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What's Newー今日の呟きー
(2002年7月ー2002年9月)

現在の−今日の呟き−

 加藤望氏の報告に関しては御本人の希望により、日本の皆様にお知らせするために掲載しています。写真はクリックすると拡大できます。内容は加藤望氏のHP http://www9.ocn.ne.jp/~nkisyoku/ とリンクしています。許可なく転載は行わないようにお願いします。



9月30日 クレジットライン
   医学生が朝からクリエを無くしたといって大騒ぎです。そりゃパソコンが買えるくらいの値段だから当然ですね。しかも、研修医の当直室に置いてきたというのだから取られても文句は言えないですね。まあかわいそうだけど、伴先生なんかは「お金持ちだから大丈夫だろ」と言っている始末です。やっぱり医学生でクリエを持っているというのは相当なお金持ちです。そんなクリエも10月3日には新製品が発表されるようですね。今度も、かなり心が動かされる製品です。
 尾中先生はアパートの引越を考えているようです。ビザの延長が成功したのでしょうか。しかも引越先は僕のアパートです。確かに環境はいいですが。尾中先生はいつも自転車でWhite Rock Lakeを走るときに、うちの裏を通るのでしょう。(「イヌを連れて」の項参照)これで尾中先生が引っ越してきたら、首里先生と手術室の看護婦と4人が住むことになります。
 さて、今日はテキサス医師会のクレジットカードが来ました。これはクレジットラインが$10000になっています。自分のクレジットラインがどれだけあるか、つまり経済的信用がどれだけあるかというのを確かめるためにクレジットカードを申し込んでしまいます。最初アメリカに来たときに、クレジットヒストリーがなくてつらい思いをしたことが、今でも尾を引いています。でも調子に乗ってあまりクレジットカードを作ると、後で解約するのが大変です。
 日本時間は10月1日だというのに今晩もひたすらデータの打ち込みです。明日はOnCallです。今年もこんな形で過ぎていくのですね。
「アパート」「その他のリンク」を更新しました。

加藤望氏報告(術後2日目)
 今日は朝から加藤氏は調子がよさそうです。お腹も動いているのでマーゲンゾ
初めての朝食
ンテをクランプして、流動食を食べていただくことにしました。流動食と言っても日本みたいにおかゆのようなものはないので、ゼリーやジュースです。持続点滴も今日で終わりです。 血液検査の結果も多少貧血が見られることを除けば、肝酵素の値も順調に下がっています。
夕方もう管はない

 今日は歩いていただいて、お腹の動きをよくして頂く事にしました。そのためには導尿カテも取ります。なかなかガスは出られないようなので、マーゲンゾンデも抜くのはしばらく待っていたのですが、お昼過ぎには栄養チューブとあわせていわゆるところの自己(事故)抜去をしていただきました。看護婦さんの手を煩わせないための御配慮でしょう。こうなるとしっかり食べていただかないといけません。
 午後の回診時にはすっかりすっきりした顔で、椅子に座ることが出来るようになりました。インターナショナルサービスの方も来られて、加藤さんの回復状況には驚いているようです。

9月29日 State Fair
   ダラスをはじめテキサスでは9月27日から10月20日までState Fairが催されます。ダラスではFair Parkがメイン会場になるようです。また、行くことが出来たら御報告します。 UT/SWから来ている医学生は今日は来ると言っていたのですが、今日はきませんでしたね、昨日は結婚式だと言って飲みすぎたのでしょうか。
 さて、最近は諸事情により日本食に凝っています。今日は日曜日なのですが、日曜日は閉まっている日本食レストランがおおい。開いているところから片っ端に電話をすると、「甚平」ここはバイトのお姉ちゃんが出てきて、FAXでメニューを送ると言っても送って来ません。再度電話をしてもいい加減な対応です。ここはやめにして次は「淡路」と「ナカモト」ここは店員が日本人じゃないな。最後は「一心」、ここは店員が日本人だ。メニューをファックスで送ってもらってお寿司セットを注文します。
 さて、はるばるとりに行くと店員は日本人の女の子。ダラスの日本食屋にはいかにも留学生という日本人の子が見かけられますが、みんなどこに生息しているのでしょうか。家に帰ってみるとこれがまた注文と違う、以下にもアメリカ人が頼んだようなRollの詰め合わせです。マックならいつも注文内容を確認するのですが、日本食屋だと思って油断しました。
 怒り狂って電話をすると(アメリカで生活するには怒り狂って電話をするのが必要でまた日常です。)、件の女の子が出てきて「バイトじゃしょうがないからマネージャーを出せ。」(このフレーズもアメリカ生活では日常です。)、結局は次は無料にするという書類をファックスしてもらいました。最初アメリカに来たときはこういうやり取りがとても苦痛でしたが最近はすっかり慣れてしまいました。
「Main」「はじめに」「リンク」「レストラン」を更新しました。

加藤望氏報告(術後2日目)
 昨晩中の通常どうり覚醒して、今日の早朝には抜管を済ますことが出来ました
ICUにて
。今朝7時の診察時には他の患者さんと同様に回復されており、循環動態も安定していたためSwan-Ganzカテーテル、体外循環バイパス回路を抜去し通常のCV lineに交換しました。朝の採血では肝逸脱酵素が高値だったため、直ちにICUを出ることが出来ませんでしたが、超音波検査の結果肝動静脈、門脈とも異常は認められず、とお昼の採血で酵素が低下したため、午後には入院時の14階の一般病棟に移動いたしました。
 すでに普通にお話も出来ますし、お水も飲むことが出来ます。明日は、病棟内を歩いていただく予定です。

9月28日 加藤望氏の移植について
   このホームページは医師の守秘義務の観点から患者さんの個人情報は公開していませんでした。ただし、本日、肝移植をうけられた加藤望さんは御本人の希望により、しばらくの間現在の状況について、こちらで公表いたします。
 これは御本人が日本から沢山の方の支援で移植を受けたれているということ、出来る限り日本の方に現在の状況をお知らせしたいということ、また、アメリカでの移植ということを日本に御紹介したいということです。
 私をこのことを鑑み加藤望氏の現状について御紹介いたします。また内容に関しては加藤望氏のホームページhttp://www9.ocn.ne.jp/~nkisyoku/にも反映されるようになっています。

加藤望氏報告(手術当日)
 7月18日にダラスより当院に肝移植に来られていた加藤望氏は、1週間ほど前から移植の順位が1番でしたが、今日幸いにもドナーの方が現れて1時より当院にて手術を行いました。私も前立ちに入らさせていただきました。私にも朝に加
これから手術です
藤さんがPrep.(移植の準備患者)で入院してくるということをコーディネーターから連絡が来ました。午前9時ころに病棟に入院されたので、術前の診察にうかがいました。奥様とお子さんも御一緒にいらっしゃっていました。私も9ヶ月ぶりに日本語で診察することが出来ました。やっぱり日本語はいいですね。手術は午後1時より始まりました。予測されていた癒着はそれほどひどいものではなく、予定通り7時にはICUに入室いたしました。他の移植の患者さんと同じように、まだ麻酔が完全に覚めてはいないので、人工呼吸器につながったままです。予定どうりに行けば今晩中に人工呼吸器が外れて、明日は一般病棟に戻れる予定です。

9月27日 イレウス管
   日本では腸閉塞の治療の際に「イレウス管」という管を入れて、保存的に治療するのが一般的なのですが、アメリカではせいぜいマーゲンゾンデを入れるくらいで、long tubeというものを使わないようです。これは他の病院から来たレジデントに聞いても「あんまり見たことないな」と答えるので、やっぱり普及していないようです。どなたか、イレウス管についてのデーターを持っている人がいたら教えてください。
 今日の夕方に家の近所の中華料理のテイクアウトを頼もうと思ったら、間違えて、遠い治安の悪いところに電話をして注文をしてしまいました。仕方がないので、とりに行くと、まったく窓のない寂れたショッピングモールの片隅にあります。
 ドアを開けるとテーブルは10卓ぐらいあるのですがお客さんは誰もいません。
 そうすると、店の受付の中国人のお兄ちゃんが「医者なのか?」親しげに話しかけてくるので(いつも手術着を着ているので)、彼の身の上についてチョッと話をしました。
 彼は中国系のマレーシア人で6年前に学生としてダラスに来て、コンピューター会社に就職したけれど、1年前に不況で職を失って今はこの中華料理屋でバイトをしているそうです。かれのいる、レジの場所には確かに「JAVA」の分厚い本が転がっていました。「こう景気が悪いとね。」と彼はつぶやいていました。

 最近病院ですごく疲れます。私のことを知っている人はよくわかると思いますが、どちらかというと抜けているほうなのに、最近レジデントや医学生の指導監督をしなければならないということがあるからです。監督をするというのは、全部大丈夫かどうか見ていないといけないですものね。同期(とは言っても事実上上学年)の尾中先生も今年いっぱいで移動するし、幕張先生も最近はすっかりフォートワースです。つたない英語で他科の先生と連絡をとりながら患者さんを治療していくのはかなりつらいですね。

9月26日 テキサス空白地帯
   昨日College Stationという町にドナーの手術で言った話をしましたが、リンクさせていただいているMi-chiさんより「オースティンじゃなくてカレッジステーションだよ。」というコメントをいただきました→掲示板参照。昨日出発のときに「今日はどこにいくのかい?近くの大きな町といったらどこになるのかな。」と聞いたら、「なにもないところだよ。」といわれるくらい、ダラスーヒューストンーオースチンのトライアングルの真ん中でした。とりあえずホームページのないようには間違えも多いので、気がついた時には御一報ください。
 さて、今日もイレウスの患者さんの処置のときにアテンディングの堂尊先生はレジデントを前にして、イレウスの術後管理について教えながら解説していました。決して感覚とか本能というようなことは口にせずに、生理学的に鮮やかに聞きながら指導します。このような指導方法を日本でも行えるようになるといいのですが。ただその前に自分が知識と方法をつけなければだめですが
 医学生のCLIEにはいくつかの学生用のソフトが入っているのですが、試験対策ノートや、便利帳見たいなものは代々の積重ねたPDAソフトになっているようです。このあたりは一歩進んでいますね。ただ、有料ソフトについてはYahooの掲示板で手に入れたものが多いようです。

9月25日 アテンディングが来た!
   今日はテキサス南部のカレッジステーションという町にドナーの手術です。医学生を連れてお出かけです。最初、空港でコーディネーターの人が来ないために1時間も待ちぼうけです。今日から新しく来たUCSFから来たアテンディングと一緒に手術です。UCSFには藤堂先生のところから日本人がかなり来ているらしく、彼は日本語をすこしはなせるようです。カレッジステーションについたあと、いつもと同様にパイロットの人にランチを頼んだのですが、今日は救急隊の人がおいしいブリトーがあると言って、心臓外科医の人が時間がないのに一人一人にゆっくりと注文をとり始めたので、チョッと困ってしまいました。
 病院から空港に戻るときに、救急隊の人の書類にいろいろと書き込まないといけないのですが、書類はみんなパナソニックの「Touch Book」という、携帯できるヘビーデューティーノートパソコンに、書き込むようになっていました。今日は腎臓はガルベストンに落としていくことになったので、飛行機はいったんガルベストンまで言ってからダラスに戻りました。
 昨日も書きましたが、医学生と二人っきりで行動しないといけないと、何を話したらいいか、何を教えたらいいのかなかなか難しいです。

