったんだって。」と声をかけてきました。アメリカで育った方のようですが、35歳にて外科のレジデントになって、将来は医学宣教師を目指していたようです。エレベーターのせいでなくなるなどとはとても無念なことだったでしょう。
 よく、管理人も足でエレベーターを止めたりすることがあるのですが、これからは止めておきます。
 
ダラスモーニングニュースの記事

http://www.dallasnews.com/obituaries/stories/081803dnmethitoshiob.55bc0.html


8月17日 臨床系サイトについて Webmaster of  clinical site should ...
 
 今日は当直ですが手術はなく、平穏な日々です。聖先生も無事にこの2日間は休みを取ることができました。
  さて、臨床系のホームページを作るに当たって、一番気をつけなければならないのは患者さんのプライバシーを守ることです。特に、サイトを公開した場合は患者さんが読んでいることを常に念頭に置かなければなりません。
 残念ながら、この点に配慮されていないサイトもあるようです。また、匿名にしているつもりでも、読んでいる方にはわかっている場合もあります。管理人も、患者さんが不安に陥ることの内容に十分に配慮して作成しているつもりですが、もし、不十分な点があるようでしたら、すぐにご連絡ください。(特に患者さんで読んでいただいている方へ)

 現在使っている携帯電話があまりにも古いのと、すぐに腰からはずれて落ちてしまうので、新しい物に変えようかと思っています。ところが、契約期間が2年間のため、新規機種に変更できません。アップグレードする場合はまた、2年間の契約をしなければなりません。途中解約には150ドルの解約金を取られるのです。ただ、長期契約をすると本体の値段がかなり下がるので、どちらが得かは計算しないとわかりませんね。
「リンク」を更新しました。


8月16日 ウイルスかな?  Computer Virus?

 今日は久しぶりに移植のない日です。とはいっても病棟は患者さんでてんこ盛りです。今日から、本格的にフェロー1人+レジデント2人+学生さんという状況です。昨日の晩も、なかなかレジデントだけだとICUを管理しきれないので、先が思いやられます。
 さて、今日はアテンディングが、みんなを引き連れて、近くのタイレストランで昼食です。彼は、最近婚約者と同棲を始めたばかりなので、いかに、彼女との生活が大変かということをとうとうと、タイ風焼きそばを食べながら、語ります。ちなみに、アイスコーヒーというのもなかなかおいしいのです。管理人のお好みはグリーンカレーですが、そんなのはどうでも良いですね。アメリカ人の、レジデントは、タイ料理が好きでないのか、チキンのバーベキューに、コーラというつまらない物を注文しています。
 さて、管理人の滞在期限は来年1月までなのですが、彼が、「ECFMGに俺が電話してやるから大丈夫だ。」といって、あと一年、せめて半年はいるようにと、息巻いています。最近ECFMGはVISAの延長に非常に厳しいのでどうなることやら。
 うちのコンピュータ。インターネットにつなぐとすぐに落ちるという症状が先日から始まって、「ウイルスか?」と心配し、また、 Earthlinkにもメールをして、何度も問い合わせたのですが、原因はなんということもなく、ただ、「メールを受信したあとに切断する」に自動的にチェックが入っていただけでした。こんな些細なことでも、原因を追及するのには苦労します。
 


8月15日 お食事会  In service

 こちらでは、薬屋さん主催のお食事会説明会のことをIn serviceといいます。これは、医師に対してだけではなくて、看護婦さんたちにも催されます。だいたい、提供される物はドーナッツだったりサンドイッチだったり。この日は、サンドイッチのランチボックスで、比較的良い物ですね。
 さて、今日はレジデントが当直なのですが、夜中にICUへ転院の患者さんが入ってきます。けっきょく、レジデントでは手に負えないということで夜中に呼ばれていきました。

今日の紙芝居(クリックすると拡大します。Click a picture to enlarge it.)

ICUの説明会。この日は経管栄養のポンプの説明会だったらしい。


8月14日 誕生日おめでとう  Happy Birthday!

 昨日の晩は、ドナーが3件もでたので、一晩中電話連絡で眠れません。そんなわけで、今日は3件肝移植ですが、一件はキャンセルになって、結局管理人は夜に術者をさせてもらえました。
 さて、今日は、コーディネータのお誕生日です。誕生日がくるたびに、こうやって、みんなで持ち寄りでお祝いをするのです。こちらにとっては、無料のランチということでありがたいのです。こんな時は、ほかのフェロー・レジデントに無料のランチがあると打電します。

今日の紙芝居(クリックすると拡大します。Click a picture to enlarge it.)

コーディネータの誕生日 Birthday Lunch for a coordinater


8月13日 医学生にできること  What can a med's student do

 昨日は飲み過ぎで眠り込んでしまったため、あさ、シャワーを浴びてからの出勤です。ICUにつくと、看護婦さんが「今日は先生の髪型決まっているね。」といわれましたが、普段はそんなにひどいのでしょうか。
 さて、今日は腎移植が2件と、肝移植です。チーフフェローになってから人の割り振りをしなければなりません。みんな手術がしたいし、不満の内容にかつ疲れすぎないように人を割り振るというのはなかなか大変です。アメリカ人の学生やレジデントはすぐにクレームをつけてくるので、気を遣います。
 さて、今来ている医学生。なかなか熱心で、患者さんの診察を任してもちゃんとカルテも書いてくれます。もちろん医師が指導しながらですが、3年生の夏休みにこういうことをいてるのです。それに相当する日本の医学生の5年生は夏休みに何をしていますか?熱心な学生さんも多いと思いますが、なかなか実地訓練に携わる機会がないのではないでしょうか。
 さて、今日の腎移植は、くだんの医学生を前立ちにして手術をします。(もちろんアテンディングの指導の元ですので患者さんの方ご心配なく)学生なので、器具の使い方から、解剖の説明をしながら勧めてきます。(もちろん結紮は自分でします。)学生くらいの時には何にもないことでも、すごく感動しますから。良い経験ですよね。うらやましい限りです。こちらだと、学生は、指示ができないだけで本当に研修医くらいのことはさせてもらえます。
 さて、夜は研究者の会の送別会です。今日は聖先生が当直で、夜の肝移植をしてくれるので、大丈夫です。しかし送別会の途中にも彼から電話が。彼はなぜかポケベルよりも携帯にかけてくるのが好きなのです。「あしたの朝、肝移植と膵腎移植が入っているから。」
 明日の回診を早めるために、ポケベルで時間を打電します。こういうときにポケベルのメッセージの同報機能は便利なんですね。もっとも、こちらの物は10年くらい遅れていますが。
「研究者の会」を更新しました。

