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What's Newー今日の呟きー
(2003年1月ー2003年3月)

現在の−今日の呟き−


4月1日 突然ですが
   突然ですが、あまりにも忙しすぎるため伴先生と2人で仕事をやめることにしました。今週いっぱいでダラスをたたんで日本に帰国することになりました。
 つきましてはこのHPも閉鎖いたします。長い間、御愛顧ありがとうございました。
「アメリカドライブ」を更新しました。

3月31日 送料と写真代
   さて、今日は朝5時にダラスを出発して、マンモスケイブを目指します。今日は、ナッシュビルに泊まって、明日マンモスケイブを見学しましょう。
 さて、大学にテキサス州の臨床研修許可書の更新のために、必要科目の履修証明を送ってもらったのですが、さっそく1200円もかかるEMSで送ってくれました。なかなかすばやい対応でありがたいです。しかもEMSで送ってくれるなんて気が利くではないですかと思ったら、中から一通の手紙が。「送料は(できれば小額)切手で送ってください。」 ....アメリカの切手でもいいのでしょうか?
 1200といえば、投稿した雑誌から「カラー写真があるのですが、カラーで印刷する場合には$1200お送りください。」....もちろん白黒で結構です。
「アメリカドライブ」「ダラス近郊観光」を更新しました。

3月30日 ブルーボネットを探して
 
 今日から一週間休暇です。通常は9日間休みを取れるのですが、伴先生が「9日間も休まれたら死んでしまう。」ということで、7日間+αの休みです。さて、昨日も夜9時から朝6時まで手術だったので、帰ったのは11時になってしまいました。同期だった幕張先生が今度の就職先の給料が20万ドルだと言って、首里先生が手術中騒いでいました。アメリカの外科医の給料の高いこと。
 さて今日は昼過ぎから最初の目的地ケンタッキー州のマンモスケイブ国立公園に向かおうと思ったのですが、双眼鏡を探しているうちに夕方になってしまいました。今から出かけるのも、なんなので、近郊の待ちのEnnisにブルーボネット(州花)を探しに出かけました。Ennisはダラスから30分くらいの待ちですが、毎年4月の中旬にブルーボネット祭りがあることで有名です。今日訪れた限りは、フリーウエイの土手沿いなどには咲いていましたが、一面のブルーボネットの場所などはわかりませんでした。いらっしゃる方は事前のEnnisのHPで確認された方がいいでしょう。http://www.visitennis.org/
 それでは明日から、テネシー州、ケンタッキー州と周ってきます。旅行記については随時アップしますので、よろしくお願いします。

3月28日 Doc's Day
 
 一晩中Ft. Worthで昨日の患者さんを見ていたので、今日は眠いです。しかも2番連続なのでほとんど浮浪者のよう。それを見かねた、病棟の看護婦さんが「Doctor's Loungeに行ったら朝ごはんがあるから」と言ってくれました。
 Loungeに行くと、Breakfast BarまであるしっかりしたDoctor's Loungeです。この病院ではレジデントなどを置いていない病院などで、、医師を外から呼ぶためにサービスがいいのでしょうか。
 さて、お昼過ぎに病院に戻ると今日はDoc's Dayだということで、Dallasの病棟では、これまた、看護婦さんが持ち寄ったお昼ご飯を振舞ってくれています。これまた、病院で特別に作った記念日のようです。

写真は上から
Ft. Worthの病院のDr.s Lounge
ICUのWhite Board
病棟の看護婦さんが用意してくれたお昼ご飯
看護婦控え室の中はこんな感じ
これが今日のメニュー。下の写真の看護婦さんがお勧めなのが、インゲン、今朝買ってきたのを調理したからと行ってお勧め。
もとうちの婦長で、今は教育主任。しっかり食事を食べた後、またこのデザートです。まあ、良くこれだけ食べて太らないものだね。

3月27日 田舎の病院
   みなさんこんにちは。この一週間のうちに、2回も一日の移植が7件'肝、腎3件(4件もある日があって、さすがに参ります。またおとといから2番寝ていません。今戻ってきた患者さんも、エピネフリンと、ノルエピネフリンと、バソプレッシンがぶら下がっているので、寝られそうもありません。
 さて、今日はFt. Worthの病院におなべな研修医をつれて、肝移植と、腎移植に来ています。Ft. WorthはDallasに比べるとすこし、田舎なので病院もどことなくのんびりしています。また、ここは去年肝移植を始めてばかりなので、まだ、肝移植は病院をあげての行事というようなものなので、居心地はなかなかいいのです。
 最初と最後だけですが、研修医相手に前立ちをします。研修医の前立ちをするのは前の病院で盲腸の前立ちをしたことがありましたね。ともかく、研修医の前立ちをするのは腸でも突き刺すんではないかとひやひやしながらしなければなりません。すこしは、前立ちの気持ちもわかりました。
 今日の移植の患者さんは、日本人の学生をホームステイに取っていたことがあるとのことで、診察をした後に「ありがとうございます。」と言っていました。この患者さんはNaが122しかないので、通常ならば移植をしないところをDNRということで移植をした患者さんです。明日の朝は目を覚ましてほしいものです。
 明日も朝5時から肝移植が2件あるようです。

3月25日 サムシング パープル
 
 今日はうちで二番目のボスの誕生日なので、サービス中でお祝いです。ビデオを作るは踊りはあるわで、盛大な誕生日のお祝いです。このようにお祝いをするのはさすがにアメリカというところでしょうか。そういえば誕生日お祝いではないですが、日本にいたときにも出し物というものはありましたね。
 さて、彼は、紫色が好きなので、何か紫のものをつけて出席しなければいけません。秘書さんが彼の顔写真の入ったリボンを作ってくれていたので、それをみんなでつけます。まあ、しかしビデオ作成の力の入れようのこと、うちの大ボスから先頭にたって怪しい踊りをしています。

 さて、そういう楽しい面もあれば、いやな面もあって、先日患者さんに処置に関してトラブルがあったときICUの看護婦さんはすぐに医師のせいにします。こちらからも自分の正当性を主張しなければすぐに自分のせいにされてしまうのです。このあたりの文化の違いが、フォードと、ファイアーストンの事件の時にも引き合いに出されたと思いますが、アメリカで仕事をする上ではなかなかなれないものです。

3月24日 空の血管?
   昨日に引き続いて研修医の話ですが、今日廻っているアテンディングは働かない研修医のことを評して、「Empty vessels make the most sound.」だと言っています。(空の血管ほど大きな音を立てる???)なんのこっちゃといったところですが、vesselにはなべという意味もあるのですね。
 この忙しいときにもかかわらずHIPAA(医療保険の携行性と責任に関する法律)に基づく査察があるとのことで、今月中にコンピューター学習をしなければなりません。事あるたびに、ガイドラインを覚えさせられてはたまりません。

3月23日 ヒット数と休みの関係
 
 多分日本では春分の日なのでしょうか、きっと三連休なのでしょう。休みに入るとHPのヒット数が落ちるので、連休がわかりますね。
 さて、昨日は肝移植2件とさらに引き続いて再手術があったので、土曜からひたすら手術をしどうしです。伴先生がおらず下では僕しか不安定なICU患者(昇圧剤を4種類使っているような患者さん)を見ることが出来ないので、続けて泊まりです。本来は働かないレジデントが当直なのですが、さっさと帰ってしまいました。さすがに、これには上も切れて、明け方3時に看護婦さんが電話をしても「誰かそこにいるなら彼に頼んでよ。」とすぐに来る様子を見せなかったので、「つべこべ言わずに早く来い。」と普段温和な先生が、パシャッと電話を切っていました。(その後僕はORなので詳細は知りません。)
 それに対して、再手術中下大静脈からの出血がコントロールできないときに、朝4時に手術室から大ボス(日本だったら教授だね)を呼んだら、ものの15分で手術室まで、着ました。日曜日の早朝なのにさすがです。
 さて、最近は忙しかったのでカルテ室に行くことが出来なかったら、このカルテの山です。このカルテに全部サインをして足りない部分をDictationしなければなりません。