9月24日 医学生が来た!
   私の病院はUT/SWの教育病院になっているのですが、昨日からそこの学生が1ヶ月の予定で回ってきました。4年生(日本の6年生)が来たのですが、彼にはレジデントと同じようなことをしてもらいます。もちろん、指示は出せないので、診察と処置で安全なものだけということになりますが。このあたりは、日本の学生がほとんど見学だけで終わってしまうのに比べると非常に実践的です。
 ただ、いざ学生を指導すると言っても、今度は自分が指導されたことがないのでどうやって指導したらいいかわかりません。
 自分が一番覚えているのは、整形外科のポリクリのときに研修医の先生が、うなぎを奢ってくれたことだけですね。
 その新しく来た学生はなんとCLIEのカメラ付の折り畳みを持ってきていました。研修医の民君のほうが「ほしいけど高くて買えないな。」と言っているしだいでした。

9月23日 日本人が来た!
   昨日から、日本の外科の先生が見学に来てくださってくれました。久しぶりの生の日本人です。こちらが当直で夜中に救急に呼ばれるのにもお付き合いいただきました。彼も、回診時の教育と研究の指導も含めたやり取りがされているのを見て、関心されたようです。
 夜は久しぶりに、というか初めて日本の居酒屋「寿司矢間」に行ってきました。ここは、お客さんも日本人ばっかりで、店の雰囲気も日本の居酒屋そのままで、かなり気に入りました。日本から来られた先生には、日本食屋で申し訳なかったのですがなかなかいいお店です。
 伴君に言わせると日本ではあんなに優秀な先生がいるのにどうしてアメリカに来たがるのかということなのですが、彼にはその優秀な先生のところに自由にいかれない日本の事情がわからないようです。日本でもFellowのような制度がもっと発達したらいいんですが。
「レストラン」を更新しました。

9月22日 週末の過ごし方
   今週末はイベントも多くて天気もよかったのですが、昨日は肝移植が2件、今日も一件あってまた状態が不安定な患者も多く、結局どこにも行くことが出来ませんでした。今晩も、救急に呼ばれてしまったので今から行かなければなりません。
 移植外科の難点は、週末がほとんどないことですね。いろいろなイベントに誘ってくださった方どうもすいません。

9月21日 スーパーのタグ
   全米チェーンのスーパーのアルバータソンはダラスにも多くの支店を持っています。ここは、無料のカードを作ると商品の割引が得られるのですが、カードだけではなくてキーホルダーにつけるタグもくれます。このタグをつけている人は、ダラスにはたくさん見られるのですが、うちのボスもつけていました。きらりと光るスリーポインテッドスターの横にアルバータソンの青いタグが。
 さて、この前にネズミ捕りをしているという話をしましたが、今日も同じところでやっていました。Gaston Ave.を北向きに走っているところです。しかも、対向車がパッシングで知らせてくれました。このパッシングでネズミ捕りを知らせるというのは、世界共通のようです。
 こちらの病院ではそれぞれの医師は開業医グループで、病院の施設を借りているというOPENシステムが広く行われています。たとえば病理の検査をすると、病理医の開業医グループが読んでくれます。そしてそこから請求書が来るわけです。今日うちの病院の病理から請求書が来たのですが、そこに載っている医師リストにいつも肝生検を読んでくれる先生の名前が...
 
 さて、Clie T-600Cを日本に修理を出してきたのですが、きょうEMSで戻ってきました。修理代はもちろん保障期間内なので無料ですが、日本からのEMS代2400円です。丸々2週間というところです。運がよければ全取替えを期待していたのですが、しっかり修理されていました。内部基盤の端子が曲がって接触が不良になったそうです
 最近進めていたVaio Noteデスクトップ計画は本日17インチのディスプレーを買ってきて、完成しました。これは韓国製フラットディスプレーなのにOffice Maxで$89で売っていたのですが、リベートが効くのが明日からなのに今日売ってしまったそうです。店員に「これでは割引$40が効かないから返品して明日買いに来る。」といったら「明日レシートを持ってきたら、切りなおすからNo Problem」だと言っています。アメリカ人の言うNo Prpblemほど信用できないものはないので、明日がチョッと不安です。
「レストラン」を更新しました。

9月20日 バーベキュー大会など
   隔週、金曜日の昼休みは、研究委員会ということになっています。自分のプロジェクトはこの委員会で承認を得ていないと、論文を発表することが出来ませんしまた、患者さんのデータベースを利用することが出来ません。
 私もひとつプロジェクトの承認を求めたのですが、なかなか他の先生が手がけているだとか、他の論文が出ているなどという意見もでて、すんなりとはいけません。ただ、肝移植に関してはまだまだ長期生存の患者さんに関しては解決しなければいけないことが多いです。つい10年前までは、生きるか死ぬかの問題だったのが、今では移植患者さんの成人病の問題を考えるようになっているのですがら医学の進歩はすごいものです。

 さて、私のメールにいくつかのダラスローカルの案内が来ていますので、掲示板へ転送いたしました。掲示板はこのような案内や、ムービングセールなどにも利用していただけたらと思います。ちなみに「ダラス研究者日本人会」は「UTSW, UTA, Baylor U.M.C., & VA日本人会」のことを勝手に縮めさせてもらいました。
「ダラス研究者日本人会」のバーベキュー大会、抄読会、「ダラス日本人会」ソフトボール大会の案内を掲示板に転送しました。

9月19日 抄読会
   このプログラムでは月に一回、抄読会を行っています。これはどのラボや医局でもやっていると思うのですが、最近の論文をみんなに紹介するというものです。このプログラムの場合は、コーディネーターの人から栄養士の人まで参加するので30人以上で行われています。もちろん論文を読むのはFellow達ですが。
 さて、日本の場合は抄録会というと、主な役割は英語の論文を翻訳して紹介するということになります。ですから準備の大半は下線を引いて辞書を引き引き和訳するということになるのです。ところがこちらでは、英語の論文をそのまま読むわけなので、とても簡単ということになります。(僕の場合は英語でプレゼンをするわけですから大変ですが。)
 一度、日本語の論文を紹介するとか、漢方薬の論文を紹介するとかしてみたいのですが、怖くてまだ出来ません。
「その他のリンク」を更新しました。

9月18日 ER
   毎朝ERをテレビでやっているという話を前にしましたが、今日も9時からTNTでERを放映しました。今日はDR. Greenが脳外科の手術をしている場面があったのですが、どこかおかしいのです。丁度、部屋に麻酔科の先生と看護婦さんがいたので、「これって気管内挿管がされているのに、Dr.Greenが話しているよ。」と笑いあっていました。ERでもこういう間違いをすることがあるのですね。
 今日珍しく、通勤路でネズミ捕りをやっていました。非常に原始的な方法で警察官がスピードガンを構えて測っていました。こんなので裁判で戦られるのですかね。
 ホームページの臨床留学の項を更新しました。こちらに関しても質問事項はどんどん掲示板に書き込んでください。
「厚生労働省」「公正証書」の項を「Initial Sponsership」「必要書類」に更新しました。「その他のリンク」を更新しました。

9月17日 今週末はいろいろありますね
   最近はありがたいことに皆さんからお便りをもらえるようになりました。お便りを下さった方ありがとうございます。掲示板は、特にアメリカの臨床留学に限っているわけではありませんので、 自由に書き込んでいただけたらと思います。
 また、ホームページの作成は日本に帰ってからゆっくりしようかと思っているので、全体的にまばらに作ってありますが、御希望の項目があれば取材に行ってきますので、リクエストもお待ちしています。
 さて、最近どうも車のタイヤの空気圧が下がってきます。いわゆるパンクというものでしょうか。アメリカの多くのガソリンスタンドでは、日本みたいに空気圧計がついていないものが多いので、タイヤの空気圧計は手放せません。Wal-Martなどでもデジタル空気圧計を売っているので、需要の高さを感じさせます。
 今日はいつも行っているガソリンスタンドの、無料の空気入れが動かないので、仕方がないので50セントのところで入れてきました。50セントというところがほとんどですね。
 このままだといつパンクしてもおかしくないので AutoZoneという、オートバックスのようなお店で、fix a flatという,パンク修理ボンベを$4で買ってきました。安いものですが、大きな安心を手に入れることが出来ます。いずれにせよ、早いうちに修理をした方がいいですね。
 ちなみに、今日のレジデントが「東京ラブストーリー」と「山口百恵」を知っているかと聞いてきました。最近は古いビデオばっかり見ているので、東京ラブストーリーなんて丁度タイムリーな話題です。かれは、ロスにいたときに見ていたそうです。以外なのは、山口百恵は俳優として人気があるそうです。

9月16日 残ったら?
   昨日の移植は結局クロスマッチの関係で始まったのが夜中で、帰ってきたのは明け方になってしまいました。それで今日も当直だとやっぱりしんどいです。
 今日は首里先生が「上野先生は楽しそうにやっているから、2年とは言わずに残ってやったらいいじゃないか。」と言ってくれました。この調子だと、丁度慣れたところで帰国ということになりそうです。まだまだ残ってやりたいのは山々なんですけどね。ここにいれば、手術もたくさん出来るし、論文を書いたりいろいろな勉強がやろうと思えばいくらでも出来ます。日本にいたらこんなには行かないですものね。ただ、VISAや日本での職探しのことを考えるとなかなかそうもいきません。
 今週末はPlanoで熱気球大会や、Richardsonで日本人会の秋祭りがあるそうです。行っては見たいのですが行かれるかな?
 そういえばUT/SWでは、日本人同士での勉強会をやっているようです。そういうものにも参加してみたいのですが、平日の6時ではチョッと無理そうです。たまには日本人とあってみたいですね。
 だけれども、病棟の看護婦さんから「さっきの電話はAmerican Boy(都市よりは10歳若く見える)からかかってきたみたいだった」と言ってくれました。(なんのこっちゃ?)日本人にあえないことは、すこしは英語の勉強のためにはなるかもしれません。 