今日の紙芝居(クリックすると拡大します。Click a picture to enlarge it.)

Mr.Maxにて送別会です。ほかの写真は研究者の会のページにて。


8月12日 飲み過ぎ  Too much drunk

 管理人今日は「寿司矢間」にて、友人の送別会です。せっかのみ友達ができたのかと思ったらまた、遠くなってしまいます。留学中の難点は人の出入りが激しいので、すぐに遠くに行ってしまうことです。しかし、久しぶりに日本酒をしこたま飲みました。今日は握りが一個1ドルの日だったので握りと酒の豪勢な送別会です。
 しかし、今日は飲み過ぎでした。
「国立公園ガイド」を新規公開しまいた。まだテンプレートのテスト中です。「レストラン」寿司シャトルの記載に誤りがありました。サイト内の内容には間違いが多々ありますので、お気づきになった方は、管理人までご連絡いただければ幸いです。

今日の紙芝居(クリックすると拡大します。Click a picture to enlarge it.)

一個100円のすし桶。こりゃ豪勢だね。


8月11日 神のみぞしる  It is his fate

 さて、今日から休暇明け仕事始めです。一週間休むと、さすがに病院に行くのがつらくなるかと思うとそうでもなく、普段通りの仕事です。
 休暇中に、新しくWVからのレジデントが来ているので、昼ご飯をごちそうしていろいろと話をします。彼は、移植に興味があるので熱心にやってくれそうです。その分、しっかり手術を割り当てないといけないですね。彼は、4ヶ月前に子供ができたばかりなのに、かわいそうに一人でダラスに研修です。奥さんは彼の実家へ子供を連れて帰省中です。
 さて、今日は当直で細々とした入院があるので残っています。(腎不全とか、狭心症とか)そんなときに病棟から電話です。DNRとなっている患者さんの奥さんが理解していないので、説明がほしいと言うことです。
 病棟にあがると奥さんはDNRの意味を理解していないようです。説明をすると、まだ考えさせてほしいとのこと。一端DNRを解除して Full Code(蘇生をすべて行う)扱いとします。ただ患者さんは、先が長くないので、たとえ蘇生を行ったとしてもmiserableな状態になるだけです。血圧が70,60と下がっていく中で、再度チャプレンが話をしたあとで婦人に話をします。彼女としては自分一人では決められないようです。普段は懐疑主義者である管理人でもこういうときは神を持ち出すしかありません。「すべて神のお導きであって、あなたの判断ではないこと。」を婦人に説明をします。東洋からきた、クリスチャンでも無い医師が、チャプレンの前で、神を語るのも誠におこがましいのですが、やはりここでは神無くしては、死について語ることができません。
 学生時代、大学の実習でコロラドのホスピスに来て、宗教とターミナルケアーについて調べたことがありましたが、まだまだ、答えは出そうにもありません。アメリカでは日本に比べるとチャプレンがいるので、医師が患者さんの死期に携わることは少ないのですが、それでも患者さんや家族にとってももっとも身近な存在です。
 結局この患者さんの家族は、直前にDNRに同意してくれたので、そのまま自然な形でみとられることになりました。もし、Full Codeを選択したらならばどうなったでしょうか。その場合、形だけのCPRから、完全なCPRまで、すべて管理人の一存になってしまいます。重い選択です。