3月21日 ひたすら待つ
 
 今日は朝6時からFt. Worthで肝移植。Dallasが忙しいので「研修医を派遣したいという。」意見は却下され、私が行くことに、ところがFr. Worthに付くと、患者さんは肝性肺高血圧症で手術室でSGカテを入れたところでキャンセルに、バックアップはテキサスの西のかなたにいるとの事、チャーターのジェットを飛ばして患者を迎えに行くも手術時間は9時(土台無理)11時、12時とどんどん伸びていきます。
 最初から手術時間が遅くなっていればいったんダラスに戻るものの、順次遅れていくと、身動きが取れません。ラッシュアワーは往復3時間くらいかかります。そんなときのために役に立つのがノートパソコン、これさえあれば、どこでも原稿を書くことが出来ます。フォートワースの病院はLANにはつなげないもののダイアルアップは病室から出来ます。
 でもこうして病室に入ると、囚われの身という感じですね。
「その他のリンク」を更新しました。

3月20日 働くアメリカ人と働かないアメリカ人
 
 働くアメリカ人というのは良く働きます。特にこういうプログラムにわざわざ来るようなアメリカ人は本当に良く働きます。日本だと、アメリカ人は働かないで、余暇ばかりだと思っている人も多いかとおもいますが、働くアメリカ人に関しては本当に良く働きます。また、働かないとすぐに首になってしまうので、よく組織の法則と言って組織の中で働くのは2割だけだといわれていますが、ここでは、みんながみんな良く働いていますね。
 さて、そんな中でも、今来ている研修医はまったく働きません。看護婦さんからも「彼は外科の研修医なのにまったく動かないね、上野先生ちゃんと指導してよ。」といわれるし、attendingからは「ちゃんと見張っていてもらわないと。」と厳しく言われています。
 さて、ローテンションで廻ってくる薬剤師の女性が来ているのですが、これがまた熱心です。「ねえ、ねえ、ねえ」と腕をつかんで、質問をしてきます。それを見ている、ICUの看護士が「ねえ、ねえ、ねえ」と腕をつかんでマネをします。熱心な人は本当に熱心なものです。
 そんな中イラン人2世の伴先生は正月だからと言って一週間休みです。相変わらず手術と入院患者が多いのでなかなか大変です。
 そんな中、小児病院の夜中に手術に行ったときに、駐車場から病院に向かうまでに桜を見つけました。ダラスではなかなか桜は見られません。日本ではもうすぐ桜のシーズンですね。日本の桜が懐かしいです。

3月19日 開戦前夜
   残念ながら、先ほど戦争が始まってしまいました。病院のテレビも、一日中CNNの放送を流していました。大統領の短い談話を発表していましたが...
 昨日は、1日のうちに7つの移植+3つのドナーの手術があって、2日間立て続けに夜中です。さすがに、ヘロヘロで早朝手術後にICUの看護婦控え室で眠ってしまっていたら、部屋の電気を消してくれていました。こういったところはやさしいのです。30分ぐらいたって、起こしにきてくれたのですが、こちらは寝ぼけて、「生化の値はでたの、次に血ガスを取って...」と、患者さんの指示と間違えて寝ぼけていたので、後から散々笑われました。。

3月16日 今日ぐらいは...
   今日は朝食会などがあって、朝はのんびりする予定だったのですが、朝6時に晩先生から電話です。「肝移植が3件あるから」今からFt.Worthに行ってほしいのだけど。手術時間は7時なんだ」
 これだから、地元の学会は良くないですね。今日は今後のキャリアの立て方なんて言うパネルディスカッションもあったのに残念です。
「だけど、パッキングもしないといけないし、チェックアウトもあるから。」人手が足りなければ仕方がないので、早々にチェックアウトして病院に戻ります。せっかく寝心地の良いベットだったのに。
 病院に戻って、伴先生が戻ってくると相変わらず「鈎引きしかしなかった。」と愚痴のオンパレードです。
「上野に休まれると自分ひとりに全部かかってくるから耐えられない。昨日は当直でもないのに17回もコールがあってそれで手術もさせてくれないなら、なんで2ヶ月前にやめなかったんだろうか。」また彼に最後のわらを積むわけには行かないですね。
「ダラス観光」を更新しました。

3月15日 発表
 
 今日は、自分のプレゼンテーションの日です。次の発表者の席に移ると世話をしてくれるお姉さんが自分のナッツを勧めてきます。そんな余裕はないものの、取り合えずひとつ二つもらっておきます。
 発表そのものは「ダラスに住んでいるから、自分だけドライブだった。」ということで何とか笑いをとった後は、質問もそれほどなく、あっさりとしたものでした。
 英語での発表はこの質問というものが曲者で、発表そのものは出来ても、質問はどんなことを聞かれるのかが予測付かないので、質問された英語がわからないということが困るものです。出来るだけ最初の発表のときに全部話さないで、質問を誘導するというのが大事なのですが、それでもまあ、しかしアメリカ人の発表はうまいものです。
 午後にはPGAのツアーコースを廻るというおまけまで付いているのですが、ゴルフなんて医者になってからやった事がないので、とても知らない人とこんなところ廻れないですね。
 夜にはまたディナーがあったのですが、だいたいこういうディナーは夫婦同伴なのですがこちらのすごいところは発表者が奥さんの場合は、御主人がちゃんと同伴できているのですね。
 そんなところVAIOの金具が金属疲労で自然に壊れてしまいました。ソニー製品はだいたいカッコはいいのですが、華奢ですぐに壊れます。いまさら修理には出せないのでこのまま使い続けるしかないですね。
写真は上から
コーラは飲み放題。
一人だけDrive。でもこれで笑いが取れた
サインボード、やっぱり漢字でしょう。他の人に「病院のサインも日本語なのかと聞かれました。」
折れたVAIOのつめ。

3月14日 今日はシャープだね。
 
 今日は外来のためにいったん病院に朝戻りました。学会場からそのまま行ったためネクタイの格好です。いつも手術着しか着ていないので,どの看護婦さんも会うたびに「今日の上野先生はシャープだね。」といいます。この場合はシャープという言葉を使うんですね。その直後、病棟で検査室に電話をかけていたら後ろからハモル婦長さんの声、検査室に電話をしようとして自分の病棟に電話をかけてしまったようです。婦長さん曰く「中身はシャープじゃないみたいね。」
 昼前には、ホテルに戻って他の人の発表を聞きます。みんな、ちゃんとしたプレゼンテーションをしているではないですか。当たり前ですが、英語です。この会場に来ている人の中で、ちゃんと英語が話せないの僕だけのようなきがします。なによりもその後の質疑応答の活発なこと。これは、明日までに、発表の準備をしっかりしておかないと。
 夕方、車をとりにFordまで行ってきます。外観はすこぶるすばらしい出来ですが、案の定、夜間照明のパネルのバックライトは直っていません。$125かかるから直さなかったということ。まあ、こんなものでしょう。きっとアメリカ人だったら直さないのでしょう。査定は$1900でしたが請求は$2600です。いずれにせよ、保険が利くので免責額の$500を払っておしまいです。
 ちなみに、Four Seasonsのデスクにはちゃんとマウス台?が付いていました。これで、光学式マウスの人も安心です。
写真は上から
Conferenceの会場
引き出し式のマウス台。
隠れていたLANケーブル異常に短い。
夜テレビでやっていた世界の変わったテレビ番組を放送する番組での日本の放送。