9月15日 敬老の日
   今日は日本の敬老の日です。最近では花キューピッドも海外から申し込みが出来るようになったので、日本の住所を使って申し込まなくてもよいようになっています。こういうところではインターネットは力を発揮しますね。
 GrapevineではGRAPEFEST」というお祭りをやっているらしいのですが、残念ながら僕のほうはGrapevineで腎移植があります。一応アメリカでも大きなワインのお祭りだそうです。
 今いるレジデントは中国系なのですが、今日はお昼に友達夫妻が来るということで、飲茶に行こうとしていました。彼はすこし日本語が出来るので、僕のホームページのレストランの項を教えてあげたら、彼も行き先に心当たりがなかったらしくて住所をメモしていました。このホームページもすこし国際的になったかな。
 さて、ホームページを作るときに困るのが、リンク先がちゃんとリンクしているかどうかを調べることなのですが、テキサスのオースティンに留学中のMi-chiさんのサイト「べっ、別に泣いてへんわ」で使われている、はてなアンテナは自動巡回機能がついていてリンク先の更新状況を調べることができます。
「リンク」を更新しました。

9月14日 一万ヒットありがとうございます
 



 こちらの時間で、今日1万ヒットに達成しました。最初から応援してくださった皆さん、途中で見つけて下さった皆さんありがとうございます。このページは最初は前の病院のコンピューターの師匠が「HPでも作ったらどう?」といわれて、ダラスの情報が少ないことと、臨床留学情報が少なくて自分が苦労したことから作り始めました。一応最初の目標は、「Yahoo!」に載ることと、「研究留学ネット」に載ることと、一万ヒットの達成でしたが、一応目標を達成いたしました。今後とも充実させていきたいと思っていますのでよろしくお願いいたします。
 さて、今日は夕方から病棟の看護婦さんのいえで「Pool Side Partyというものがありました。じきじきのご指名だったので、車で50分ほどのThe Coloneyという町の彼女の家まで行ってきました。前にも書きましたが、共働きの人が多いため御主人の勤務先を考えて意外と遠いところから通っている人も多いのです。
 彼女の家は新興住宅地の中にあるこぎれいな家で、裏の庭はすべてプールになっていました。持ち寄りのパーティーなので、ビールとカクテルを買ってお伺いです。6時からということなので、40分くらい遅れていったら、まだ数人の近所の人たちしか集まっていませんでした。ビールを飲みながら近所の人たちと世間話)(税金の)などをして、みんなが来るのを待っていました。この辺では一応外科医と紹介されると、尊敬されるようで、いつも病棟で虐げられてばかりなのでたまにはこういうときがあってもいいでしょう。ただ、長ズボンで言ったのですが、みんな今にも泳がんばかりの格好だったのでチョッと間抜けでした。皆さんも「Pool side party」のときはソートパンツの方がいいでしょう。
 アメリカのパーティーというものはいつもみんな遅れてから来るので、今日もだいたい人がそろって来たのは7時半くらいになってからでした。部屋の中にも食べ物が用意されていたのですが、そこにいたのは太ったおばちゃんばかりでした。僕のお気に入りのBBQのBrisketもあったので、結構満足です。これくらいの時間には総勢30人くらいの大きなパーティーになっていました。なぜか、当直でもなのに病棟から何度もポケベルで呼ばれてチョッと困りましたね。
 珍しいことに、剣道をやっていたというアメリカ人がいて、剣道の話で盛り上がりましたね。(一応これでも剣道初段なんです。)4歳の子どもがいて、ご多分に漏れず空手ごっこをしていたら、彼から「そんなことをやっていたら夜まで離してくれないよ。」と笑われました。
 今日のメインのイベントは看護婦さんの御主人の42歳の誕生日らしく、子ども達がプレゼントを持ってきていました。彼はコンピューター会社に勤めていて、同僚のインド人を連れてきていました。同僚のインド人は、友達にアメリカで研修をしたいという小児科医がいて、どうやったらアメリカで研修できるかと聞かれました。彼は僕が日本では英語で医学教育を受けていないし、単語もすべて日本語だといったらかなり驚いていましたね。
 看護婦さんと話していたときに、今日は、昼に同僚の伴君が「プログラム責任者にも嫌われているし、看護婦にも嫌われてポケベルもならないし、もうじきやめるかもしれないな。」と寂しいことを行っていたのですが、それを裏付けるように「伴先生は頑固でなかなかここの病院のやり方を受け入れないから困るんだ。」とこぼしていました。「上野先生は最初来たときは困ったモンだよね。何を聞いてもOKだから。」と僕のことは言われていしまいました。「OKという意味はI can not understand what you said.でしょう。」と言っていました。
 9時ころには早々にお暇させてもらいました。帰るときも勝手に帰れるんがこっちのパーティーのいいところです。今日も潜在的に2つの手術があるのです。

 あんまりキーボードをもって家と病院を往復していると目立つので、今日はBelkin製の$19のキーボードを買ってきました。これで本体だけもって往復すればよいことになります。

 

9月13日 どうしてどこもかしこもさむいのかね。
   今日は午前三時からパークランド病院でドナーの手術があるというので、夜中過ぎに行ってきました。言ったところ「まだ心臓チームが到着していないから。」とまたされます。ここの病院の手術の控え室はお世辞にも過ごしやすいところとは言えず、なによりもすぐに手術のつもりだったので上着を持ってこなかったから(ちなみに日常生活の大半を手術着ですごしています。)、寒くて寒くて眠れません。だいたいアメリカの病院はどこでも寒いのです、あまりにも寒いので、リカバリールームから、患者さんのシーツを借りてそれに包まって寝ました。高校のときに旅行していたときは、よく駅のベンチなどで寝ていましたが、今でもやっていることはあまり変わりません。
 
 今日はドナーの手術と、肝移植と、腎移植と直列に続いて、今もまた当直です。もうチョッと暖かい環境がないとつらいです。

9月12日 夫婦別姓
   伴君の奥さんはイラン人なのですが、イランでは夫婦が別姓だそうです。夫婦別姓だとパスポートの名前が別々なので、入国のときでもいつでもいちいち結婚証明書を見せないと夫婦と認めてくれないので、かなり不便だそうです。
 今日は患者さんの数が少ないので、一応Reserch Weekということで、回診以外はデーター処理に費やすということにしてもらいました。いわゆるベットフリーというものですね。患者さんの状態に責任が無いというのは楽ですが、回診についていてもチョッと寂しいものです。ですが今夜は移植が3件あるので、
Reserch Weekは今日の日中だけで終わりそうです。
 結局、マウスもマイクロソフトのオプティカルマウスにしました。やっぱり、ノート用の小さいマウスよりは使いやすいです。最近はデーターを打ち込んだり原稿を書いたりする機会が多いので、コンピューター本体よりも、入出力機器にはいい物を使いたいです。コンピューターで疲れやすい人はマウスと、キーボードと、ディスプレイを替えてみるというのが一番いいと思います。
 さて、以前もお伝えしましたが、日本時間の明日には1万ヒットを達成しそうです。1万ヒット目の方には抽選で一名様にプレゼントがありますので、掲示板に書き込んでください。

9月11日 September 11
   今日はSeptember 11です。テロからちょうど1年がたちました。病院では公式には追悼式をやっているようです(明日は追悼の献血がありま)が、病棟自体は普段と変わりません。さすがに尾中先生も「今日は冗談を言える雰囲気ではないね。」と言っていました。ただ、テレビでは朝のちょうどWTCのテロがあったときには、すべての番組が一時中断して黙祷になっっていました(僕は処置をしていました。) 一日中追悼番組をやっています。たったこの一年間でこれだけ多くの出来事があったのですね。その後のアメリカの政策にはさまざまな意見があるでしょうか。今日は素直に犠牲者の御冥福をお祈りしたいと思います。

9月10日 結婚相手
   ECFMGからはちゃんと、IAP-66の更新の催促の通知が来ました。さっそく、今日はMedical Educationに必要書類をそろえて出してきました。来年の6月を越えてIAP-66が発行されるかどうかが楽しみです。

 今月から来ているResidentの民くんはデューク大学出身の30歳です。ちなみに、デュークのレジデントプログラムだと研究中心なので7年間かかるのでW.V.の方へ移ったそうです。今日は彼は、看護婦さんたちに「何でまだ結婚しないの。」と散々責められていました。今週末にパーティーがあるので、そこで彼女を作るようにと命令されていました。ちなみに病棟は看護学生が今日から10週間実習に入るので、初々しい雰囲気が漂っています。
 
 結局キーボードはマイクロソフト製のものにしました。こちらではよくMail Rebateというものをやっていて、これもクーポンを送ると$10帰ってくる仕組みになっています。ただ、ASCII配列なので、キートップの配列が違うのですが、そこはシールを張ってごまかします。やっぱり普通のキーボードは打ちやすいですね。こうなるとマウスも通常のものがほしくなります。 
「IAP-66」を更新しました。

9月9日 ハッカー
   首里先生が「ビームが、ビームが」と言っているので、レーザーポインターのことかと思ったら、パームのプログラムをシンクロしてもらいたいとの事です。彼は、僕のことをコンピューターにすごく詳しくて、日本製の新型のコンピューター(多分SONYのVAIOやCLIEのこと)を使いこなしていると思っています。それだけならいいのですが、「上野はハッカーで病院のコンピューターに侵入して、日本語のウイルスをばら撒いているんだ。」とまで言いふらされるのには困ったものです。もし病院でウイルスが発生したら、間違いなくFireされることでしょう。
 さて、そんなわけで首里先生の期待にこたえるべく、Hubとキーボードを探しにFryへと行ってきました。最近は、キーボードを使う機会が多いので、やはり入力器機にはいい物を使いたいものです。Hubに関しては100Mのスイッチングハブが$19で見つかったのですが、意外ととUSBのキーボードは高いものです。
「海外医学生実習」を更新しました。

9月8日 医学教育についてその1
   近年のインターネット上の日本と英語圏での情報力の差はとても危惧しています。アメリカの医学生はある意味では教科書を使いません。レジデントに何か調べるように言っても、彼らは病棟の端末からインターネットで検索して、「いつ、どの雑誌にこれこれこういう総説が載っていた。」という風にすぐ帰ってきます。日本の研修医で直ちにMedlineが引ける人がどれだけいるでしょうか?
 この点に関しては、京都大学などでも行っていますが、日本語によるデーターベースの整備と、少なくとも今の学生に英語でMedlineがすぐに引けるようにする教育は必要でしょう。医学が進み日本語だけで医学教育が出来るようになったいま、かつてコンピューターの世界で起こったこと同じことが起こっているようです。(日本独自のコンピューターが進み98シリーズは袋小路に入ってしまった。)