8月10日 松井・イチロー対決  Matsui vs Ichiro

 今日も相変わらずぐずついた空模様です。朝10時にはホテルをチェックアウトして、Westchester Medical Centerまで、知人のお見舞いに行きます。NY北部は緑が多くて環境がよく、日本人の駐在員もたくさん住んでいる地区です。相変わらず、チョコチョコした、高速道路には泣かされながら、11:30にはWestchester Medical Centerに到着しました。ここは、テキサスの病院などとは違い、広々とした緑豊かなキャンパスの中に建物が点在していて、ダウンタウンのがさつな町並みの中で働く管理人としては、うらやましくもあります。
 しかし、今まではNYやボストンなどに留学している人たちをうらやましく思っていましたが、家賃$2000などというのを聞いてしまうと、やはりダラスでよかったかなとしみじみと思う管理人でありました。
 さて、Winchesterを12:00にでたあとは、ヤンキーズの球場へと向かいます。今回、野球を見る予定など全くなかったのですが、昨日オフ会に参加していただいた先生が「松井とイチローの対決が見られるから行ってみたらどう?」と、教えてくださったので、ダラスを発つ前に、Ticketmasterにて予約がとって来ました。
 I-87を南へ下ると、Yankee studiamが見えてきます。高速を降りる前から、すでに駐車場渋滞が始まっています。ちょっと離れたAdditional Parking($10)へ車を止めて、球場まで歩いていきます。この球場は町中にあって電車でも来ることができます。このあたりは、ダラスのレンジャーズの球場とは訳が違います。さすが、松井対イチローということで、至る所、日本人だらけです。アメリカに来てからこんなに日本人を見たのは初めてです。きっと、日本からのツアーもあるのでしょう。先日、ダラスにマリナーズが来たときは見ることができませんでしたが、日本人にとっては今日の方が好カードです。
 Will Callの窓口で、チケットを手に入れて、球場へと入ります。予約したのは一塁側外野野市版外側Tiresと呼ばれる席です。もちろんこの席しか残っていませんでした。$18の安い席です。ですが、いったん席に着いてみると球場全体が見渡せて、迫力は満点です。やはりテレビで見るのとは訳が違いますね。これだけのエンターテイメントがこの値段で手にはいると言うことはうれしいことです。
 とりあえず、回ってきた売り子からビールを買って、それからホットドックと。プリッツルも欠かせません。野球を見に来たことなど本当に久しぶりですね。目の前で、松井がヒットを打って、イチローが走っています。今まであんまり興味がなかったのですが、結構興奮します。先日購入したNikonの双眼鏡も大活躍です。
 球場で応援している人たちを見ても、本当に日本人が一杯です。東海岸中の日本人が来ているのではないかと言うくらいです。昨日の、オフ会に参加された方もほかに2組今日いらっしゃると行っていたので、どこかの席で同じように観戦されていることでしょう。
 さて、飛行機の時間が7時なので、泣く泣く3時には球場をあとにします。5回戦でヤンキーズ4点先取だったのできっと勝ったことでしょう。天気が、かなり怪しげだったので、最後まで雨が降らずにいるかが気になりますね。
 さて、帰りには、ヤンキーズショップに寄ります。ここでは、松井対イチローの特製Tシャツやボールセットまで販売しています。このあたりの商魂たるや、、見習うべきかもしれません。
 さて、駐車場に戻って3時半駐車場をあとにします。ニューアーク空港に向かうにはワシントン橋を渡らなければなりません。ひたすら渋滞です。NJターンパイクに入ってもまだ渋滞しているので、下道を通って空港へ向かいます。至る所通行止めで、空港直前も大渋滞です。空港へはいる道も大渋滞なのですが、ここは迂回するわけにはいきません。渋滞に乗っていくと、道路が冠水して、車が水しぶきをたてて走っています。渋滞や、通行止めの秘密はここにあったようです。結局ヤンキースタジアムから空港まで、2時間かかりました。今回の旅行では、NYの渋滞にはほとほと閉口しました。すっかり運転がダラスになれてしまったようです。
 さて、一週間お世話になった、Mazda6をハーツレンタカーで返して、モノレールで空港に向かいます。いつものことですが、一週間の休暇などあっという間です。もっとも、NYはお金がかかるので、これ以上滞在しては財布が持ちません。そろそろ、戻って仕事時ですね。論文も仕上げなければいけないし。
 ニューアーク空港をコンティネンタル航空は定刻より15分遅れて出発します。帰りの席は、少年サッカーチームに囲まれて、最悪の席でした。高校生くらいだと飛行機に乗るとはしゃぎ回るので、、、
 飛行機は9時45分には到着してしました。リモートターミナルまで、シャトルバスで移動し。車をピックアップします。Mazda 6に比べると、10万マイル以上走ったトーラスはショックが抜けてふかふかです。
 いつもは、テキサスの大地から走ってくるのでダラスの光が見えると「ああ、都会に帰ってきたな。」と思っていましたが、今回、NYから帰ってくると「あー、ビルがないなという思いに駆られます。」 テキサスに来れば、至る所Lone Starの旗ばかりです。帰りに早速マックで、39セントのソフトクリームを買います。
 ICUに電話をしてとりあえず、現在の患者さんの数と、今移植の予定が入っていないかを聞きます。久しぶりの看護婦さんの声ですね。とりあえず、ICUには4人、予定の移植なしなので、まだゆっくりできそうです。さて、明日からポケベル生活に逆戻りですね。

 本日の走行距離 100マイル(160km)
 合計の総合距離1894マイル(6060km)



8月9日 NY オフ会  NY Off line meeting

 今日も朝から、曇り空です。今回旅行中ずっと悪天が続きます。さて、今日は、NYに来たらおきまりの、ミュージカルのマチネを見に行きましょう。ホテルのシャトルバスで空港に行き、そこからNJ Transitに乗り換えます。空港から空港駅まではAir Tranでつながっています。
 NJ Transitは5分遅れで到着します。機関車のひくふつうの汽車で特にAir Port Shuttleになっているわけではないようです。NY PENN駅までは。20分ほどで到着しますが、車内は大混雑です。ちなみに$11ほどです。
 NY PENN駅は地下ホームで少々趣にかけますが、そのまま地下鉄に乗り換えます。ここは、$2で2時間までは乗り放題。磁気テープのチケットを機械に通して入場します。
 ミュージカルのチケットはTimes Squareの北にあるtktsで手に入れます。1時に来れば間に合うという話でしたが、1時では長蛇の列でした。地下鉄50st駅が便利です。ここでは、売れ残りのチケットを50%引きで売っています。AIDAのチケットを$100のところを半額で手に入れて向かいの劇場へと向かいます。
 AIDAは有名なミュージカルなので、解説は別の方に譲るとして、いずれにせよ管理人好みの悲劇です。
 ミュージカルのあとはPATHでホテルまで帰ります。こちらの方が若干安いですが、治安が悪く乗り換えの時間もかかるので、全くおすすめできません。空港まで戻るのに2時間近く帰りました。
 さて、今晩はオフ会です。車で向かいましたが、相変わらずNYの渋滞には閉口します。

本日の走行距離 47マイル(75km)

「NY オフ会」を更新しました。

NY オフ会(クリックすると拡大します。Click a picture to enlarge it.)