3月13日 Fellow Conference
 
 今日からLas ColinasのFour seasons hotelでFellow Conferenceがあるため、お昼過ぎには病院を出さしてもらいます。
 出掛けに、もう一度Fordに修理の催促のためによると、案の定修理箇所が認識されていません。修理のお兄さんは、修理箇所がわからないからと言って電話してくるわけでもなく、「わからなかった」とぜんぜん悪びれていません。「明日までに確認しておくから。」と調子のいいことを言っていますが、きっと直っていないことでしょう。ですが、事故を起こした外見の部分はしっかり直っていました。基本的な技術は大丈夫なようです。
 さて、気を取り直してLas Collinasへ向かいます。この、Conferenceは全国から移植外科のFellow34人が集まって、お互いに発表をするものです。ATCのような大きな学会は日本からも人がたくさん行きますがこういう小さいものは珍しいでしょう。、飛行機代と、ホテル代と食事代がただな上、$100のチェックまでもらえるというおいしいものなのですが、うちからだと、空港よりも近くなってしまうので今回近くであるのは残念です。
 さて、ホテルにチェックインをするとさっそく、事前にpower pointで送ったスライドの確認に行きます。コンピューター室のようなところがあるのかと思ったら、お姉さんが手持ちのノートパソコンからプロジェクターに出して、その場での確認です。
 夜7時からはreceptionがあるというので受付に行けば、ここで$100のチェックを渡してくれます。Receptionそのものはアメリカでよくありがちな始まりも終わりもはっきりせずにただビュッフェ形式の食事を食べるというものです。ここで、マイアミ大学に12月に入ったときのフェローと再開したので、彼ともう一人のマイアミのフェロー、それからコロラド、UCDのフェローと一緒にテーブルをすることになりました。こういう小さい学会はお互いに顔をあわせて話ができるので相違雨天では、その点では大きな学会より楽しいかもしれません。(なんと言ってもただだし)

写真は上から、修理中のTaurasu。客室内のデスク、電源コネクターが付いているのは合格。黒いマウスのようなものがLANコネクタ、一日$10もとるのは不合格。ちなみに、テーブルはガラス敷だが、これは光学式マウスが使えないので×。スライド確認ルーム。奥にあるのは食事の残り?スライド確認室とガイドのお姉さん。

3月12日 アメリカ南部バーボン紀行
   3月下旬からアメリカ南部を1週間ほど旅行してこようと思っています。今回は、スモーキーマウンテンNPとマンモスケイブNP、それから、ケンタッキー・テネシーの蒸留所が目的です。前回のフロリダ旅行のときにはなにも調べずに行って痛い目にあったので、今度はすこし調べてからにしようと思います。
 バーボンの蒸留所については「ケンタッキーバーボン紀行」という名著があるようですが、残念ながらこちらでは手に入りません。検索しても意外と、南部に関しては旅行記が少ないようです。ここはひとつ楽しみなところです。
 情報をお持ちの方はお知らせくださいね。
 フォードの修理工場に催促をしたら、金曜日ぐらいには出来るのではないかという怪しい返事、追加の修理もまだやってなくて、「出来たら連絡するから。」の一点張り。この出来たら電話をするというのが一番信用できないんだな。
 アメリカ生活では何でも電話で催促をするというのが重要で、相手も日本ほどはいやな気持ちにならないようです。このあたりはずいぶんなれました。どうせ、金曜日になってもできてはいないでしょう
 明日明後日と発表がありますので、メールのお返事は週末になるかとおもいますが御容赦ください。(だったらこんなもの書いている暇があるのか。)
お気に入りに登録してくださっている方は、ちょっと変化があります。

3月11日 訃報
 
 病棟はもうじきくるセントパトリックの祝日の飾り付けです。これはもともとアイルランドのお祭りなのですが、ここでもお祝いをしています。
 発表のプログラムが来ないので催促をすると、金曜日の午前中だこと。木曜日にも、M&M(チョコレートじゃないよ)のスライドも作らないといけないので、プレゼンテーションの準備ばっかりです。アメリカの研修医は回診から発表までこのプレゼンテーションというものにはとても力を入れています。
 ただ、日本だったらたとえば地方会と言っても上の先生が手伝ってくれて、発表も後ろから応答をしてくれたりしたのですが、ここではまったくほったらかしです。まーそんなものなのかな。
 ある患者さんが長い闘病生活のすえなくなったという連絡を受けました。「痛みに耐え抜いて辿りつくのは死ですか。」という問いかけに答えるすべもありません。ただ、御冥福をお祈りいたします。

3月10日 フロントライン
   今日は朝からミーティングです、土曜日の患者さんの退院について不適切な点があったということで(合併症を見逃した)事情確認です。病棟の看護婦さんは、上と仲がいいのですぐに不祥事は上に伝わります。当たり前のことですがFellowやResidentは患者さんの治療の最前線であること、良かれ悪しかれアメリカでもまだ、移植外科は病院を代表するようなServiceであること、そのため特権もあるけれど、世間の目も厳しいことなどなど。ごもっともです。(ちなみに患者さんは無事ですので御安心ください。)
 テキサス州の臨床許可書は、1年ごとに更新しなければいけないのですが、今年から医学部のカリキュラムの証明が必要になったとの手紙がきました。それによると、生化学や免疫学、精神科や神経科を履修している大学の証明が必要だそうです。大学に電話をすれば「そんなものは作ったこと無いなー」とのつれない返事。こういうペーパーワークは本当に手間がかかります。
 手間がかかるといえば、先週修理に出したFordの車。一週間たって電話がかかってきました。修理が上がったのかと思えば「この前もうひとつ直してほしいところがあるって言っていたけど、どこだっけ。」「車はまだ塗装中だよ、今週ぐらいには出来上がるんじゃないかな?」とのんきな声。先週は5-7日で出来ると言っていて「そんなに早くできるはずがないのに。」と思っていたら、案の定です。
 最初アメリカに来たときにはこういうところにいらいらしていましたが、最近はすっかり慣れてしまいました。でも、日本の正確なところはやっぱりいいですね。

3月9日 近くて遠い
   最近はみんな同窓生同士でメーリングリストを作っているので、学生時代のまま、アメリカにいても日本にいるときと同じように、メールのやり取りをすることが出来ます。また、写真などもすぐに送られてくるので、情報だけは逐一入るようになっているんですね。前いた病院の一学年下の外科の先生が、同じ病棟の看護婦さんと結婚されたようで、おめでとうございますね。また、来週には、大学の同窓会もあるようでみんな楽しみでしょうね。かえって情報だけ入って、実際同席できないというのは帰って悲しいかもしれません。
 現実は、病院に行けば、また同僚の晩先生の愚痴を聞きに行かなければならないのですからね。
 さて今期のドラマの注目は「いつもふたりで」でしょうか。この間、編集会議という雑誌を読んだのですが、編集者というのは本を作るのに一生懸命なのですね。ともかく、ひとつの作品を作るというのは大変なものです。このドラマは、ひょんなことから編集者になった女の子の話ですが、今クールでは一番面白いかもしれません。
 個人的には英語は嫌いなので、テレビでまで、英語は聞きたくないですね。ここで、英語の勉強ができればえらいのですが。
 ともかく今週末のFellow Conferenceの発表原稿を作らないといけません。ただで、フォーシーズンズホテルには泊めてくれないですね。
 さて、4月には1週間の休暇を取る予定なのですが、ケンタッキー・テネシー方面を廻ってみようかと思っています。このあたりの情報を、お持ちの方はお知らせください。
「その他のリンク」「レストラン」を更新しました。
ダラス研究者日本人会BBQ会のお知らせ
<2003年春期UTSW,UTA,Baylor U.M.C., VA日本人会バーベキューの御案内>

日時:2003年4月13日(日) 12:30PM〜3:00PM(雨天の場合は中止)

場所:Cimarron Recreation Center
    201 Red River Trail, Irving, TX 75063
    Tel. (972) 910-0702

会費:未定(前回並みの、1家族あたり$2~4を予定。決定次第お知らせします。)


参加御希望の方は管理人まで御連絡いただければ、幹事に転送いたします。

3月7日 Declare
 
 今日もICUの患者さんが一人亡くなりました。C型肝炎で3度目の移植をされた方でしたが。もうこれ以上は治療を続けることが出来ませんでした。死亡宣告は、日本と同じですが告げる言葉が思い当たりません。日本でも、なかなか「御臨終です」ということは無くて、ただ、時間を告げるだけのことが多かったです。
 死亡確認時に無くてはならないものが時計です。前の病院では小児科で出産に立ち会っていたこともあったので、左腕の時計が人の誕生と死の時間を決めています。
  もうひとつ無くてはならないものが(儀式的なものですが)ペンライトで、瞳孔反射を確認します。このペンライトが臓器提供の団体から配られているものなので何といったらいいのか。前に掲示板の書き込みにもありましたが、無くなった場合は、この団体に報告することになっています。