9月7日 日本人は規律正しい?
   昼に移植腎摘出の緊急手術がありました。麻酔科の蘭字先生はこの前大阪の学会で行ってきたので、奈良の東大寺がよかっただとか、リッツカールトンにとまっていたので妻が食事に喜んでいただのの話をしていました。日本でなにが一番驚くかというと、電車がとても発達していて、みんな乗客が規則正しく乗り込んでいるということでした。このことに関しては大ボスも、日本に行った時に同じことを感じていて、「日本人はとても規則正しいけれど、西洋人はそうじゃないだろう?」といわれました。笑ってごまかしていると、尾中先生が、「上野は違うけどな」と冗談をいったら、大ボスの前でまずいと思ったのか「冗談冗談と」とごまかしていました。
 今日は、壊れたクリエをEMSで日本に送ったのですが$25もとられました。アメリカの郵便料金もかなり高くなったものです。ちなみにFedexだと$38もかかる上に土曜日は収集が無いので、それに比べるとましではありますが。
 最近はクレジットカードの勧誘のはがきが毎日のように着ます。今日クレジットカードの請求書を見ていたらクレジットラインかと思っていた$5000というのはリボルビングのラインで、クレジットラインは無制限となっていました。アメリカでクレジットカードを取得するのが外国人にとっては非常に難しいので、いちど、信用情報が載ると今度はどんどん借りさせるというのも変ですね。プレミオのように日本人にクレジットカードを作ったりローンを借りるサービスをもっと充実させてもらいたいものです。

9月6日 ヒロシマ
   今日まで手術がいっぱいです。私は朝から外来だったので手薄な病棟の事情がわかりません。外来で腹水がたまった患者さんを病棟に送って腹水を抜いている間に、テレビで「ヒロシマ」というミッドウエイ海戦のアメリカのドラマをやっていました。日本とアメリカの戦争物の映画を患者さんのおなかに針を刺しながら二人で見ているというのは、何を話したらいいかわからないので、滑稽な情景です。
 昨日の腎移植の患者さんはまだ尿が出ません。事前に20%の患者さんは手術後でもすぐに尿が出ないことがあると言って老いてもっておいても、やはりショックは隠せないようです。「また透析が続くのか?」や、「腎臓を摘出しなければいけないのか?」と後から後から聞いてきます。こういう時が心が痛いです。
「英国短期留学」を「海外医学生実習」に変更して学生医学実習関係のホームページをリンクしました。

9月5日 忙しい日
   今日は山のように移植がありました、ドナーの手術2件に、肝移植2件、腎移植4件です。クリエの復旧に遅くまでかかっていたのに、朝5時には病院です。今は腎移植の特訓期間ということになっているで、朝一番の腎移植から、最後の腎移植は夜の2時にやっと終わりました。最後の腎移植の患者さんは術後尿が出ないので、結局4時までかかりました。
 最近、忙しい日がしばらく無かったのでなかなか大変です。こんなときだと、行きかう人の挨拶もHow are you?から、Are you Busy?というように変わります。それにしてもHow are you?の返事のパターンというのは少ないものなのですね。

9月4日 泣きっ面にクリエ
   さて、昨日はクリエが動かなくなって困った話をしましたが、こんなときに限って新入院が続きます。朝3時には翌朝の肝移植の患者さんが入院してきたのですが、服用している薬を調べることが出来ません。また、抗がん剤をBSAを計算して投与するのですが理想体重もBSAも調べることが出来ません。
 早朝にドナーの手術をした後に病棟の患者さんを見て9時から大ボスの前立ちです。しかし、上がってしまったのかBad Handsな前立ちでした。夕方手術が終わった後、「うまく前立ちが出来なかったと。」とコーディネーターに話をしたら、「皆そういうときがあるのよ。」と慰めてくれました。コーディネーターは慰め上手です。ちなみに患者さんの手術自体はうまく行っているので御心配なく。ちなみに手術記録もCLIEには行っているのでやはり困ってしまいます。
 ともかく、今日中にCLIEが復活してくれないことには、仕事になりません。さっそく夕方ソニーの修理担当に電話すると(日本時間の10時)すぐに受付の電話がつながりました。状況を話すとやはり修理しかなさそうです。仕方が無いので、現行のクリエは日本に修理に出すことにして、初代のS-300の復活しかないようです。これも今使っているバイオではWIndows XPですぐに動かすことが出来ないので、Windows 2000の旧型機に登場願って、再インストールです。どうしても、機械関係はあんまり信用できないですね、常にバックアップを用意しておかないと、仕事が進まなくなってしまいます。

9月3日 きり番
   おかげさまでヒット数が今日には9000になりそうです。この調子だとまもなく「祝10000ヒット」ということになりそうです。いくつかのページではきり番のプレゼントをしているので、何かしてみようかと思っています。
 そこで、10000ヒットの方には抽選で1名様にグリーンリボンのバッチと当院移植Tシャツをプレゼントします。10000人目の方は掲示板にその旨と問い合わせ先のメールアドレスを書き込んでください。

 休暇が明けて今日はOn Callです。この週末は移植の手術がたくさんあってみんな大変だったようです。月が変わったのでWest Verginia から新しい研修医が来ました。今週は僕は外来担当なので午前中の外来を片付けた後に、彼を昼ごはんに連れて行きました。まず最初に、ヒエラルキーと仕事を教えてあげなければいけません。
 大体、West Verginiaから来る研修医は患者さんと同じTwice Blessed Placeにとまっています。一応キッチンなどは着いているようなのですが、だいたい皆食事は外で取るようです。
 さて、今日夜9時ころ新入院を取っていたら突然CLIEが動かなくなりました。Demerolの投与量を調べようとしていたときなので、非常に困ります。そのあとハードリセットを試みても起動しません。非常に困った。尾中先生も車が動かなくなって明日迎えにきてほしいと行っているし、機械が進歩してもいつも振り回されてばかりです。
「アメリカドライブ」を更新しました。

9月2日 Gray Line Club
   アーカンサス州北東地方には、Baffalo Natioal River とその周辺の鍾乳洞群があります。そして周りには程よい林道がたくさんあります。未舗装の道路は地図上では灰色の線として描かれているので、アメリカドライブに「Gray Line Club」というのを作りたいですね。昔、Moabというの小さな町でジープを借りて国立公園の中を走り回りましたが、とても楽しかったのを覚えています。惜しむらくはトーラスなんてつまらない車を買わないで、一台はRVにすればよかったかな。
 僕は昔から地図を見てどこに行こうか考えるのかが好きで、そのために山に登ったり探検部に入ったりしていました。その場合は出来るだけ人のいかなさそうな路というのを選びたくなります。小学校のときもわざわざ路地を選んで歩いていました。そういうことは後になっても残るものです。 

9月1日 アーカンサス東京
   アーカンサスにもTokioがあることがわかり、行ってまいりました。またしても小さな集落です。アメリカにはTokioが4つあるようなので、全部訪れたいと思います。今日訪れたダイアモンドクレーターでは日本人の家族に出会いました。声をかけてみたい衝動に駆られるのですが、無視されてしまいました。明日はアーカンサス北東地方を回ってこようと思います。
「アメリカドライブ」を部分更新しました。

8月31日 雙重性格
   昨日の宴会のときに、腕に「雙重性格」という刺青をしている看護婦さんがいたので「意味を知っているのか。」と聞いたら、「自分は二重人格だから中国人の友達に彫ってもらったんだ。」と結構うれしそうでした。アメリカ人の中には、漢字の刺青をする人もよく見かけるのですが、大男が「愛」などの刺青を彫っていると笑ってしまいます。
 今日は月末なので、チャージナースが一生懸命、勤務表(Nurse Schedule)を作っていました。前の病院にいたときに同じように婦長が勤務表を作っていたのを思い出すと懐かしくなります。
 昼休みに病棟のナース控え室に入ると、この前ハワイで結婚式を挙げてきた看護婦さんが、御主人を連れてきて「結婚して16日目だから。」といわれて、目の前でいきなりちゅっちゅされてしまいました。彼女達は看護学校の同級生だったそうなのですが、彼はダラスから2時間くらいの町の病院で平日勤務で、彼女が休日勤務のため、2人出会う時間が無いそうです。でも、勤務先に御主人が来て真昼間から「ちゅっちゅ」しているのは、チョッとどんなものですかね。

 さて、明日からは2日間休みを取ったのでArkansasを廻って来ます。とりあえず、Tokio(アメリカには4つTokioの町があります。)Diamond Mineの跡、それからHot Springsには少なくとも行ってきます。出来たら、北のほうの鍾乳洞群まで足を伸ばしたいですね、。
「レストラン」を更新しました。

8月30日 飲み会にはネームを
   たまにはまじめなことも書きましょう。研究留学ネットのほうなどでも話題になっていましたが、最近INSの厳しい方針についてECFMGより通達が来ました。
1. IAP-66とI-94のステータスを維持すること。
2. INSにAR-11のファーム(現住所届け)を送ること。
3. パスポートの期限を維持すること。
4. 海外旅行にで書ける前に、現在のレギュレーションについてINSに確認すること。

 さて、今日は病棟のことについてミーティングがありました。夜勤の看護婦さんが少なくなって、病棟が忙しくなるので、出来るだけ口頭指示を避けるようにしたり、夜9時くらいに病棟の様子についてチャージナース(リーダー)と相談の電話を入れるようにする。若い看護婦さんが何人か辞めたので、出来るだけ、看護婦さんには親切にするようにするなどの病棟業務についてのことでした。

 さて、今日は研修医と日本料理屋に行くという話をしていましたが、OP室の肝臓チームの看護婦さんの送別会があるということでそちらに行くことになりました。場所は「Cuba Libre」というお店で7:30からでした、大体ダラスの飲食店はどこでも車を止めるのには苦労します。
 日本の(藤枝の)送別会というと会費制で医師は大抵1万円くらい取られるのですが、ここだと、三々五々に集まって、自分で勝手に飲み物をとって好きな人と話すというスタイルが一般的なようです。例によって伴君は疲れたといいつつOn callにもかかわらず、「ボイン」に期待しているかちゃんと来ていました。尾中先生は4日間マイアミの学会で空けていて奥さんがチョッと怖いと言いつつ、「政治的理由で。」来ると行っていたのですが、やはり来れなかったようです。
 彼は排ガス検査を通すのに800ドルかけて直さないと通らないといわれて困っていました。研修医が「ダラス郡の外だったら大丈夫だよ。」と行っていたのですが、そんな暇も無いので仕方なく修理するようです。
 さて、手術室の看護婦さんや、出入りの業者の人などとたわいの無い話をしていました。手術室の看護婦さんはマスクも帽子もしているので、こういう場だと名前もわからないのでチョッと困ります。結局誰の送別会だかよくわからないまま、「明日会いたくないね。」といって、やはり適当なところで出てきました。
 結局研修医とは明日日本料理屋に行こうという事にしました。
「レストラン」を更新しました。

8月29日 スカンクをけるな!
   昨日ネットワークの管理者にクレームをつけたという話をしましたが、かえって、「個人のコンピューターをネットワークにつなぐのは違反だ。」と目をつけられた上に、女の人が部屋に来て「ここの端子は昨日閉じておいたから。」といわれてしまいました。こういうことをここでは「Don't kick a skunk!」確かに個人のlコンピューターが被害を与える可能性があるというのはわかるので、僕が管理者だったら禁止しますけどね。
 だけど、コンピューター無しでは生きていけないので、やっぱり元のハッカーに戻ることになりました。
 今週末は3連休です。僕も2連休をもらうことにしているのでどこに行くか思案中です。明日は今来ている研修医が最後になるので、時間があったら日本料理屋に行くことになるかもしれません。
 HanDBaseVer.3は結局インストールをしてみました。インターフェースがカラフルになって、PalmというよりはPocketPCのようです。