 本日はNew Yorkの日本料理店「梓」にて、オフ会が催されました。小雨の降る中、総勢13名のレジデント、フェローの皆さんに参加していただき、日頃の鬱憤を大いに日本語で語りました。飛び入りで、アメリカ人のレジデントも参加していただきました。
  アメリカで臨床をする苦労や、ビザの問題などの話題に盛り上がり管理人はNYの物価の高さにびっくりしました。

クリエ お休み Off会 オフ会での写真はNYオフ会のページにおいてあります。そちらもご覧ください。


8月8日 マックロブスターロール  Mac's Lobster Roll

 今日はいよいよメインの最終日。またまた小雨模様の天気です。あさ、8時30分にモーテルを出ます。こちらに来てから、毎朝、ダンキンドーナッツの長蛇の列を見るので、一度は行ってみようと、入ってみますが、モーニングセットドーナッツ2個とコーヒーで$2.60。ドーナッツもアルバーソンに比べておいしいわけではありません。何でこんなに並んでいるのでしょうか?
 さて、3号線をAcadia National Parkへと向かいます。Bangorからは一時間ほどで、Acadia National ParkのVisiter Centerへと到着します。この国立公園は最東端の国立公園で、森と海岸線が特徴です。園内は無料の連絡バスが走り、またこのバスはBar Harborの空港と、市内とも、結んでいます。国立公園のバスですが、L.L. Beansの広告が入っています。
 公園内は、いくつかのトレールがありますが、今日は、雨でとても歩けそうにもありません。一周一時間ほどの園内の景観道路を走ります。
 Visiter Centerをすぎると少し行ったところにゲートがあって、車一台$10を支払います。公園内の道路は、海岸線に沿って走っていますので、天気がよければ大西洋の美しい海岸線が見られたのでしょうが、今日は霧で何も見えません。京都の時によく行った北陸の海岸線のようです。
 景観道路の途中に、Jordan Pondという湖があって、その畔にJordan Pond Restaurantがあります。ここは晴れていれば、店の前の海の見下ろせる庭で、食事を取ることができるレストランで、Popoverという、軽焼きマッフィンが売りです。Afternoon Teaを注文することができて、これもまた売りであるイチゴジャムがポットでたっぷりと添えられます。お紅茶もポットでサーブされますが、そこはアメリカ味はイギリスのようには行きません。$7.50です。
 公園を出たあとは、すぐ麓のBar Harborの町へ降りていきます。この町は、駐車場は無料ですが、軽井沢の繁華街のような町なので、駐車するのには苦労します。町の港のほとりにある、有名なホテルBar Harbor Innの駐車場に止めて、港を歩きます。Bar Harbor Innは海に面してたっていて、とても美しいホテルです。ですが、値段もそれなりで(NYの良いホテル並み)予約を取るのが困難でしょう。ホテルのテラスでは海を見ながらの食事もできます。ロビーもきれいで、コーヒーは無料で提供されています。
 さて、ここの港には小さな公園もあって、Wheal WatchやSeal Watchなどの船が並んでいます。また、Lobster Restaurantも立ち並んでいて、ここで買い物をしたり、食事をしたりするのもよかったかもしれません。
 記念品を買ったあとに、港からWest St.を少し走ると、ちょうど潮が引いていたためBar Islandまでの道が海の中から現れています。ここは、とても浅いので、潮が引いているときは、歩きや、車でわたることができます。ただし、わたってから潮が満ちると帰れなくなってしまいますね。多くの観光客が、雨の中海中の道を渡っていました。
 もう14時30分です、そろそろ、NYまで行かないといけないので、Bar Harborをあとにすることにします。Bar Harborの周りのホテルもこの時間ならとれるようです。途中、入口の町Ellsworthでマックによって、噂のLobster Rollを試してみます。Robster Rollは$4.50ホットドックのバンズに、ロブスターがはさんであります。ロブスターの味は結構いけます。ただし、バンズの味がかなりひどいので、全体的には落第です。ただ、予想していたよりは良い物でした。(中身はReal Lobsterだったし。)Maineに行かれた方は、是非、ご賞味あれ。
 4時にはBangorに戻り、一路I-95を南へと向かいます。東海岸の道は最高速度が65マイルなので、速度が出せません。比較的サービスエリアは整備されているようですが。途中、AugastaのWal Martによって、コーラと、眠気止めのビーフジャーキーを積み込みます。
 ロードアイランドに入る頃には、すっかり暗くなります。ロードアイランドというと、日本だとなじみがないと思いますが、中心地のProvidenceはかなり大きな町で、Nordstromなどもあるような大きなモールがあります。
 それにしても交通量が多いです。ボストンのよな大都市の近郊だけではなくて、コネチカットの道でもかなりの交通量です。テキサスでは考えられません。New Heavenをすぎれば、ずっと町が続いています。全く日本と変わらないです。アメリカというとテキサスや西海岸のような砂漠の中にて転々と町があるというイメージを持っていましたが、すっかり変わりました。
 10時過ぎにはNY州に入ります。交通量はますます多くなって、首都高のようです。WashingtonBr.をわたって、NJ州に入ります。Newarkまではもうじきですが、料金所でPassを持っていない列は大渋滞です。割り込みの車が何か叫んでいますが、まっすぐ前の車について行きます。
 I-95と78の交差すること頃で、今日宿泊するSheraton のマークが見えてきました。到着したのは11時30分。チェックインするときには、隣に日本人の家族ずれがいます。こういうときは挨拶でもすればいいのですが、お互いに意識して目も合わせません。「旅行客か駐在員か目踏みするのね。」
 さて、部屋まで行けば、鍵があいません。ベルマンがマスターキーを取ってきてあけると中から上半身裸の若い男が。「おっと、すいません。」「別にかまわないよ。」夜中に起こされたのに、寛大な男性です。
 結局その向かいの部屋を開けてもらいました。ちなみに、宿泊代は$78です。ドライブ旅行をする場合はAir Portホテルは、場所がわかりやすく値段も安く、町へのアクセスも便利なので、かなり有効に使えます。駐車場代は$4です。
 いちおう、SHeratonなので、部屋はきれいです。Local Callは一回$1で一時間以上だと毎分10セントずつ加算されます。回線速度は50kでます。