3月6日 自動車事故の続報
 
 先月事故を起こしたTaurusは、やっとFordのディーラーにもって行くことになりました。保険会社から損害評価表をFAXで送ってもらって、それと一緒にBody Shop(板金塗装屋)に落としてきました。さて、ちゃんと直ってくるかはこう御期待です。
 またまた、ドナーの手術でたそがれのMidLandです。最近はすっかりセスナが無くて、リアジェットばかりとなってしまいました。
 ドナーの手術は小型のジェット機で行くことが多いのですが、そのときの機内食はパイロットが手術を待つ間に買ってきてくれます。今日はホットサンドイッチです。このパイロットはアップルソースが好きで、いつも付け合せに買ってきますが、みんなの評判はイマイチのようですね。
 写真は上から、狭い機内で向かいに座る麻酔科の先生(ここの病院はドナーの麻酔をかける麻酔科がいないので麻酔科医も一緒です。) たそがれのMidland空港。手術室のコントロールにあったピザ。みんなで失敬させてもらいました。パイロットの用意してくれたサンドイッチ。右奥にあるのが、アップルソース。

3月5日 訃報
   みなさんお久しぶりです。3月から新研修医を2人も迎えたのですが、当直をカバーしないといけないので、相変わらず4日連続当直です。そんなわけで、更新遅れてしまいました。
 さて、残念なことにまた一人の患者さんが亡くなってしまいました。名前はニーシャ(仮名)、11年前に肝移植を受けて、今年21歳です。親の問題や本人の問題もあって、免疫抑制剤を飲まずに、再び肝硬変となってしまいました。次から次へと家庭医と喧嘩をして首にしてしまうので、いつも救急にきては移植外科の当直(つまり私達)が呼ばれる、手のかかる患者さんでした。
 再移植のリストに載せることには、委員会でもいろいろと論議があったのですが、まだ年齢が若いということから若手の外科医が中心となって何とか先月再びリストに載りました。一度幸運なことにドナーが見つかってスワ移植ということになったのですが、Status1(最優先患者)の患者さんのところにその肝臓が行ってしまったため、残念ながら見逃してしまいました。
 先週から様態が悪化して、ICUに入院。様態が悪化したためMELDスコアーはトップとなりましたが、悪化しすぎたためStatus7(一次延期)最終的にはDNRとなり、昇圧を中止。昨晩なくなりました。再移植目前の死でした。

2月27日 掲示板について
   さて、一応2年目のFellowなので、新フェロー,研修医の指導をしなければなりません。新フェローの聖先生は8年目の外科医なのですが、中心静脈も入れることが出来ません。中心静脈も入れられなければ、当直も出来ないので最近は一生懸命指導です。
 基本的な、注射針の持ち方から怪しげです。今日も内経静脈穿刺なのもかかわらず、拍動血が。本人はいたってのんきです。怒ったりいらいらしたりせずに指導するというのはとても難しいですね。

 さて、HPには掲示板が付いています。掲示板にMoving Saleなどの書き込みがありますので、そちらも御活用ください。

2月26日 超過勤務の結末
   今日は休み時間に婦長が「今日出勤した人のために、」と言って、ピザを振舞っていました。その席で、研修医が
「今の移植外科の勤務時間は長すぎるからみんなが嫌がるんだ。」「100時間近くも働かせるなんて異常だ。」と言っています。(たしか研修医は87時間以上働かしてはいけないことになっているです。)すかさずアテンディングが、
「僕がフェローのころはいつも130時間くらいは働いたものだ。」といえば、
看護婦さんが
「奥さんがかわいそうね。結婚されているの。」と聞き返します。
そこでアテンディングは、
「昔はね。」と返事。そこできついのが、研修医、
「それが結末なのね。」
一同 「....」

 ディーラー付属の修理工場「ボディーショップという」で車を修理に出そうとしたら、「損傷箇所の明細を持ってきてくれとのこと。」「電話をしてくれと言っていた。」と言っても、持ってきてくれの一点張りです。このあたりはフォードの商売です。保険屋に連絡してもなかなか返事が来ません。まったく手間がかかります。

 今日近くのMinyardにビールを買いに行ったら、レジうちのお兄ちゃんにはすっかり覚えられていて、「外科の先生今日も元気か?」と挨拶されます。(いつも手術着なもので)

2月25日 外は一面真っ白
 
 結局昨日からの雪は朝まで降り続き、5センチ近い積雪になりました。20年ぶりの大雪だそうです。今日も、移植も外来も入院患者さんもいるので、学校は休みでも病院に行かなければなりません。つるつるすべる道を20Kmでのろのろと病院に向かいます。病院に付く寸前になってから、研修医が家から来るまででられないと連絡があって、迎えに行きます。
 病院はさすがに臨床と関係ないところは休んでいる人が多いですね。
雪国の人には全然珍しくないと思いますが、テキサスでは珍しいのと、サイバーショットがうれしくて思わず写真をたたくさんとってしまいました。
上:車に積もった雪、ドアも凍り付いて開きません。
中:アパートの前も真っ白です。
下:病院近くの道。普通の自動車にとっては走るのはとても大変です。

2月24日 今晩は大雪、気温-7℃
 
 ダラスは今日は大雪で大変です。と言っても北のほうの人に言わせれば2-3センチの雪など、たいしたことがないでしょうが、雪になれていないテキサス人にとっては大事で、今日はみんな早帰りです。今日も研修医は「移植外科はCrapだ!」と言って憤慨しています。伴先生は(彼しかアメリカのレジデントはわからない)「ここの研修医はすこし忙しいくらいで文句を言ってsucksだ!」とお互いに、言っています。意味を、近くにいた栄養士に聞いたら(汚い言葉だから上野先生は知らなくいいの。」といわれませいた。
 いずれにせよ、彼女が大きく文句を言っているのは、「Decision making(意思決定)をさせてくれないということです。アメリカの研修医の場合は自分で意思決定をして、それを上級医と議論するということに、非常に重要視するようです。この点、上の先生の意見に従う日本とは大きく違いますね。

 さて、今日も携帯のストラップを探しましたが、やっぱり売っていません。携帯のフェースプレートは沢山売っているのですが、ストラップはまったくです。日本のストラップを売りに出したら、結構当たるかも知れませんね。
 Sony Cybershot-Uはなかなか病院でも好評で、看護婦さんは日本から取り寄せてくれと言っています。「これはアメリカで買ったんだといっても。」「こっちだと高いから、日本から取り寄せてほしい。」と言ってきます。日本に帰ったら、通販ショップでも始めようかな。

 かなり雪が積もっています。明日は病院に行かれるでしょうか。テレビでは、学校の休校の連絡を流しています。

2月23日 イヌのえさも買わないといけないから
 
 今来ている研修医は、昨日手術が夜中まであったからか、今日は「研修医は移植外科にきたがらないんだ。」とか、「なにも責任のあることをさせてくれない。」などどupsetしてしまいました。挙句の果てには「洗濯する時間もないし、イヌのえさも買いにいかないといけない。」とまで言われたので、今日は彼女の当直なのですが、仕方がないので代わります。昨日に引き続いて、二連直です。研修医は権利を主張できるから、うらやましいですね。
 新しいFellowは昨日、クリエのSJ20を手に入れてきました。ソニーの関係者でもないのに、すっかり宣伝マンになっています。
 左の写真はICUの白板のいたずら書きです。ちなみに、私はTakiと呼ばれています。

2月22日 ストラップ
 
 あたらしいFellowはもうすぐ一ヶ月になりますが、まだ、ICU管理が出来ないのでとても当直ができるような状態ではありません。ただ、伴先生はアメリカ人で外国人の気持ちがわからないからか、自分がしんどいからか、夜に、スワン入れなど手技があるときは呼ぶとか、Offでも、回診だけは来るようになどなかなか厳しいです。聖先生も頑張ってほしいものです。(でも大変だろうな)
 
 さて、新しいCyberShotは付属のストラップが長いので、携帯用のストラップに交換しようかと思って出かけましたが、携帯のストラップというものが見当たりません。そういえばテキサスの人は腰に携帯をぶら下げる人が多いので、ストラップというものを使いません。(写真参照。ちなみに右は悪夢のポケベルというものです。)携帯のストラップはどこに行ったら手に入るでしょうか?