8月28日 LANケーブル
   今日はOn Callなのですが今のところ、睡眠薬はどうするかとか腎移植を受けた子が15歳だから座薬はかわいそうだからどうするかとかコールしかありません。伴君は昨日コールだったのですが午前3時に病院のエレベーターに閉じ込められて、2時間後にやっと開放されたようです。ぜんぜん寝られなかったので今朝はすっかりやつれていました。
 伴君が文句を言ったからかどうかわからないのですが、Fellow室の伴君の机にあたらしいDELLの端末が入っていました。その工事のためかもしれないのですが、僕のLANケーブル(そこから引き回すために15メートルのを買った)がいじくられていたのでチョッといやだなと思ったら、今日の朝なんとケーブルがなくなっている上に、壁の端子が使えなくなってしまいました。
 考え方を変えて、Fellowに端末がないのがおかしいのだからLAN回線を失敬しているのではなくてLANにつなぐのは当然の権利だということで、ネットワークサービスに電話して、壁のLANコネクターと僕のケーブルをどうにかしてくれとさっそくクレームをつけました。
 夕方、部屋に戻ると新しいケーブル(だけど5メートルくらいしかない)は届いていましたが、LANは相変わらず使えません。この分だと明日またクレームを言わないといけなさそうです。自分でハブでも買ってきて回線を増やしたほうが早いかもしれません。
 一番頻繁に使ってPDAソフトのHanDBaseがVer.3.0にアップグレードされました。ただ、過去のファイル形式とは関連がないようです。いちいち、変換しなければなりません。すぐに全部をアップグレードするのは怖いですね。詳しいリポートはまたMedical Palmでします。

8月27日 ピー
   今日は朝7時から肝移植があったので、6時からのバックテーブルに入る前に患者さんの診察に行こうとしたら、「もう当の昔にop室に下りている。」といわれました。時間を間違えたのかと思ってあわてて、手術室に向かったら患者さんは廊下にまだ待っていて、氷は出来ていません。病棟の間違えのようです。
 こういう待ち合わせの時間はちゃんと聞き取れているかどうか、今でもかなり不安です。
 さて、あさの肝移植の時に、首里先生は「上野はちゃんとバックテーブルをしているか?」と聞いてきたら、いつも手術の第二助手にはいってくださる老外科医の春蘭先生が「一昨日はgood jobだった。」と肝動脈吻合のことを言ってくれました。そうしたら、首里先生が「その話は聞いている。」と言っていたのでこういう話は、Attendingの間でも話になっているのです。それにしてもちゃんとつながってよかったです。肝移植は2-3人で行うのですが彼は、いつも第二助手(3人目)に入ってくれて、若い首里先生の様なAttendingや、私のようなFellowを指導してくれます。彼は、落ち着いているのでたとえ、患者さんが術中、再灌流のときにArrestしても、落ち着いて機敏に対処します。
 さて、午後は腎移植があったのですが、ここ数日首里先生が「上野に腎移植の術者をさせてあげるから。」といっていて、今日も「必ず手術に入るように。」と言っていました。彼は、僕が前立ち(第一助手)のときでも、あまり糸結びをさせないほうなので、あまりさせてくれるということを信用していなかったのですが、突然今日は本当に腎移植の術者を全部させてくれました。今までなにもさせてくれなかったのに突然血管縫合や、尿管吻合をさせてくれるのでとても驚きました。
 今まで、各パーツはやったことがありますが、全部となるとかなりのものです。腎移植は肝移植に比べればはるかに簡単ですが、動脈、静脈、尿管吻合を一通りの吻合があるので僕にとってはかなり大変です。さすがに、やはり手が震えて何度も深呼吸をしなければなりません。
 腎移植は、手術後にすぐ結果が出る(尿が出るかでないか)ということで、患者さんの尿が出て来るまでは気が気ではありませんでした。
 ひとつ悲しいのは、最近移植をした患者さんが肝動脈の状態がかなり悪くなって重態となってしまったことです。この患者さんの奥さんが最初チョッとだけ状態が悪くなってICUに移すときに、僕が「一時的のものだから。」というように説明したのですが、結局DNRとなってしまいました。説明したときの奥さんの顔が忘れられません。

8月26日 動脈
   昨日の肝動脈をつないだ患者さんは、今のところ元気にしています。ほっと胸をなでおろしました。でも、肝動脈吻合なんて、日本だと絶対5年目の医者にはさせてくれないでしょうね。この違いはなんでなんでしょうか。
 昨日に続いて、今日も明日も移植が続きます。続くときは続くので忙しいです。患者さんたちに「今日も出勤なのかい?」といって慰められ続けています。まあ、こっちが忙しいということは、助かる患者さんも多いいってことでしょう。
 さて、ここの病院では研究のアシスタント(どっちがアシスタントかわからないですが)をしているReserch Nurseがたくさん勤務しています。データー集めの調査は彼女達が行ってくれます。こういう制度は日本にも取り入れたいですね。ただ、ここも女性ばかりなので、(10人くらいいる)ちょっとProtocolのことで聞きに部屋に入ったりするとちょっとたじろぎます。
 昨日購入したPocket Lingo Liteはクリエのメモリースティックに入れて使っています。(3.6Mもある)なかなか発音記号がついているのは便利です。
 最近はすっかり文章を書くのが苦でなくなり、忙しいときでもこれだけはアップしなければと思います。日本語を話せる環境にいないからですかね。小学校のときに作文を書くのが大嫌いだったのがうそのようです。

8月25日 大停電
   今日は嵐があったせいか、かなり長い間停電していました。停電になるとエアコンが動かなくなるためにみんな暑いので外に出ています。斜め向かいの前の家の人は椅子を出してすっかり長居をする予定です。
 停電のときは信号機も止まってしまうのですが(そうでなくても壊れていることも多い。)こういうときは日本だったら大渋滞になってしまうのでしょうけれど、アメリカの場合には4-way stopという習慣があるので、順番に車を進めることが出来ます。
 さて、今日は肝移植が2件と腎移植が2件あったのですが、最近はとある研究をしているので患者さんに手術前に同意を取ったり割り振らなければいけないので、新入院が結構大変です。ただ患者さんたちは、嫌がることなく研究に同意をしてくれる人がほとんどです。
 さて、ここから先は上級医の監視のもとという前提での御話です(患者さんたち心配しないでくださいね。)Program Directorが僕に手術をさせたがっているという話をしましたが、今日は肝動脈吻合(結構太いもの)をやれと突然行ってきます。尾中先生はちょっと不安そうですが、「上野に一人でやらせろ」ということで、初めて肝動脈吻合をしました。日本での3-0絹糸結紮切離→7-0プロリン血管縫合なので、非常に緊張します。前の手術室にいた、看護婦さんが聞いたら驚くだろうね。御存知のように肝動脈は詰まった場合は非常に不幸な結果を取りますし、今晩は出血するのではないかと心配で眠れません。
 今日は肝移植2件に続いて、腎移植もやれという話だったのですが、尾中先生が「どうせ夜中になるとやらせてくれないから(当直で疲れているので)帰って、寝たほうがいい。」と行ってくれます。かれは、そういうところは非常に気を使ってくれるのです。
 今まで発音記号のあるPalm辞書を探していたのですがやっと、気に入ったものが手に入りました。「Pocket Lingo Lite」です。今まで三省堂ものはあったのですが、これは高すぎました。詳細はMedical Palmで。
「Medical Palm」を更新しました。

8月24日 看護婦さんとの合コン
   さて、昨日はそんなわけで飲み会に行ってきました。金曜日の夜中で、ダラスの繁華街?のGreenvilleは車が混んでいてとても、お店の近くに止められるような状況ではありません。ちょっと離れたところに、路駐させてもらってお店に行くと伴君と知らない女の人が見せの上から声をかけています。入り口で$2のカバーチャージを払って身分証明書を見せて中に入ると、大きなプールバーというところでした。2階のテラス席に上がると、伴君と病棟の看護婦さんの看護学校のときの友達が来ていました。いわゆる、病棟の看護婦さんとの合コン?というものですね。
 結局来たのが、こっちは僕と伴君、向こうはうちの病院から病棟のとICUと救急の看護婦さん、それからParklandの救急とMedical Cityの小児科の看護婦さんです。アメリカ人は女性に年を聞いてはいけないのかと思ったら平気で「いくつなの?」と伴君は聞きます。ほとんどが去年学校を出たばかりで24歳の看護婦さんです。ちなみに僕は19歳に見えるそうです。
 ちなみに飲み会といってもパブなのでまさに飲むだけです。(宴会料理はないのね。)ビールやカクテルも$3-5とリーズナブルで、あんまり馬鹿のみをしないので日本に比べるとお金がかかりません。
 途中で一人が「プールは出来るか?」と聞くので、とりあえず出来ると返事をすると(悪い癖だ)ビリヤードをさせられました。ビリヤードなんて5年ぶりくらいなもんだから、参りましたね。前の僕を知っている人が聞いたら笑われるだろうな。
 伴君はひたすら一人でしゃべっています。大体は病院の話ですが、彼はポルシェが好きなので(今はマキシム)ひたすらポルシェの話とか、女性はこうあるべきだという話です。
 まえに、こっちの看護婦さんが怖いという話をしましたが、僕がもともと僕が座っていた椅子に座ろうとすると、別のグループの若い男が「その椅子をこっちによこせ」といいます。やっぱりこっちは怖いから引き下がると、看護婦さんたちは「あいつは無礼者だ!」といって、椅子を取り返しています。帰りにその男性がちょっと文句を言ったら「*****(ちょっとかけない下品な言葉)」で100倍になって返します。この気の強さはなかなかです。
 そんなわけで、飲み会は夜更けまで続き僕は今日がOn Callなので先に帰りましたが、みんな明け方まで飲み続けていました。
 今日はこうしてHIDA Scanを待ちながら今日の呟きを書いています。
 今の研修医は日本に興味があるらしくていろいろと聞いてくるのですが、彼の名前に「馬列頭」という名前をつけてあげたらすごく喜んでいました。彼は最近結婚したばっかりなのですが、結婚した場所を聞いてびっくり、イタリアのフィレンツェで結婚式を上げたのだそうです。彼女がそこであげたかったそうです。病棟の看護婦さんもハワイで結婚式をあげて帰ってきました。こういうことをやるのは日本人だけかと思っていたら、アメリカ人でもこういうことをするのですね。
「レストラン」「アメリカドライブ」を更新しました。DTI、HOOPS、earthlinkのサイトを閉鎖しました。