 管理人無事にNYに到着しました。明日のオフ会は予定通り8時より、梓にて行います。参加者は10名前後になりそうです。楽しみですね。

 本日の走行距離 604マイル(966km)



8月7日 アメリカ最東端  Eastest point in the US

 今日はいよいよアメリカの最東端までの旅です。残念ながら今日も天気はすぐれません。雨は降らなさそうですが、霧と曇りです。最悪の部屋に近いTravelodgeで色も付いていないコーヒーをもらい9号線をひたすら東に向かいます。Maineの道は55-65マイルしか速度が出せないので時間がかかります。8時30分にモーテルを出発して100マイル先のCalaisというカナダ国境の町に着いたときは、10時30分でした。この町は国境の町だけに、モーテルなどもそれなりにはあります。国境の橋は、町の中の小さな町で、検問も料金所みたいなもので、ちょっと油断するとわたってしまいそうですが、VISAの切れている管理人はわたったら戻ってくることができないので、ここであきらめです。Cakaisかな、南に20分ほど1号線を走るとSt. Croixl Int'l Histric Siteがあります。対岸に、初期の入植者たちの島が見えるはずなのですが、霧で、全く見えません。ここも現在整備中のようです。
 さて、さらに30分ほど走るとアメリカ最東端の市である、EastPortにつきます。ここは元々島だったのですが、現在は橋があります。町には小さな案内所とおみやげや。そしてレストランが2軒あります。そのうち一つのレストランに入ってみることにしました。Eastport Chawder Houseというカナダ領のDeer Islandへ向かう小さなフェリーの乗り場にあるレストランです。ここで、ランチメニューのロブスターべーゲルサンド($8.95)とロブスターロール($10.95)を注文します。ロブスターべーゲルサンドはなかなかの味です。でもロブスターはサンドイッチよりはホットドックのようにして食べる方が主流のようです。
 ちょうど、フェリーが到着したのですが車が2台乗るくらいの小さなフェリーで、発着時間に税関がくるまで駆けつけます。砂浜からそのまま船に乗ります。このレストランの裏には、ロブスターの仕掛け箱がたくさんおいてあって、その場で、ロブスターも販売しています。
 お昼のあとは、Eastportをあとにして、アメリカ最東端のLubec(こちらは町)へ向かいます。この町にはカナダとの間に橋が架かっていおり、美しい橋らしいのですが残念ながら霧で何も見えません。この町の南側に、アメリカ最東端の場所となるQuoddy Head State Parkがあります。この公園の中にある、West Quoddy Head 灯台が最東端の場所です。アメリカ人は灯台が好きなのか、ここも灯台としては有名なようですが、最東端の場所としてはあまり宣伝していません。日本だったら「日本最東端の場所」として宣伝するのでしょう。あいにく今日は濃霧で、Fog silenをならしているくらいです。ここの灯台の下は案内所となっており、世界地図の訪問者の国にピンがたっていましたが、まだ日本にはたっていませんでした。はれていたらきっと眺めがすばらしいはずです。この灯台あまり宣伝していない割にはひっきりなしに観光客がやってきます。灯台の近くには最東端のおみやげ屋があって、おとなしい犬が門番をしています。メインを旅行される方はこの場所も心に入れておいてください。
 Lubecをでたあと、一号線を西へ向かいます。途中には小さい町がいくつか続きますが、ガソリンスタンドや、モーテルは充実していません。途中Jonesboroという小さな町で、ガソリンを入れますが、非常に旧式の機械で、ガソリンの量も自己申告です。
 途中から186号線に入りAcadia 国立公園の飛び地であるSchoodic Pointへ向かいます。また、ここかの一号線は一級の景観道路となっています。その入り口のWinter Harborについたときは4時半ここからBar Harborまでは、フェリーも一時間おきにでています。フェリーといっても車は乗れません。
 Bar Harborの入り口のEllsworthまで戻ってきたのは5時半、そろそろ夕食です。この町にはモーテルもふんだんにありますが、当日取るのは大変です。ちなみにこの町には、3号線をBar Harborよりに行ったところにWalMartがあって、いろいろと調達したり、キャッシュバックで現金を引き落としたりするのに便利です。
 この町より南の、Trentonという、Bar Harborのある島との橋の麓にある町に、昨日通ったときに長蛇の列のある、ロブスター屋があったので、今日はそこに行くことにします。店の名前は Trenton BridgeLobster Pound。今日も店の前の道には路上駐車の山です。さて、車を止めてロブスターを注文します。今日の値段は$9.95/lbs。奮発し大きなロブスターを頼みます。一匹2.5lbsくらいでしょうか。その場で生きた物の目方を量ったほど、網に入れて、店の外にあるおおきな釜で釜ゆでです。20分ほど待つとできあがり。別に溶かしバターを買って、持参のキッコーマン醤油でいただきます。昨日のロブスターが1.25lbsですから。倍近い大きさです。さすがにこれは食べ街がありました。卵巣もしっかり入っています。ただ、女性はあまり大きなロブスターだと割るのが大変かもしれません。ここは、飲み物持ち込み自由ですので、お酒を持ち込んでもかまいません。
 ここで、おなかを一杯にしたあとは、近くでソフトクリーム。66度しかないのに半袖短パンでこんな大きなソフトクリームを食べていたら、まるでアメリカ人のようです。今日は早めにモーテルへ8時には戻ります。今日のモーテルはEconolodge $49。昨日と同じ値段ですが、かなりましです。Local Callは無料ですが、電話回線を直結にする必要があります。速度は20K程度です。

 本日の走行距離 343マイル(548km)

「アメリカドライブ」を更新しました。


今日の紙芝居(クリックすると拡大します。Click a picture to enlarge it.)