 たまには、研修医の様子も紹介しましょう。これは、お食事会と呼ばれている薬屋さんの説明会です。今日は、Zosynの説明会で、リボンやペンが配られています。
「リンク」にDr. Akihiro Ito Home Pageを追加しました。。

2月21日 病気というものは
   ほんの小さなささやかな生活を送りたいという人たちの希望を、病気というものは打ち砕いてしまいます。そして、ささやかな平凡な生活の代わりに、日々、病気と闘わなければなりません。そこに、新しい治療があり、希望があるならばそれにすがって闘わなければなりません。
 ある人は、「≪もう、どんな方法も残っていません≫と医者に言われない限りとめられないのです。」と言っている人もいます。でもやはり、そこに希望がある限りは前に進まなければなりません。
 普通の生活を送ることがいかに難しいことかつくづく思い知らされます。

2月19日 中国からの贈り物
   Fellow Conferenceのスライドについては、問い合わせをしたら3月まで待ってもらえるようです。このあたりは融通が利くようです。電子化が進んで便利になったのか不便になったのか。
 さて、新しく来たFellowは物価水準の違いで、なかなか2台目の車までは買うことが出来ません。ダラスだと、一人一台は車がないととても不便を強いられます。そんな彼でも、ePocratesはどうしても必要なので、Palmを手に入れることにしました。クリエのSJ20をお勧めしておいたけれどどうするでしょうか。

 さて、日本ではかなり前に放送してご覧になった方も多いかとおもいますが、以前「中国からの贈り物ー私の太陽ー」を見て、いたく感銘を受けました。今日このドキュメンタリーを制作した監督自身のドキュメンタリーを見ました。やはりこの人自身の強い思いが、あれだけ人に感動を与えるドキュメンタリーを作ることができるのですね。同じ一留学生としてこれだけ誠実に行動をしているかどうか、頭の痛いところです。それはさておきとして、このすばらしいシリーズの全編が放送されるといいですね。

2月18日 Fellow Conference
   来月、移植外科のfellow conferenceとういうものがあるのですが、今日、送られてきたFaxを見たら、スライドの提出日がすでに過ぎています。普通、学会というものは当日までにスライドを用意すればいいのかと思っていたので、これはまた参りました。また、今晩徹夜でスライド作りです。発表内容もAST用に作って没になったものなので、なかなかつらいものです。ただでフォーシーズンズホテルに泊まれるかと思ったのですが、うまい話はないものです。
 また、行くことになったら御報告します。(その前に、これも没になってくれたほうがありがたいかもしれない。)
 さて、駐在員の奥様によるHPというものは数多く見られますが、最近注目しているダラスのHPで、珍しい駐在員本人によるHPがあります。サムライさんはダラスに広告マンとして駐在に来られているようですが、日記の更新にはかなり力を入れられているようです。さすが本職広告マンの方ですね。ただ、子どもの写真をこんなに載せて、安全上問題ないか僕はすこし不安です。世の中変な人も多いですからね。
ちなみにアドレスは以下の通りです。http://www.geocities.co.jp/Milkyway-Orion/4989/

2月17日 ICU管理
   研修医が休暇から戻ってきてまたきょうから働き始めました。女医さんなのですが、なんかの話から回診時に年齢の話になって「上野先生よりは私のほうが年上よ。」ということで、年齢を聞いたら33歳なんだそうです。今まだ外科のレジデント2年目ですからレジデントが終わるころには36歳です。なかなか頑張りやさんです。
 さて、新しく来たルーマニアからのFellowは8年目の外科医なのですが、中心静脈も入れることが出来ません。どういうことなのかと聞いたら、ルーマニアでは術後管理やICU管理はすべて麻酔科医がするそうです。だから彼は全身管理をほとんどしたことがないようです。
 どうしてそんなに麻酔科医が多いのかと聞いたら、麻酔科医の資格はヨーロッパ中で使えるので、麻酔科医になって、他の国で働く人が多いからだそうで。
 ただ、ICU管理ができないと当直が出来ないので、なかなか道のりは遠いですね。

2月16日 ソニーはやっぱり日本製
   今日も朝5時から回診ですが、病院の駐車場で怪しげな音楽が大きな音でなっていて何事かと思ったら伴先生が自慢の日産のマキシマのドアを半開きにして、雪が降っている中OP着のまま居眠りをしています。相当煮詰まっているみたいだね。
 今日は久しぶりにFry'sに行って、ソニーのサイバーショットU-10という小型カメラと、64MBのメモリースティック(SJ33用)を手に入れてきました。クリエのNZ-90を手に入れるよりも、この方が現実的でしょう。64MBのメモリーステリックは29ドルの格安なものが売っていたので無印品かと思ったらI/Oデータ製ですね。こんなところにもしっかり幅を利かせているようです
 さて、ソニーのサイバーショットもテキサスで売っているものは、英語とスペイン語表示なのかと思いきや、英語/日本語表示です。やっぱり日本製品ですね。

2月15日 電話もないの?
   今日も当直なのですが、(今は一日おきなので)OKT−3の投与で病棟に待機中というところです。(今は夜9時です)
 さて、今朝はICU回診時に伴先生が「プライベートな話があるから。」と廊下にでて、深刻な顔で、「もうだめかもしれない」といいます。彼も同じように忙しいのですが、帰っても奥さんと喧嘩をするだけで、心が休まらないので、なおさら帰りたくなくなって、「帰らないでWhite Rock Lakeでボーっと星を見たりすることもあるんだ。」というくらいです。これはかなり深刻だね。
 対して、ルーマニアから来たFellowの聖先生は、電話やアパートのセットアップが住む前に奥さんが引っ越してきてしまって、彼は忙しくてなかなか帰れないので、奥さんはテレビも電話も自動車もない部屋で子どもと二人っきりです。実際、夜に彼をポケベルで呼んでも、外に電話をかけに行かないと行かないので、すぐにコールバックがきません。
 伴先生は、「この忙しいのに携帯も無いとか、テレビを買いに出かけるとか、どうかしている。」と言っていますが、アメリカに引っ越してきたばっかりで、家に一人でいる奥さんもかなりかわいそうです。
 だいたい外科医の奥さんは悲惨で、離婚率も高いのですが移植外科はさらにたちが悪いようです。
 今日はすこしは光が見えてきました、非常にうれしいですね。それが神の領域に抵触する医療であっても、患者にとっては希望ですから。


2月14日 バレンタインデー
   今日はバレンタインデーです。男の子が突然花束とプレゼントを持ってきてどうしたのかと思ったら、受付の女の子の前で「バレンタインデーおめでとう。」といって、いきなり花束を渡しています。さすがにこれにはアメリカ人の看護婦さんたちも驚いたようで、「ヒューヒュー」と言っています。写真を撮ろうかと思ったけれど、カメラを持っていなかった。しまった。
 さて、相変わらず、移植が立て続いて、眠れぬ夜をすごしています。そんなわけで、更新が著しくまばらですがお許しください。掲示板やメールへのお返事が遅れてごめんなさい。
 そんな中、昨日も当直で呼ばれていったら、向かいにいた、パトカーが途中でUタンして追ってきます。スピードは出していなかったはずなのでどうしたのかと思って停めたら、「さっきシートベルトをしなかっただろ。」といって、あっさりと切符を切られてしまいました。105ドルの罰金はかなり痛いですね。ただ,キップの裏にさまざまな違反の罰金表が載っているので、今度また自動車の項に掲載しますね。
 さて、かねてから待ちぼうけていた、クリエのSJ-33は東京を10日にEMSで発送してもらった後、昨日到着しました。PDA工房で購入したものなので、USBシンクケーブル付です。EMSの郵送料が3600円かかりましたが、背に腹は変えられません。
 さて、かねてから厚みが問題になっていましたが、ケースが要らないことを考えるとそれほど気になりません。フリップカバーは丁度、S-300 にソニースタイルの純正ケースをつけたような、状態で僕はかなり気に入っています。特に、T-600をお尻で折って壊したので、これぐらい厚みがあったほうが安心感があります。T-600のデスクトップにそのまま上書きインストールをして以前のデーターをすべて移すことが出来ました。速度も33MHzから66MHzに変わっているので、以前よりきびきび動きます。また、使用報告は後ほどします。