8月23日 みんな幸せ?
   今日はProgram Directorの面接というものがあって、今の現状に満足しているかとか、手術は十分出来ているかとかの、論文は進んでいるかなどのことをいろいろと聞かれませいた。最近は英語も話せるようになってきて病棟の仕事も出来るようになってきたし、糸結びもさせてもらえるようになってきたからまあまあ満足していると答えたら、「Happyなのは上野だけだな。みんな不満ばかりだよ。」とつぶやいていました。
 こちらとしては、日本にいてもこんなに手術は出来ないし、論文のソースもあるし、給料をもらって英語の勉強をさせてもらって、海外旅行にきているようなものだから満足なんですけどね。
 さて、昨日のタバコを吸っている患者さんですが、今日は病室まで臭っています。さすがに婦長さんが文句を言っています。この患者さんは痛みのために入院しているのですが、さすがにここまで来ると度が過ぎます。
「疼痛指示は Tabaco 1cigarette q1h pnr pain」
「食欲不振には Marijuana 1 cigarette ac prn appetite」
と指示しておけばいいんじゃないと尾中先生が言っていました。
 ちなみに今ポケベルがなったので、何かと思ったら伴君から「これからMike's Treehouseへ飲みにいかないか?」という電話でした。ギャル?も来るそうです。それではどんなギャルが来るのかは行ってのお楽しみです。

8月22日 御作法
   午前中に放射線科に患者さんの写真を見に行くと、フィルム室でAmerican Heart Associationのカンパのようなものをやっていました。とは言っても、M&Mやスニッカーズなどのいかにも動脈硬化になりやすそうな、物を売って、しかも車椅子に乗ったいかにも心臓が悪そうな太った老夫婦が買っていくので、これでは、防ぐためにやっているのか、それとも患者を作るためにやっているのかがわかりません。
 今日も伴君はアテンディングの首里先生に、他のアテンディングと説明が違う納得いかないと噛みついています。(日本だったら御作法で済まされているところです。)そこに通りかかった金子先生は、「いつも新しいFellowが来た時には話をすることにしているんだ。別のアテンディングに他のアテンディング指示が間違っているといわれたときは1.その指示の内容を説明してでも「僕は違うと思う」と説明するか、2.「あのアテンディングにそういわれたと答える」かどっちかにするんだね。どっちを選ぶかは君達の自由だけど。」と言っていました。
 かれは、看護婦にも必ずレジデントやフェローには「この指示はどうして出したのか?」と聞くように指示しているとも言っていました。確かに教育上はいいアイデアです。
 さて、新しいフェローとレジデントも僕がフォードなんて乗っていると「何で日本車にしないんだ?」とみんな不思議がります。ちなみに新しいフェローは日産のマキシマ、研修医もトヨタのソララとマツダのカペラというチョイスです。
 ちなみに彼らは日本の御寿司にも興味を持っていて、「今度一緒に行こう」と行っています。今度の研修医はロレックスの時計をしているくらいなので、日本食やにも何度か足を運んでいる見たいです。こっちはちゃんとしたところなんかまだ行ったことがないというのにです
 最後に、帰りがけに病院の玄関を通るとさっきまで散々痛がって苦労させられた、患者さんがぷかぷかとタバコを吸っています。(Respiratory Therapyともいう)まったく何なんだこれはと思っても、「See You!」と笑顔で言ってしまう所が弱いです。

8月21日 故郷は遠くにありて想うもの
   今日の薬屋さんはPharmacia & UpJphnのZyvoxの説明でした。今日はサラダとマカロニでした。この後にFellow候補の面接の昼食があったので、軽く済ましました。アメリカの薬屋さんも最近では医師への接待が制限されているようです。FDAの調査で、製薬会社の医師の接待にかける費用が薬のコストを上げているとのことでした。(ちなみにこれは検証していません。)移植外科ではVREが頻繁に見られるので、この薬は常用しています。ただ保険会社によっては経口薬を通してくれないなど、外来で使用するには不便な点もあります。
 お昼はFellow候補のResidentの面接と称する昼食会です。僕の時は外に食事に行ったのですが、今日はカフェテリアです。彼はMayoのresidentで、統一試験でも上位1-2%に入る非常に優秀なResidentです。いろいろと内輪の話をして昼食会は終わりました。
 今日は次の行き先について、首里先生に相談しに行ったのですが(彼は小腸移植を結構やっているのです。) 彼は「上野は日本に帰るんだよな。僕も、本当はインドに帰りたいんだけど、彼女(アメリカ人)がいやだというからここに残るしかないんだよ。アメリカで仕事をしていくのは世知辛いから、やっぱりインドに買えれたらいいんだけど。」とつぶやいていました。彼ぐらいになってもそんな風に思うものなのですね。
 さて、今日はオンコールなのですが救急に来た腎移植後の患者さんを、内科が「入院させるなら外科で入院させてくれ。」といって、救急に来てくれません。基本的に移植後の患者さんは内科で見ることになっているのですが、来るのがめんどくさいのでしょうか。救急当直で一番大変なのはこういうコーディネートにいつもなってしまいます。
 また、別の患者さんは「苦しいから、眠らせてほしい。」と訴えてきました。僕はてっきり眠れないからかと思って、「薬を打ってあげるよ。」といったら奥さんが「これはそう意味ではないんです。」といってあわてていました。どうも死なせてくれと言っていたようです。こういう聞き違いは冗談になりません。
 そういえば、蚊に刺されるということも移植後のナイーブな患者さんにとっては冗談になりません。こちらではウエストナイルウイルスが大流行ですから。

8月20日 ディスコ
   手術室ではいつも執刀医の好みの曲がかかっています。この点は日本と変わらないのですが、とにかく音が大きいのです。特に今日なんかはディスコの曲がかかっていたので麻酔科の先生や、外回りの看護婦さんなんかは踊っています。
 上野は踊らないのかというので、ちょっと踊ってみたら「キャキャ」とすごく喜んでいます。まあ、もっとも僕の事を知っている人が聞いたら、僕のダンスというのは想像がつくことでしょう。
 最近はやっと7-0プロリン糸結びがろくに出来るようになって来ました。これで、血管吻合をさせてもらえるようになりそうです。
 突然話が変わりますが、Weekend Offというものを日本で研修医をしていたときに、取り入れればよかったなと後悔しています。月に1回、2日間の完全な休みがあると、気分がぜんぜん違います。

8月19日 VISA
   さて、IAP-66の更新のことでMedical Educationと話をしたところ、いくらProgram Directorが延長を許可したとしても、ECFMGが2年以上の滞在は許さないということがはっきりしました。ここ数年臨床J-1VISAの延長は非常に厳しくなっています。というわけで、ここのProgramには来年いっぱいしかいられません。いつもいつも次の身の振りを考えなくてはいけませんね。当面の就職先を保障してくれるのはある意味での医局制のいいところです。もっとも、アメリカ人もVISAが関係なくても次の行き先を常に探さなければいけないので、この点はあまり変わりません。

8月18日 Assistant Professor
   今日は日曜日、昼までには病棟の仕事が終わったので午後は書類仕事でもゆっくりしようかと思ったところ、病院から電話でCorpus Christiまでのドナーの手術です。いつものようにLove Field空港に行くと、夏休みだからか親戚らしい家族達が来てチャーター機でどこかに出かけていきました。こういう利用の仕方のもあるんですね。
 さて、いつものようにCorpus Christiに病院に行くと、今日は8月から来た新しいJunior Attendingと手術をしました。彼は、うわさに聞いていたようにすごくいい先生で、初めてDonorの手術をさせてくれました。展開も上手で手術も速く終わりました。肝門部の処理などは、今までしてきた手術に比べると格段に難しいので、かなり緊張してしまいました。手が震えるわけには行かないので、足が震えてしまいます。ただ彼のようなAttendingが加わったことで、Fellowとしては期待が大きいです。
 彼は、UCLAから来たのですが、彼の持っているめがねのケースに変なカタカナのシールが張ってありました。これは日本語なのかと聞いたら、「USLAには日本人がたくさんいるからね。君も日本人ならAssistant Professorなのか?」と聞かれてしまいました。日本で助手の身分で給料をもらっている人が多いのでしょう。助手は英語だとAssistant Professorになるので、聞こえはいいです。
 残念ながら僕は大学からの派遣ではないので、fellowだと言うしかなかったですね。

8月17日 テキサスのボイン
   さて、昨日伴君は病棟の看護婦さんと飲みに行ったようですが、アイリッシュパブに行ったようです。彼はシカゴでレジデントを終えて来たのですが、「テキサスはシカゴに比べるとボインな娘が多くていいね。次から次へときていたよ。」となにがよかったのかわからなかったことを行っていました。それを聞いていた、僕と尾中先生は彼がとてもうれしそうに言うので、なんて返事をしたら言いか困ってしまいました。
 さて、きょう自分の車のサービスマニュアルを見ていたのですが、フォードのトーラスはエンジンがタイミングベルトでなくてチェーンで駆動されているようですね。そうするとタイミングベルトが切れる心配がないというのはかなりの利点です。今までは、なにが何でも日本車というのが進められていましたが、値段対性能を考えるとトーラスクラスの車が一番安くて信頼性があるかもしれません。
「自動車」「TOEFL」「Medical Palm」を更新しました。

8月16日 飲み会
   今日は伴君が病棟の看護婦さんと飲みに行くからと言っていました。あいにくと今日はOncallなので、行くことは出来ません。ちなみに、同僚の尾中先生はやっぱりあたったようで昨晩は忙しかったようです。
 こちらは今日は今のところCVを入れるのに呼ばれただけですが、先ほど別の病院から転院の要請を受けました。こういう場合直接医者を呼ぶのではなくて、コーディネーターを呼んでもらうことになっているのですが、たまに交換がよくわかっていなくてこちらに回ってきてしまうことになります。こういうときにFellowには入院をさせる権限がないので非常に困ってしまうわけです。結局尾中先生の入れ知恵を借りてコディネーターから電話があったことにして、大ボスに相談の電話をすることにしました。ちなみに、こういうことはみんな夜中に行われているので、そこが昼間のようにスムーズには行かないのです。
 今日はePocratesのID版をインストールしてみました。使い勝手はまた後ほど報告いたしましょう。

8月15日 心臓外科医とメカニック
   今日は手術室の控え室の壁に貼ってあった小話をひとつ。
ある心臓外科医が行きつけのハーレーのお店に行ったときに、工場の奥のほうからメカニックが声をかけてきたので、驚きました。メカニックはほとんど修理の終わったエンジンを拭きながら、こう心臓外科医に問いかけました。
「このエンジンを見てごらん、ちゃんとバルブも元に戻してキチンと動くようにしたじゃないか。やっていることはお前さんたちと変わらないのに何で、俺はこんなわずかな給料しかもらえないのに、お前さんたちはそんなに高給を取っているんだい?」
 心臓外科医は微笑みながらゆっくりとこうささやきました。
「だったらそのエンジンが動いているときに修理をしてごらん。」