続きはアメリカドライブにて


8月6日 かくあるべき  The Way life shoud be

 さて、本日は100000ヒット達成ありがとうございました。例によってキリ伴ヒットの方はいらっしゃいませんが、今後ともよろしくお願いいたします。

 さて、今日はいよいよメイン州です。朝、8時過ぎにはモーテルを出発、I-495を北に向かいます。途中ガソリンが無いので、給油をするも店員が寄ってきます。何かと思えばFull Serviceのお店。まだまだ、東海岸ではFull Serviceのガソリンスタンドがあるのですね。テキサスにはほとんど無いので気がつきませんでした。この場合はチップをいくらぐらい払えばよいのでしょうか?相変わらず東海岸スタイルにはなれません。
 さて、New Hampshire州にはいるとI-95は有料道路になります。といっても1ドルですが。今週は消費税がないからか、道ばたに酒屋を何軒も見かけます。この州の大西洋に面している部分は小さいので、あっという間にメイン州です。ボストンからだと本当に近いです。 州を超えたところにメイン州の看板が立っているのですが、それが、上の題名です。なかなか粋でしょう。
 さて、州に入ってすぐのところに、ご多分に漏れず観光案内所があるので、そこで、地図を手に入れます。今日は、まず、Freeportに行って、L.L. Beansの本店を目指します。
 Free Port間ではボストンから2時間。最初はL.L. Beansだけだったのが、今は一大アウトレットモールとなっています。コーチには日本人の店員もいましたからきっと日本人の観光客も多いのでしょう。
 早速、お昼はロブスターサンドにします。どこに行ったらいいかアイデアがなかったときにビラをもらったので、勧められるままにL.L.Beansの隣にある、Azuruというお店に入りました。ここで、ロブスターロールを頼んだのですが、待てど暮らせど出てきません。一時間くらいたってしびれを切らして、店員のクレームをつけます。結局、1時間20分くらいたって出てきましたが、ただ、ロブスターをのせただけです。きっと、忘れていたのでしょう。ウエーターも申し訳ないと思ったのかロブスターロール$13なりは「無料で良いです」としてくれました。その誠意を認めてチップはふつうに出しておきました。
 さて、Freeportをあとにしたあとは、最東端のEastportを目指します。ところが、Freeportをでたときはすでに3時(昼食のせいだ)しかも、高速もそんなにはとばせないので、とても明るいうちにはたどり着けません。予定を変更して、今日もBangorに泊まって、Bar Harberでロブスターを食べることに変更です。
 Bangorでモーテルを探そうにも、みんな足元を見てRamada Innでも$98とふっかけます。とてもそんなお金を出す気にはならないので、何件か探していたら、結局Travelodgeに$48で泊まることができました。(ただしかなり汚い)Local Callは無料で、DATA Port付きです。速度は。20K程度です。
 さて、ここからBarHarborまでは、車で一時間ほど。中にもたくさん宿泊するところはあるのですが、今ははいシーズンのためとてもこの時間ではとれません。しかも$100+ upといったところです。Bar Harborは市内に車を自由に路駐することができます。お店が建ち並んで、軽井沢のようなところです。車を止めて、今晩は町中のレストランパブで、ロブスターを食べることにします。HPにあったソフトシェルと、ハードシェルを食べ比べるため両方を頼みます。ちなみに、ソフトシェルは$16、ハードシェルは$21ですが、果たしてどちらがおいしいのでしょうか。またここでは、Bar Harbor Real Aleという地ビールがあってそちらも賞味させてもらいます。
 個人的な感想としてはハードシェルの方が身が締まって、おいしく感じました。ただ、ソフトシェルのほうが、殻を割りやすく、食べやすいですね。
 周りの家族、結構ハンバーガーなどを食べている人が多いです。ここまで来てハンバーガーでなくて元もいますが。いつものことです。

 本日の走行距離 322マイル(515km)