2月6日 Tragety over Texas
 
  みなさん御無沙汰していました。月が変わり、新しいフェローと研修医しかいなく、伴君はボードの試験でいない(つまり僕しか仕事を知らない)という非常に弱いところを狙って一日3件4件の立て続けの移植が続きます。一日、2時間ぐらいしか寝られない日が続いたので、ちょっと更新はお休みしていました。
 さて、今月のはじめはなによりもスペースシャトルがダラスの上空で爆発してしまったことがなによりもショックでした。

 土曜の早朝、パークランド病院にドナーの手術に行った後、病院に戻ってきてICUの患者さんの診察をしていました。8時ころ外来の患者さんの検査オーダーがでていないということでコーディネーターに電話をしていたら、電話の最後に「スペースシャトルがダラス上空で爆発したらしい、今テレビでやっている。」と言い出しました。何の話だかまったくわからなかったのですが、ICUの病室のテレビをつけるとNASAが緊急事態を宣言しています。

 それから一日中テレビでのニュースです。テキサス上空で墜落したことや、ヒューストンを抱えていることもあって連日大騒ぎです。イラク問題も一次棚上げです。病院の前の国旗も半旗になっています。

 いつも、ラジオ局では追悼の曲をパワーローテーションでかけています。以下のページで聴いてみてください。

Columbia Tribute


  ブロードバンドの方はこちらから
  http://www.kvil.com/realaudio/columbiahighquality.mp3

  それ以外の方はこちらから
   http://www.kvil.com/realaudio/columbialowquality.mp3

 帰還の直前の事故でさぞ無念だったことでしょう。事故にあった方の御冥福をお祈りします。

 写真は上から 12月にケネディースペースセンターに行ったとき、発射台で出発を待つスペースシャトルコロンビア。 事故の翌日のダラスモーニングニュース。 病院の前の半旗。
 
1月30日 メディケアの査察
   メディケアの査察が2月の頭だということで、病棟中すっかり変わってしまいました。患者さんの温度版まで、上にカバーがついて大変な準備の使用です。昨日も手術やら、4人の緊急入院などで、ぜんぜん寝られません。そんなわけですこし風邪気味です。残りの葛根根もわずかになってきてしまいました。これだけは、アメリカで手に入らないので寂しいものです。

 自動車の保険はいきなり$1400の小切手が送られてきました。免責額が$500なので、車両保険の査定額は$1900ということですね。もっとも、修理代がこれを超えそうな場合は修理工場と相談して額が決まるようです。めんどくさいですがすこし一安心です。

 壊れたクリエの後継機は結局SJ33をPDA工房の通信販売で購入して、それを日本から送ってもらうことにしようと思っています。かなり厚みは増したらしいのですが、T-600をお尻のポケットで曲げて壊した身(手術着には胸ポケットとお尻のポケットしかない)としては,少々厚みのあったほうが折れ曲がりにくくて良いかもしれません。

1月28日 ぺっしゃんこ
 
 今度うちの病院にもメディケアー(老人福祉保険+障害者保険)の査察が入ることになりました。患者さんのプライバシーを厳重に守らなければいけないということで、病棟中てんてこ舞いです。でも、一番私達に影響があるのが、食糧備蓄室まで鍵をかけられてしまったので、自由に、ジュースやクラッカーなどの予備の食料にありつけなくなってしまいました。
 伴先生は来週に外科のボードの口頭試問があるということで、明日から勉強のためにお休みです。いよいよ、フェロー一人です。明日からまた大変だ。

 隔週、東京からビデオを送ってもらっているのですが(日本のドラマが好きなもので)、今日到着したビデオは見事にぺしゃんこになっていました。どうしたら、こんなにつぶれるのか不思議です。賠償請求するにしても、ビデオ代しか帰ってこないので泣き寝入りです。これで、コンクールの第2回目のドラマは見逃しです。
 自動車保険の進行もまったく止まったままです。いつになったら連絡が来るのでしょうか。当面は、仮のサイドミラーのままです。

1月27日 次のクリエはどれにする?
   今晩も午前1時にLove Fieldからのフライトです。そんなわけで、これから仮眠を取りますのでまた明日。

 ClieはNZとSJ33が発表されて、壊れたTシリーズの代わりに何を手に入れたらいいかますます悩ましいですね。ほんとはTシリーズの後継機がでればよかったのですが。

1月26日 統一試験
 
 今日はスーパーボウルなので、病院中その話で持ちきりです。しかし、フットボール好きの伴先生は午後から移植なので、果たして感染できるでしょうか。
 さて、研修医たちは昨日は外科経験医の全米の統一試験だったようです。特にその成績が将来に影響するということではなくて、各施設の研修医のレベルを図るのが目的なようです。
 車の修理のほうはなかなか進みそうもありません。とりあえずサイドミラーがないと、あまりにも危ないのでとりあえずつけてみました。

1月25日 ビックコミックオリジナル
   朝、ICUを歩いていると移植内科の先生がニヤニヤしながら「ちょっと楽しい仕事を引き受けてくれない?」と言ってきます。「一般外科の患者で、透析が必要なんだけど今日はレジデントがいないから(みんな統一試験です)、ちょっとQuintonをいれてくれないかな?」
 気安く引き受けたら、これが150Kgの患者さんです。鎖骨も触れませんし、首も、鼠径部も肉に埋まっています。一番近そうなアプローチでも鎖骨下です。結局、穿刺針を思い切り突き刺して、やっと届きました。このような患者さんは日本では見られないですね。
 さて、今日は日本食品店の「ナナミ」に出かけると、「ビックコミックオリジナル」がおいてありました。(ちなみに4.5ドル)こちらに来る前はよく読んでいましたが、この一年間はまったくです。ところが一年たっても、中の連載はぜんぜん変わっていないものですね。これだけみんな長く連載を続けるというのもすごいですね。
 さて、クレジットヒストリーを作るのに役立ったアメックスのカードを、年会費が55ドルもするので解約することにしました。解約そのものは電話一本で簡単に解約できました。結局こっちにくると、無料のカードが作れるのでみんな必要なくなってしまいます。
 さて、ほぼClie NX70Vを買うことに心を決めているのですが、こちらで買うと599ドルもします。日本語も使えなくて値段も高いとなるとやはり日本で買って送ってもらうしかないようです。

1月24日 2度手間
   今日も朝からドナーの手術です。またLove field空港です。昨日と同じコーディネーターと一緒に、リアジェットでロボックという西テキサスの町へ行きます。本来、プライベートジェットといったらエグゼクティブが利用するという感じなのですが、こちらは、オペ着が大きくてボンタンみたいな上、肝臓を入れるケースも巨大なお弁当箱のようなので、これからバスに詰められて飯場からダム工事へ向かうようないでたちです。
 ロボックから昼過ぎに戻るとそのまま、肝移植です。今月は均すと一日に一回は手術があります。昨日伴先生にが疲れて死にそうだと行っているという話しを、program directorと話をしても、「そんなことを言っている様だったらとってもAttendingなんてにはなれない。そんなときはコーヒーとコーラだよ。」と言っていました。上の認識はその程度のようです。

 さて、注文していた白衣が届いたのですが、名前が UenoでなくてVenoなっています。眼科の保険の払い戻しも今日チェックで戻ってきました。何をやるにしてもこの国ではクレームをつけてやり直してもらはないといけないので何でも二度手間です。

 クリエが壊れてからとりあえず昔の 300Sでしのいでいますが、とても新型機を待っている余裕がありません。ここはひとつNX70を手に入れることにしましょう。また手に入ったら詳細をお知らせします。