 今日は尾中先生がOn callなのですが彼がOn Callの時には大抵あたります。このことをBlack cloudというそうです。それに対して僕は当直のときにいつも静かなので伴君が上野はいつも当たらないから「White Cloud」だと言っていました。実際前の病院にいたときから当直のときはあまり当たらなかったですね。

8月14日 交通事故続編
   昨日の交通事故の原因ですが、彼女はパンクしたタイヤで田舎道を一人で走っていてそのまま、道路から落ちてひっくり返っていたようです。幾度と低血糖と高アンモニア血症で入院していたのでそれが原因かもしれません。
 アメリカの、車無しには生活できないということが患者さんには時として命にかかわることになることもあります。
 まだ8月も半ばだというのにもう日が短くなってきました。それが原因かどうか知れませんが、最近は非常に眠たくなってなかなか仕事がはかどりません。英語で頭を使いすぎるのが原因かもしれません。もっともスペイン語しか話せない患者さんとスペイン語で話そうとトライするけれどこっちはぜんぜんです。
「インターネット」「処方薬保険」更新しました。

8月13日 交通事故
   夕方Office に戻ったら、コディネーターがこそこそ話をしているので、なにがあったのかとよってみたら、今年の初めに肝移植を受けたばっかりの患者さんが、交通事故にあったという連絡があったようです。かなり重い怪我をしたようで、どういう状態なのかはまだ把握が出来ません。最近頻回に入院していて、つい2-3日前に退院したばっかりなのにこんなことになってしまうとは...
 テキサスは、車無しでは生活ができないからか、みんな車の運転はへたくそで事故も多いです。まったく他人の運転は信用できません。

8月12日 渋滞
   ダラスはさすがに大都市だけあって、朝夕は結構ラッシュの渋滞があります。今日は早く病院を出てMesquiteのほうの車のディーラーに、ローンの解除の件で行こうと思ったらI-30はひどい渋滞でとてもたどり着けそうにもありませんでした。ちなみにUS75も結構渋滞はひどいです。もっとも、普段は渋滞のする時間には通勤しないのであんまり関係ありませんが。

8月11日 呼び捨て
   午後一日中肝腎移植にかかりました。麻酔をかけていた、蘭字先生は今月末日本に行くので、今日もどこが見所としていいかの話です。彼は、奈良に行くらしいのですが、8月終わりといったらまだ暑いでしょうね。台風が来ないことをお祈りしましょう。
 今日一緒に手術をした、首里先生のことを普段Dr. Last Nameで呼んでいたら、「どうして上野はFirstNameで呼ばないんだ。」と言っていました。Respectを大切にするものとしては呼び捨てというのはどうしてもなれないです。でも、Dr.とつけずにFirstNameで呼ぶのには抵抗があるということに関しては看護婦さんも結構共感を持ってくれました。
「その他」は「管理人の部屋」に名前を変更しました。

8月10日 たった5ドル
   今日は書類にNotary Publicのサインが必要だったので、近所の事務所に行ってきました。日本だったら公証役場に行って高いお金と時間をかけてとらなければいけないものが、たったの5ドルです。とてもただサインをするだけの仕事に、何万円もコストがかかると思えません。法曹界の閉鎖性もどうにかしてもらいたいものです。
「PRN Meds」を追加しました。「その他」「ショッピング」を更新しました。

8月9日 外来が大変
   今日は朝から肝移植がスプリットの並列であったので、私は外来を一人でやる羽目になりました。外来患者は30人くらい待っています。信じられないのですが、外来を見ているんですね。
 外来のブースは4つあって、患者さんはそこに入って待っています。入った順番どおりに診察しないと患者さん同士であとでもめると困るので、順番に診察することが大事です。コーディネーターが「時計回りに入れているから。」と言ってくれています。日本のようにこっちが待っていて患者さんが入ってくるのとは逆になります。前の病院にいたときは、やさしい看護婦さんがコーヒーを入れてくれていたのですが(静岡なだけに他の先生には緑茶でしたが。)こっちでは、自分で入れたコーヒーを片手に、次々と部屋には行って話しを聞いて診察をしなければなりません。
 最初にコーディネーターの看護婦さんが、患者さんの予診をしています。他にもインシュリンのコントロールをする糖尿病看護婦さんと、傷の処置をする傷病処置看護婦がいます。
 一時間に10人くらい見なければいけない計算になるので、結構大変です。特に困るのが、病棟だと「ちょっと鼻水がでるので風邪薬を。」といわれても調べてから指示を書けばいいですが、外来だとその場で処方をしなければなりません。検査もその場でオーダーしなければなりません。それから家庭医のことや、病院まで通うのに必要な時間を頭に入れておくことも必要です。
 さて、この前のオンコールのときは、患者さんを挿管しなければいけなかったのですが、僕は挿管というのは看護婦さんがしてくれるのかと思っていたのですが、さすがに自分でやってくれということになっていました。看護婦さんは挿管チューブの準備をしてくれるだけでしたね。当たり前なのかもしれませんが、挿管してベンチレーターに乗せるまでの手順というのは日本と変わらないですね。
「アメリカドライブ」「インターネット」を更新しました。

8月8日 スポンサーになってね
   今日は病棟の看護助手さん(AAのスチュワーデスから医学部を目指している人)から、アメリカ糖尿病協会主催の「糖尿病のために歩こう会」に出るのでスポンサーになってくれといわれました。自分が歩くからそのためのスポンサーになってくれということです。尾中先生が$20出していたので、横並びの日本人としてはやはり$20ということですかね。
 ちなみにこの会はダイエットシュガーのEqualがスポンサーになっています。最も、彼女が歩くよりは肥満によって糖尿になっている患者さんが歩いたほうがいいような気もしますが。アメリカの医療経済を改善するには、砂糖に高い税金をかけてそれを治療費に回すのが一番ではないでしょうか?
「アメリカドライブ」「インターネット」を更新しました。

8月7日 Logical thinking
   昨日はオンコールだったのですが、夜中再挿管や、スワンガンツカテを入れなければいけないよな状態の患者さんに呼ばれて、なかなか大変でした。
 さて、大ボスは合理的に説明するということに常に力を注いでいて、回診というものはいかに病状を生理学に基づいて解釈するかということが中心となります。きょうは現在入院中の患者さんの関連で、「この間の学会で心停止を来たした人の肝臓がドナーに適しているかどうか。」ということが話題になったときの話をしてくれたのですが。「67歳の女性が45分間の心停止状態で救急に運ばれてきて、その後蘇生に成功して現在はドーパミン8γで血圧は110mmHgある。このような心停止を来たした患者が、AST は80だけれども、ドナーに適しているかどうかということが話題になっていた。君達はどう考えるかね。」と言っていました。現在では心停止を来たした患者さんはドナーに適していないということになっているのです。いろいろな意見が出ましたが、結局「67歳で45分間も心停止をしていた老人が蘇生する例を見たことがあるかい?それがおかしいではないか、8割の移植外科医の考え方は間違っている。」ということになりました。常識的に考えれば、ありえないことでもなかなか思いつかないことなのです。
 昨日のオンコールのとき午前3時にもコーディネーターから電話があったのですが、小児のときに移植を受けた患者さんが、しょっちゅう「胸が痛いと」移植外科に電話をかけてきます。彼女は現在二十歳なのですが、免疫抑制剤をちゃんと飲まないためにすっかりまた肝硬変になってしまっています。再移植をしてもまた免疫抑制剤を飲まない可能性が高いので、移植のリストに載せることが出来ません。精神科にかかることと、3回は免疫抑制剤の血中レベルが正常値であること、それからうちに来ないでちゃんとペインコントロールの医師にかかることが要求されているのです。うちに来られても現在は何にも出来ません。結局彼女は救急に来てしまったので、つよく「もうここに来てはいけない。」と行って返すしかありません。
 回診時に、患者さんから「君達はいつも病院にいるね。いったい何時間働いているんだい?」ときかれました。同期の伴君が「時間を計算すると給料を時間で割ると時間給がマックより安くなるから計算しないんだ。」と返事をしていました。この「研修医の時給がマックよりも安い。」というのは日本と同じ言い方なので、マックが比較の対象に使われるのが面白いですね。
 また、新しい研修医は日本食が好きらしくて、新しいフェローも「アサヒのほうがキリンよりおいしい。」などと、日本食はかなり普及しているようです。でも、僕が高くて行った事の無いテッポウという日本食にも2回も行った事があるそうです。
 またまた、新しいFellowの伴君ですが手術をやらしてくれないと行って大ボスに直訴をしてしまいました。そのため、Program Directorの江渡先生とそのあとに首里先生とそれぞれミーティングです。ここでは、教育というのも重要なアイテムなので、研修医から文句が出るというのは大きく捕らえるのです。江渡先生は「病棟の仕事をキチンとやっていないからまだまだだめだ。」というと、伴君は「自分だって研修医のときはやっていないじゃないか、そうやってやらせない言い訳をしているだけだ。」という風に文句を行っているし。首里先生のときは彼が「週末とか夜の手術の時は手術室の看護婦さんが遅くなると嫌がるから、手術をさせてあげられないんだ。」といえば、伴君は「僕は、トレーニングを受けるという契約でここ来たんだ、手術室の看護婦さんの夜勤の契約をしたわけではないんだ。手術をさせないで見学だけだったら、この一年間は無駄な一年間だと思うから。」と日本人の私には唖然とするようなことをいって部屋を出ました。ここまではっきりいえるのがすごいですね。尾中先生は僕に「Be Strong.」とつぶやいて部屋を去っていきました。あれはどういう意味だったのでしょう?
 