「NYオフ会のお知らせ」を追加しました。



8月5日 テキサスの田舎者ボストンに驚く  A Texan is visiting Boston

 今日はあいにくの午後から雷雨の予報。天気予報ではダラスは103度の暑さですが、こちらは80度台です。
 今日はボストン市内を観光する予定のため、あさ、9時にはホテルを出発します。相変わらずソルメドロールを飲み続けているのですが、空腹時に内服するといつも気分が悪くなります。患者さんは大変ですね。そのため、とりあえずマックでおなかに入れて、I−93を利用して、とりあえず中心街に向かいます。
 しかし、中心部に向かうにつれ混雑のひどさ。道のわかりにくさは東京以上です。何とかCommon間ではたどり着いた物の、とても車など停められそうもありません。駐車場代も30分$7で東京以上に高いのです。そのため、中心部に車を停めるのはあきらめて、途中MIT、ハーバードなどの名だたる学生街を通って、いったん郊外へと向かいます。
 地下鉄Red Lineの終着駅AlewifeにはPark & Rideの駅があります。アメリカの都市には、車を停めて電車で市内に向かうPark & Rideのシステムは結構発達しています。このような大都市では、車で乗り入れても渋滞で時間がかかる上に駐車場が高いので、電車で観光に向かった方が便利でしょう。少し、ボストンをなめていました。
 さて、この駅は立体駐車場になっていて、駐車代は一日$4.5、そのままエレベーターで下りると地下鉄の駅です。市内までは$1のトークンを払って地下鉄に乗り込み15分ほどで、観光案内所のあるPark St.駅に着きます。
 まず、Boston Commonの観光案内所でFreedom Trailの案内をもらいます。このトレイルはNational Park Serviceの管轄で、Boston National Historical Parkとなっています。歩道の赤い線をたどっていくとボストン市内の有名な歴史的建造物をひとまとめに見学することができます。今日は眠いので詳細はまた後ほどに。HPではDr.Kazuに詳しく載っています。
 途中、食事をとるところが見あたらずBruegger's Bagel Bakeryというところでサンドイッチを食べたのですが、このトレールは後半イタリア人街を通るので、そこまで待ってから食事をとればよかったと、少々後悔です。途中にはNational Park Serviceの案内所もあります。
 さて、雨も降ることなく最後の目的地、USS COnstitution号までたどり着きます。歩くと結構な距離です。この船についたのが3時50分だったのですが、到着した直後に後ろをしめられてしまいました。あとから来たグループが乗り越えて入ろうとしていたのですが、警備員に呼び止められ、何度か押し問答しているうちに結局帰されてしまいました。実はその前にもおじいさんが潜り込んでいたのですが知らん顔です。船の中への見学は3時30分までと、比較的早いので気をつけましょう。
 さて、この黒船を見学したあとはGreen LineのNorth Stationまで戻って、高架鉄道から、車のところへと帰ります。しかしこの電車、基本的に路面電車と同じ仕組みで、身体障害者のことなど考えてない作りです。
 車で、ホテルまで戻ったあと、夜はまたボストンまで戻って、MITに留学中の大学のクラブの後輩のところへ遊びに行きます。久しぶり日本の味のケーキを食べさせてもらってありがとうございました。おみやげにはヨックモックのクッキーまで持たせてもらってどっちが先輩だか。しかし、部屋の家賃がダラスの2倍近いのには非常に驚かされました。どうせ留学するなら東海岸と思うこと多々ですが。この、値段ではとても暮らしていけません。また、向こうにしてみればテキサスのような片側5車線のどこまでも続くまっすぐな道にあこがれるようです。
 そういえば彼、NYに旅行に行った冬の日、事故にあったら、あれよあれよとうちに周りの人がレッカーを用意してくれて、冬の寒い日に凍えてボストンまで運んでもらったという話をしていました。長くすんでいれば、いろいろなことがあるのですね。靴下三枚はいて、レッカーされて車の中に警察官に見つからないように潜り込んでいたというのが、今では笑い話ですが、相当寒々とした話です。
 それでは、明日はアメリカの最東端です。

 本日の走行距離 178マイル(284km)



8月4日 ニューイングランド ロブスター紀行 New England Lobuster travelogue 

 さて、今日からニューイングランド地方へロブスターを求めての旅行です。今回は、休みが短いため、ニューヨークまでは飛行機の旅です。
 朝5時半に自宅を出発したあと、ダラス・フォートワース空港へと向かいます。空港にはいくつかの駐車場がありますが、一番安いRemote Parking ($5/day)に駐車します。ここからは、連絡バスが15分おきにターミナルまで出ていて所要時間は10分程度です。空港の周りにはParking Spotのような、民間の駐車場もあるのですが、ダラスの場合はここが一番安いようです。
 今回のニューヨーク行きはコンチネンタル航空の1130便。マイルのことを考えるとアメリカンの方がよいのですが、時間の都合でこの航空会社にしました。チケットはTrabelocityのオンラインでとってあり、E-ticketです。往復$240ですからずいぶんと安いものです。
 チェックインは自働チェックイン機で行います。これだと席の変更も自分で出来ますし、並ぶ必要もありません。荷物だけを預けて、ゲートへと向かいます。相変わらず、警備は厳しくて長蛇の列です。今回は、スーツケースにロックをかけたのですが、見事に壊されてしまいました。ちなみに、壊されて鍵はお詫びのメモと一緒にスーツケースに入っていました。
 ニューヨーク行き便は、757型機で最悪なことに後ろはしつけのなっていない子供連れ、いやな予感がしたら飛行中ずっと騒ぎ通しです。しかも寒いのなんので全く眠ることなどできません。機内では何もでないのかと思ったら、一応、コーンフレークとバナナが、朝食として配られました。この点はアメリカン航空よりはましかもしれません。 
 定刻12時40分にニューアーク空港に着いたあと、高架鉄道でハーツレンタカーへと向かいます。ニューヨークはダラスより涼しいですが、かなり湿気が多いですね。今回レンタカーの予約はHotwireで行いました。ここは、もっとも安いオンライン旅行代理店ですが、購入するまで会社名がわかりません。ホテルや、航空券に使うのは怖いですが、レンタカーならハーツでもエイビスでもさほど変わりがないので、こちらで購入しました。
 さて、今回レンタルしたのはMid Size、マツダの635で一週間で税込み270ドルです。最初出発しようとしたところ、ハンドルの油きれ音が気になったのでクレームをつけたところ、新型のMazda 6に変更してくれました。ずいぶんよくなっています。アメリカでは何でも文句を言ったものがちのところがありますから、少しでも気になったらクレームをつけた方が良いのです。
 さっそく、I−87をマンハッタンに向かいます。途中トンネルを通るのですが、通行量は$6ドル!早速ニューヨークの物価の高さに驚きです。
 とりあえずマンハッタンはグランドゼロからセントラルパークまで走ります。こんな都会に来たのは東京を出て以来ですね、人と車の多いこと。グランドゼロはすっかり観光地と化しています。
 今回はニューヨークは妻が幼い頃、すんでいたところを訪れるにとどめ、早々とボストンを目指します。それにしても渋滞のひどいこと、しかも雷雨までくる始末で、車はなかなか進みません。ニューヨーク郊外をでたのは6時近くになった頃でした。I−95を北へ向かいますが、コネチカットに入ってもまだ渋滞が続きます。最近すっかりダラスの交通事情になれてしまったので、この東京並みの渋滞には全く平行します。ただし運転はテキサスに比べるとおとなしいようです。ただ、テキサス人のように簡単には合流の時に譲ってはくれませんが。
 途中、Old Saybrookのウオールマートでおきまりのクーラーボックスを手に入れたあと、さらに北へ向かいます。コネチカットにインターステートには日本と同じようにサービスエリアがあるのですね。入っているのはいつもマックですが。
 今日は、ボストン泊ですが、今日の宿泊は郊外のchelmsfordのRaddisonです。こちらもExpediaで予約して一泊53ドルです。ここ東海岸ではモーテル6ごときでも60ドルくらいする(ダラスなら30ドル)ので、この値段は破格です。ここはコンベンション用のホテルのようで、データーポートや机も完備されていて、管理人としては満足です。もちろん市内のホテルというのも楽しいのですが、自動車旅行の場合はやはり郊外の方が便利です。ちなみに、Local Callは50セント、Data Port付きです。速度は30K程度です。
 ここのエレベーターですれ違った泊まり客、管理人が氷を詰めていると何を思ったのか
「何をしているんだい。」
「見りゃわかるだろ氷を詰めているんだ。」
「じゃなくて何の仕事をしているんだ。」
「外科医だ」
「(相手、驚いて)じゃあ、麻酔科のブラックって知っているか?」
「どこの麻酔科だ?」
「ノースキャロライナだ。」
「そりゃー知らないな...」
 と次から次へと知っている医者を聞いてくれました。これって「東京に住んでいるんだって、じゃあパン屋の山田さん手知っているかい?」に近いです。(時々海外旅行中に聞かれます。)