1月23日 寒いのなんの
   今日は午前2時からFt.Worthでドナーの手術があるというので、一時にはお出かけです。ここまた何日もろくに眠れません。家をでたところ、「別にドナーがさらに2件でたとうことで、急遽予定を変更して、 そのままLove Field空港です。でも今日のダラスの気温の低いこと何の、氷点下10度くらいだったのではないでしょうか。リアジェットでヒューストンのHermann Hp.に向かいました。ここで、手術室の麻酔科レジデントの表を眺めていたら日本人の女性の方がいらっしゃるのですね。
 その後、コープスに向かう予定だったのですが、肝生検の結果がまだということで、いったん7時にはダラスに戻ります。肝臓を届けた後、50Kmほど離れたFt. Worthの病院へ、向かい肝移植。車を修理する暇がないので、アメリカでよく走っている、フロントが壊れたままの車で向かいます。ここの手術室は、手術室内にチョコレートが置いてあり、看護婦さんに頼むと、マスクのしたから口に入れてくれます。
 その後午後6時からダラスで肝移植があって、伴君が寝てなくてもう死にそうなので、「このままでは死んでしまうから上野にお願いする。」と言っていたのですが、Ft. Worthでも、肝移植の後に腎移植が2件あるので残っててもらわないと困るということで、伴君は夜の部の肝移植です。フェローが2人しかいないのだから、もっとどうにかしないと、共倒れになってしまいますね。11時ごろにダラスの手術室に戻ったら彼は死にそうになって手術をしていました。またやめると言い出さないといいのだけれども。
 

1月22日 外回りと保険屋さん
   今日は朝から腎・膵移植です。手洗いの看護婦さんがCirculatorを呼んでくれと言うので何かと思ったら、外回りの看護婦のことなのですね。さて、腎動静脈を吻合している丁度いいときに、車の調査に来た調査員の人が「6Lという駐車場がわからない」と言って僕の携帯に電話がかかってきました。アメリカの病院だと、手術室内でも、平気で携帯をかけるのです。そこで外回りの看護婦さんに、駐車場の場所を教えてもらって無事に、損害調査が終わりました。あとは、車の車検証を送って、これで事故の評価額が決まることになります。
 日本にいたときは「膵臓を移植するなんて」信じられられないという風に感じられましたが、すっかり糖尿性腎不全の患者さんには日常茶飯です。
 今日更新日時の年が2002年のままになっているという御指摘を受けました。いつのまにかに2003年です。ちなみに今日で病院に来てから1年がたちます。気がつくと30000ヒットですね。みなさんありがとうございます。

1月21日 Brainが壊れた
   今日も夜中から移植です。この忙しいさなかに、車の次はとうとうClieが完全にお亡くなりになってしまいました。少ない頭脳容量を補う、重要なブレインだったので本当に困ります。ともかく、手術記録や、出勤記録、薬や感染症のガイド、院内電話帳、On Call list, Protocol、医学計算機など思いつくだけでもいくつかの常用している機能が使えなくなるのではなはだ困ります。どうしたものでしょうか。近々新Tシリーズが発表になるらしいということが、いくつか言われているのではなはだ悩ましいです。
 自動車のほうは今日保険会社の人が車を見に来たらしいのですが、「駐車場がいっぱいあってわからなかった、と言って明日になってしまいました。駐車場の番号まで教えてあったのだから探す気がないんだろうというところですが、このままだと車の修理もままなりません。
 AIGISを通して、AIGに依頼していたのが、結局AIGから電話がかかってきて「事故の話がちんぷんかんぷんでわからないから、詳細を知らせてくれとの事です。Aigisは日本語でやってくれるところがいいところなのに、これでは意味がないです。

1月20日 You are the man!
   今日は保険会社から電話があって、明日車の事故の査定に来るということ、駐車場においておけば勝手にやってくれるとのことでした。
 今週は調査が入るとのことで、病棟内は患者さんの個人情報が外にでないようにということで、カルテの保管場所などはかなりうるさいです。肝生検の伝票などもフロントデスクではなくて、奥にしまわなければなりません。ナースステーションにも突然「関係者以外立ち入り禁止」の看板が出ました。いつまで持つことやら。
 看護婦さんの入れられないNGtubeを入れ、研修医の入れられないA-lineを入れるといわれるのが、「You are the man.」といわれます。なんとなく意味はわかるのですが、よくわかりません。「I am a man.」だというと、また受けるのが良くわかりません。
 ちなみにアメリカ人のギャグのセンスは良くわからなくて、「上野先生は(処置の準備に)なにがほしい。」と看護婦さんが聞いてきたときに、「時間が一番ほしいね。」と答えたら、妙に受けて、「上野先生もアメリカのギャグのセンスが見についてきた。」と言ってきます。アメリカのギャグセンスは良くわかりません。

1月19日 調節係
   この週末は伴先生がいないのにもかかわらず、今日も肝移植が2件(うちひとつは子ども病院で)、腎移植が一件、ドナーが2件です。その中で病棟とICUの患者さんたち30人近くを見ないといけないので、あちらこちらに電話をかけて、人繰りをして、研修医をそれぞれの手術に派遣しなければなりません。このあたりがぜんぜんオーガナイズされていないので、(手術は突然きます)非常に疲れます。研修医は何にもわかっていないので、このあたりのことは一から説明しなければなりません。また、移植患者さんの入院はほとんど夜中なのですが、Studyの同意書を研修医が取れないので、そのためだけに病院に行かなければなりません。そのために機能は事故まで起こしましたからね。
 本当に伴先生がやめなくて良かったところでした。この人員不足にも本当に困ったものです。またここ数日間夜中呼ばれる日々が続いています。

 さて、新型のVAIO505も発表になって、ClieのNZが発表になりました。Noteは2年、PDAは1年を自主規制にしているのですが、Clieは最近故障が多いのでそろそろ買い替え時です。近日中に新型のTシリーズが発表されるといううわさがあるので、楽しみですね。今入院している同い年の再移植を待っている患者さんも、Clieが好きで、彼も新型を楽しみにしています。SONYにはここで、「これだ」と思うものを出してほしいものです。

1月18日 Policeはよばないで
   一晩中ポケベルで呼ばれた後、極めつけは、看護婦さんの「患者さんが大量出血です。」のポケベルで病院です。3度目の移植なのでかなり、厳しい状態ですが、何とか輸血で乗り越えました。
 さて、今日も夜中に肝移植が予定されていたのですが、入院を取るのにはFellowでないといけないので、急いで病院に向かいました。病院へ向かうGaston Ave.はあんまり治安の良くないところを通るのですが、突然、ピックアップが飛び出してきました。「これは避けられない。」と思って急ブレーキをかけたときには、もう衝突してしまいました。
 すぐに、脇のメキシコ人ばかりのアパートに止めると、中から下りてきたのはメキシコ人の男女です。すぐに、向うは謝ってきましたが(チョッと拍子抜け)どうしても警官は呼ばないでくれと言い張ります。
 すぐ病棟に電話をかけて、「事故にあったからいけないので、誰かかわりを呼んでくれ。」と頼みます。
 さて、事故相手の彼らは修理代は自分達で持つからどうしても、警察は呼ばないでくれといいます。どうもグリーンカードのために、経歴を汚したくないというのです。しかしこちらも、相手のことを信用することが出来ません。
 そうこうしている内に、僕の代わりに呼ばれた首里先生が通りがかり助けてくれました。有無を言わせずに、911をよび、パトカーが10分位したら到着しました。だんだん回りも薄暗くなってきた上に、変な黒人とかもうろつくようになってきたので、こちらも退散することになりました。
 結局ダラス市警では、物損事故には事故証明を出せないということで、警官の名前を聞いただけで終わりました。相手はかわいそうに切符を切られてしまい、首里先生が「我々は残ってやることがあるか。」と聞いたら、「切符を切ってほしいのか?」と切り替えされて、それなら失礼しますと、退散してきました。
 
 いったん家に戻り、自動車保険会社のAegisに電話をかけて、自分の自動車保険を使って、修理をすることにします。首里先生も「あんまりかかわらないほうが安全だろう。」とのことでした。この通りはいつも飛び出す車や人が多いいので、ほんとに困ったところです。
 さて、保険会社に連絡した後に、病院に戻ると、結局夜の肝移植はキャンセルになっていました。

1月17日 税金の還付
   J-1VISAの保持者は、最初の2年間は所得税や社会保障税を払う必要がありません。ただうちの病院は慣れていないからか、この一年間しっかり引かれていました。少なくとも社会保障税だけは返してもらおうかと思って、給与課に電話をして書類を送ったら、まだ2日目だというのに去年一年間の税金が還付されてきました。しかも社会保障税だけではなくて所得税もです。書類を見ると11か月分の$6500の所得税と社会保障税が帰ってきました。クレームをつけなければ、危うくそのまま取られたままになるところでした。
 J-1VISA保持者は勤務先にかかわらず、税金や社会保障税を最初の2年間は払う必要がありませんので、お気をつけください。