 本日の走行距離 300マイル(480km)

「アメリカドライブ」を更新しました。



8月2日  返品ご自由に Return and Refound Policy

 あさってから、東海岸の管理人。こころダラスにあらずと言うところですが、今日も回診です。明日から厳しい日々の待っている聖先生を早く帰したあと。オンコールのレジデントとお仕事です。レジデント君に、「ICUのラインチェンジを頼む」指示をして。こちらは5人の退院サマリーのディクテーションと2人のコンサルト、1人のラインチェンジをしていると、腎臓内科の先生から「透析を回すのにラインを入れようとしたらうまく入らないからどうにかしてほしい。」という要請。ICUに降りてみれば、指示したはずの患者の一人です。「全くレジデントはどこに行ったんだと。」透析用のカテと中心静脈を入れて、もう一人の患者さんをのぞいてみると、レジデント君「今終わりました。」ラインチェンジに2時間かかっているよ...先が思いやられます。
 くだんのレジデント君、夜中に電話がかかってきて、「今救急に患者が来て...」と、報告します。「何の移植の患者さん?誰から連絡があったの?」「腎臓移植3年目です。ERの医師から要請がありました。」
 「腎臓移植後の患者さんは外科じゃなくて移植内科が見るから。コーディネーター以外の要請は受けないように言ったでしょ。」「ああ、そういえば。。。」
 彼もわざわざ夜中に、ERまで行かなくてよかったのに。

 さて、今日はFryまで、LANケーブルと、DVテープそれから、インクカートリッジを買いに行きます。LANケーブル12ドル、テープ2個で12ドルを払って外に出るときに壁を見ると広告が。LANケーブル3ドル、テープ2個で6ドルで全く同じ製品です。
 アメリカの場合はこういうときに、ほとんどの場合返品が自由なので、すぐに返品をして、また、広告の品を買いに行きます。また、広告の品も日本だったら目立つように置いてあるのに、これが全く目立たないところで、場合によっては値札も高いままで、バーコードを通すとわかるという場合があります。なかなか買い物でも油断はできません。


8月1日  バグジュース Bug Juice

 さて、今日から月が変わって8月です。伴先生は本当に辞めてしまいました。Medical Recordにだけ現れてカルテにサインをしていったようですが。そんなわけで、否応なしにチーフフェローです。今日から新しくローテーションで回ってきた、レジデントもくるので、まず最初が肝心とミーティングを開いて、今後の方針や、目標について説明します。
 まあ、しかし相手はアメリカ人たち、英語のわからない外国人がリードするというのも何だね。不思議なことは、かなり変な英語を話しているはずなのに、相手があまり気にしないことなんですね。これはアメリカ人の国民性なのかな。レジデントの仕組みも日本の場合は「何となくみんなで」という感じですが、こちらの場合は、チーフレジデント/フェローがレジデント、学生に指示を出すという形なので、ボスらしく振る舞わなければなりません。プログラムディレクターは「You are Ichiban!」(一番搾りの影響か?)とのんきなことを言っていますが大変です。
 看護婦さんにも「日本人がアメリカ人のレジデントと学生を指導していると。」なんか受けています。でもこちらは、さすがに疲れたのとステロイドのせいでupset Stomachを、肝生検を指導中に起こし、看護婦さんから胃薬をもらってナースステーションで座り込む始末です。

 さて、そんなPoison Ivyまだまだかゆいです。婦長は、「上野先生がさわったコードレスホンから顔に伝った。」と顔の湿疹を責めてきます。しかし、さわった携帯電話からまで、伝染したとしたら、すごい残留力です。

 今日プロジェクトXのキッコーマンの話をみていたら、(またこれが泣ける話です。)Bug Juiceと、醤油が呼ばれていたという説明がありました。よく、手術中に抗生剤入りに洗浄生食をBug Juiceと呼んでいるのですが、元々、虫の絞り汁とか、安酒という意味があったのですね。
 いつ見てもプロジェクトXは良い番組ですね。

Copyright (C) 2002-2003 ダラス通信 All rights reserved.
文中の人物・場所は仮名、また内容には事実と異なる場合があります
プライバシー保護のため許可無く転載、引用、リンクを行わないでください