 さて、朝外来に行くと、program directorは「伴先生はまだ来ているかい?」と聞かれる始末です。研修医も「彼はやめると行っていた。」と言っていたので、本当にいよいよなのかとひやひやしていました。
 ところが結局午後の大ボスとの話し合いで、やめないことになったようです。夕方には Program Directorから、He is Staying.という、ポケベルメールが入りました。とりあえず、一人フェローという最悪の事態は避けられましたし、同期がやめるという悲しい自体は回避されたようです。

1月16日 看護婦さんは厳しいね
   今年度にくる予定だったルーマニアからのfellowはいよいよ明日アメリカに到着するようです。尾中先生(VISAがないので論文を書いている)が迎えに行って、いろいろと準備の手伝いをするようです。彼は、今日も「伴先生は明日にもやめそうだね。」とこちらを脅かしてきます。今のところはやめないと信じているけれど、怖くてその話は口に出来ません。
 さて、今日はレジデントを早く返したら、ICUを覘いたときに書類がそろっていないので、聞いたところ、看護婦さんが「レジデントが後で夜に来てやるって言っていたよ。」と言っています。わざわざ書類を書きにに夜に来るのは馬鹿くさいので、僕がやっておくといったら、「そんなことはレジデントが忘れたのがいけないのだから、来させてやらせればいい。」といわれました。隣にいた移植内科の男の先生と目を合わせて「厳しいね...」

1月15日 最近の状況について
   今日は昼過ぎからProgram Directorをはじめ、上の先生から大事な話があるからと呼び出され、ようは「伴先生がやめそうだから、そのときのために用意しておいてくれ。」ということです。二人でも大変なのに、Fellow1人となったら気が遠くなりそうです。確かに彼は最近非常に暗いので、何時やめてもおかしくありません。
 そんなわけで、レジデントを連れて、病棟をすべてカバーしなければなりません。いまだに、会話が100%聞き取れるわけではないことと、肝、胆管膵外科に関しての経験が少ないために、かなり困難なのです。

 さて、去年は一年間を通して社会保障税が天引きされていたのですが、J-1VISAの私の場合は払わなくていいはずです。クレームをつけたところ、どうも給与計算の部署に、私のことがファイルされていなかったために天引きされていたようです。至急書類を送って、還付してもらうことにします。

1月13日 休載のお知らせ
   いつも、HPを読んでくださっている皆様へお詫び申し上げます。御存知のように最近とみに本業が忙しく、その他原稿などもすっかり滞っています。そのため、しばらくの間、HPの更新、メール、掲示板へのお返事ができません。近日中には再開できるかと思いますのでしばらくお待ちください。

1月12日 大雪
 
 ダラスは今日は大雪です。こんな大雪は珍しいのではないでしょうか。これ以上ね図の勤務が続くと体が持たないので、今日は休みをもらって、たまった雑用の片付けと、Clieの復旧作業です。僕が英語がわからないから大変なだけではなくて、Chicagoでチーフレジデントまでやった伴君が、シカゴでも忙しかったけれども、いまはhuman being ではなくてCrazyな勤務だと行っていたくらいなので、本当に忙しいのでしょう。
 せっかく、Dallas Museum of Artが100周年記念を今日までやっているので、雪の中午後に出かけてきました。今日は、入場料が無料な上、お誕生日ケーキが配られることがあって、美術館の中は相当な混雑です。

 今日はclieの復旧作業です。1月に入ってからの手術記録が飛んでしまったので、かなり悲しいです。さて、ePocratesがVer.6になってから、ePocrates IDはproにしかつかないようになりました。これはもともと出来の良くないソフトですし、年に49ドルも取るので考え物です。そこで、Sanfordの熱病を購入しようかと思ったら、こちらはPalm OS Ver5に対応していません。かなり、NXに心が動いている私としては、困ったものです。

加藤望氏報告(術後3ヶ月目) 
 10日にダラスを発たれて日本に向かわれたようです。これからも日本での治療が続くかとおもいますが、頑張ってください。

1月11日 もうやめてやるー
   みなさんお久しぶりです。この一週間は一日2時間くらいしか寝ていません。30人以上の入院患者(ICU患者8人を含む)、を伴君と僕の2人のFellowで見なければいけません。移植の術者は沢山させてくれますが、これだけ寝られないと体がもちません。その上、「もっと患者をちゃんと診ないといけないじゃないかといわれて、精神的にも持ちません。
 とうとう、昨日は午前中ドナーの手術をしてFt Worthでして、病院に戻ってきて、伴君に、「肝臓をもってきたから。」と連絡したら、「もう俺はやめるから、手術なんか関係ない。」と、とうとう切れてしまいました。こっちは何もわけがわからないのですが、とりあえず、移植の手術は30分以内に始まります。仕方がないので僕が手洗いをします。
 夜戻ってくると、彼はとりあえず続けるようです。彼にやめられて、Fellow一人になったらたまらないので、頑張ってもらいたいところです。
 今週は、3例の術者をさせてもらっています。今回は伴君の番だったのですが、おかげで一例儲けました。

 こういう忙しいときに限って、クリエは壊れます。というか充電する暇がなかったので、バッテリーが切れてデーターが飛んでしまいました。お尻のポケットに入れているのが悪いのだと思いますが、どうも、最近調子が悪いです。そろそろ新しいのを買おうかと思っているのですが、新型の折りたたみクリエもでたし、Tシリーズもそろそろ新型が発表になりそうなので、後一ヶ月くらいは持たしたいですね。

そんなわけで、今日やっと更新しましたが、メールなどのお返事は3日以降まったく出来ていません。近日中にお返事しますので今しばらくお待ちください。

1月4日 正月は日本にかぎる
   まだまだ、ICUにどんどん患者さんが来ます。呼吸器と、スワンガンツの患者さんだけで、4人もいます。伴君も連日24時間営業なので、「今日もハンバーガーが夕食だ」と嘆いています。
 最近はまったく、HPをアップデートする時間がないのですいません。2人のfellowでサービスを見なければいけないので、まったく寝る時間もありせん。
 年末年始、日本にいるときも病院でしたが、なんとなく病棟が閑散としてそれとなく雰囲気があったものです。やっぱり正月は日本に限りますね。

1月3日 40時間働きずくめ
   昨日から40時間働きずくめです。休息もなく12時間の手術付だとさすがにヘロヘロです。というかベースラインからヘロヘロですから。
 手術の予定は夜9時からだったので、8時に患者さんが来ました。問題なのは1人目の移植の予定患者さんは、病棟に来たときから看護婦さんが「アルコールくさい」と騒いでいます。血液検査をすれば268mg/dl。この患者さんは移植リストからはずされてしまいます。急いで、予備の患者さんを探し2時から手術、手術室でSGカテを入れたところ肺高血圧症、この患者さんも中止です。3人目は、バックアップの患者さんで、この患者さんはバックアップで4回入院しています。最初入院を取ったときは、「またバックアップですいませんね。」といういつものせりふでしたが、今度はほんとに移植を受けることが出来ました。しかしおかげで手術が始まったのは午前4時です。手術が終わればそのまま病棟業務ですから。まったく寝る暇もありません。
 本日、整形外科に入院していた日本人の方は無事退院されました。わざわざ退院を退院を知らせていただいてありがとうございます。

1月2日 忍耐力
   昨日の患者さんの三日間連続の再手術です。患者さんも大変ですが、こちらも、あきらめてしまえば患者さんは肝臓を失い、最悪の場合は命を失います。最近は重症患者をICUに沢山抱え、伴君と2人で見ないといけないので、かなり苦しいですが...
 新しくレジデントが来たので、彼に期待をしましょう。

1月1日 明けましておめでとうございます
   今日は日本はお正月ですね。今日から、尾中先生はいなくなってしまってので、伴君と2人で患者さんを見ていかなければなりません。尾中先生もあれだけみんなから愛されていたのに、送別会もなくあっさりいなくなってしまいます。なんだか寂しいものです。
 みなさんから、お手紙やメールありがとうございます。最近お返事を書くことが出来ませんが、大変感謝しています。
 今日も手術です。


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