8月6日 Enjoy your life!
   今日は長く入院していた肝移植後の患者さんが、退院することになりました。大ボスの彼女に投げかけた言葉は「Enjoy your life!」まさに、そのために医療はあるのですね。
 さて、いくつかの問い合わせがきていた当院での移植患者の受け入れについてかいた「海外での移植」の項を追加しました。日本からの移植に関しての御問い合わせは、管理人まで直接メールをいただくようお願いいたします。
「海外での移植」を追加しました。

8月5日 教授回診
   久しぶりに大ボスの回診です。日本だったら教授回診に当たる回診になります。当移植外科のボスは肝移植に関する教科書を書くほど学が深く、また教育熱心な紳士の先生です。この先生の下で教わることが出来て非常に幸せだと思います。身に着けているものを品があってこの辺りがヨーロッパ出身の先生は違うのですかね。ぜひこの先生のようになることを目指したいものです。
 さて、このまえ、中華食材店で日本風のカップラーメン(日式本格九州ラーメンmade in Taiwan)を買ってきたので、尾中先生が興味が引くだろうと思って作ってみました。案の定彼は非常に興味を示したのですが、日本のものと違ってかやくもたいしたものではなく味もイマイチで、彼が「それはいくらだ?」と聞いてくるので「$1.20だ。」と答えたら、予想どうりそんな高いものには興味がなくなったみたいでした。こちらのカップラーメンだったら、この値段で4個は買えるのです。
「アメリカドライブ」を更新しました。

8月4日 かえって来ました。
   昨日今日と1250マイル走って夜9時に帰ってきました。今日中にホームページをアップしてしまいたいのですがちょっと無理ですね。続きはまたのちほど。
 また、掲示板に広告を書き込む人たちがいます。見つけ次第削除していますが、引っかからないように(そんな人はいないとおもいますが。)お願いいたします。

8月3日 トキョウにいきました。
   今日の予定はアメリカドライブ、近郊観光ガイドにアップしますので、そちらにどうぞ。

8月2日 これはすごいね
   さて、明日からはトーキョウによってニューメキシコのカールスバット国立公園に行ってくる予定です。この様子についてはまたアップいたします。でも、テキサスよりもニューメキシコのほうがいろいろ行くところがありそうなので、しばらくニューメキシコにはまりそうです。
 さて、今日は近所にある「Fry」というコンピューター屋に行ってきました。アーリントンの先生に教えてもらって行ってきたのですが、こんなにすごいところだとは思いませんでした。Wal-Martの中に、秋葉原が入っているよなもので、Best BuyやOffice Maxは目ではありません。オスロスコープまで並んで売っているには驚きました。むかし、Z80のころは自分で設計して秋葉原に足を運んでいました。そのころの秋葉原はおたくの町でした(まだパソコンが普及する前だったので御宅という言葉は無かったようなきがします。)いまでは、家族ずれがこういうところでむき出しのマザーボードを買っているのを見ると隔世の感です。
「ショッピング」「メディア」を更新しました。

8月1日 次も頑張ってね
   今日で仕事を始めてからちょうど半年がたちました。うちのボスが言っていた様にとりあえず、半年たつとどうにかはなってくるようです。
 今日は忙しかったです。肝移植が2件と、生体腎移植が1件、腎移植が3件入ることになっていました。結果的には肝移植一件が飛んで、腎移植が一件翌日になりました。朝一番の手術の患者は最初C型肝炎の患者が入る予定だったのですが、深夜来るなりアルコールくさいのです。血中濃度を測ると200mg/ml以上あります。もちろん移植は出来ません。さらに、この調子だとたとえ移植をしたとしてもLaennec's Cirrhosis(アルコール性肝硬変)になってしまうので、移植リストからも落ちてしまうでしょう。
 また新しい研修医が今日から来たのですが、彼は先月の研修医と違って少々扱いにくいことです。大体、ここの研修医は尊大でプライドだけが高いのでなかなか扱いにくそうです。

7月31日 次も頑張ってね
   論文の御題というのはなかなかまとまらないものです。研修医時代に教授とすれ違ったときに「上野ちゃんと勉強しているか?受験生のように教科書を隅から隅まで読まないとだめだぞ。」と言っていたのが、身にしみます。そのあと彼は付け加えて「だから学生時代に勉強していないやつはだめだ。」「・・・・・・」
 研修医の伴君は今日までです。明日から一般外科に移ります。ここのローテーションだと一ヵ月ごとに科を変わるので忙しないです。彼はアーカンソン出身の素直な青年だったので、移動してしまうのが残念です。
 今月は一日も欠かさず日記を書いてしまいました。
「アメリカドライブ」を更新しました。

7月30日 スポーツカー
   今日は幕張先生が新しい車に乗ってきました。三菱のエクリプスです。彼は喜びを表に出さないところがアメリカ人らしくないです。みんな、トヨタのカムリとか三菱とか日本車を喜んで乗ってくれるところがなんかうれしいですね。これは外車を買うのとおんなじような気持ちなのかな?
 今度新しくFellowのシフトとして、外来とReserchのシフトを作ることになりました。その週は完全に外来だけとかReserchだけに従事できるようになる予定です。今月はあまり手術が無いので、すこし人の配置を代えることになりました。
 今日のお食事会ですが、今回は「Fujisawa」です。食事は、ロールサンドイッチです。藤沢製薬は免疫抑制剤の「プログラフ」を販売しているので、移植業界とは関係が深いのです。ただ説明内容はプログラフとセルセプト、ラパミューンの関係で、尾中先生は「何にもためにならなかった。」といったため、ぼくが、「尾中がいっぱいになったじゃないか。」というと、妙に納得していました。
「ダラスについて」「Medical Palm」を更新しました。

7月29日 いつまで待つの?
   昨日の晩はOn callだったのでさっそく夜の1時には今日の肝移植の患者さんの準備に病棟に呼ばれました。夜の病棟は日本でも同じなのですが、看護婦さんと話をする機会が多いのです。大体こういうときは時は周りの噂話が多いのです。看護婦さん達はどうして尾中先生が残らなかったのか不思議なようです。
 昨晩は肝移植以外に腎移植の患者さんも2組待っていたのですが、ドナーの手術が遅れてしまったためかわいそうに、朝までエレベーターホールの前に包まって寝ていました。アメリカの病院はともかく中が寒いので,こちらも病院に泊まるときに寝ることが出来ません。
 帰り道にGanton Aveを走りながら家に向かうと、前を車が突然横切って私の前の車にぶつかってくるっと一回転をしていました。まるで映画でも見るかのようにくるっと一回転しています。中に乗っていた人は大丈夫でしたが、横切った車はブレーキをかけるでもなくハンドルを切るでもなく、ただ横切っていきました。きっと薬でもやっていたに違いありません。こういうところが怖いですね。
「アメリカドライブ」「Medical Palm」を更新しました。

7月28日 サイクリング
   今日は移植後の患者さんで状態の悪くなった患者さんがWacoからヘリコプターで運ばれてきました。ほかにも近郊から救急車で運ばれてきた患者さんがいるので、私はOn callのため、病院に残っていなければなりません。
 尾中先生は子ども達をつれて近郊の森にサイクリングに行きました。ちょっとこっちが関心を示すと、ICUの端末を使って詳細にGarlandのサイクリングコースについて説明してくれます。最近のMap questは衛星写真を見ることが出来るのですね。ただ今日は38度くらいあったので、サイクリングに行くにはちょっと大変だと思います。
 おんなじアパートに住む首里先生は、金曜日にアパートのパーティーがあったらしくて「どうして上野は来なかったんだ?」と行っています。彼は本当にパーティーが好きです。どうしても、僕と行きたいらしいです。彼も彼女がいなくて寂しいんですね。麻酔科の蘭字先生からは「首里先生はAttendingになってから、カムリを手に入れて、ハワイに旅行に行って、彼女も手に入れて幸せいっぱいじゃないか!」とはやされていましたが、以外と寂しいものです。
「アメリカドライブ」「Medical Palm」を更新しました。

7月27日 朝には呼ばないで
   その続きですが結局夜は散々電話で呼ばれた挙句、「カテの横から液が漏れています。」ということで、病院に行かなければならないことになりました。看護婦さんはSGカテを引き抜くことが出来ても、1cmたりとも挿入することはできないのです。
 さて、結局朝になって循環器にコンサルトをすることになったのですが、こちらだと、コンサルトをするときはOfficeに電話をして、時間外だとポケベルで呼んでもらうことになります。当然土曜の朝早くは誰も電話を受け取りたくないのでこちらもいやだなと思っていたら、案の定不機嫌そうな女医さんが出てきて、「そんな不整脈ぐらいでよばないで。」といっています。こういうときのコンサルトが一番いやですね。
「レストラン」「インターネット」を更新しました。

7月26日 Never come
   今日は朝から2件の肝移植がありました。2件目のレシピエントの方はPHの長い方で手術の前にSwanGantzを留置して、PA圧を測ったところ40mmHg以上ありました。麻酔科の先生も時間をかけ検討しましたが、今まで3回も手術を延期されているので、今日を逃すともう次は無いだろうとのことで、結局予定通り手術が行われました。ただこのような移植の際はBack upの患者さんも入院してもらうのですが、最初の方に肝臓が行ったということで帰ってもらわなければなりません。このようなときはさすがに患者さんもかわいそうです。

7月25日 日本の誇れるもの
   栄養士の人が同僚の尾中先生が今日もカップラーメンを食べているのを見て、こんな塩分の多いものを食べていたらだめじゃ、一日の所要量の75%にもなるではないじゃないの。」と怒っています。しかしカップラーメンといえば世界に誇れる日本の発明品ですからね。日本の3大発明といったら、カップラーメンと、カラオケとニンテンドーですものね。
 さて、今日も手術室ですれ違った先生が「お前はパークランドの学生か?」と聞いてきます。どう見ても20歳にしか見えないと思われています。こっちにいるとすごく若く見られるのでうれしいといえばうれしいですが複雑な気持ちです。
 さて、今まで臨床留学をしている人のホームページが少ないと思っていましたが、やっぱり臨床のことは非常に書きにくいですね。少なくとも現場にいるうちは。
「レストラン」「インターネット」を更新しました。

7月24日 2kmの空輸に丸一日
   今日は腎移植が2件ありました。ひとつの腎臓は近くの病院からは直接来たものですが、もうひとつの腎臓はデルタ航空の箱に入って空輸されてきていました。開けてみるとびっくり、どちらとも、昨日のハーベストの腎臓です。どちらも同じ近所の病院なのにひとつはどこかと置くまで運ばれてから戻ってきたようです。こんなこともあるのですね。
 今日のお食事会はAmersham Healthで Omniscan(造影剤)です。御食事は近所のケータリングのイタリアンのようなもので、サラダとラザニアととりのから揚げの入ったスパゲティーです。
 今度、同期の幕張は通勤距離が長くなったので車を新しくするのです。彼は三菱のエクリプスで、新しくきた伴もこっちに来てから日産のマキシマを買ったそうです。みんな日本車が好きなんです。日本車を褒められるとこっちもうれしくなります。
「レストラン」「インターネット」を更新しました。

7月23日 彼女が来ると・・・
   今日は肝移植が2件に腎移植が2件です。どうしてかというとAttendingの首里の彼女が来ているからなのですね。彼女が家で待っているので、車を置きに行くから送ってほしいと言っていたのですが、こんなに予定が詰まっていてはとても出来ません。彼曰く、彼女が「Crazy」になりそうなそうです。

7月22日 ボディ・コンシャス
   御昼に同僚にDr.Vと2人でカフェテリアに行きました。私も普段は行かないのですが、今日は特別です。Dr.Nは今日もカップラーメンです。
 彼は普段から人のことを「コーヒーばっかり飲んで。」と言っている割には、甘いものが好きで、食後はケーキとコーヒーが無きゃだめなんだと言うようなことを言っています。以外と、いい加減なものです。彼の、奥さんはウエッブデザイナーをしていたらしいのですが、ダラスに引っ越してきてから仕事が見つからなくて3週間たつので大変だとの事です。さらに、こっちで2ベットルームで$900のダラスとしては安いアパートに引っ越したらしいのですが、やはり、引っ越してからもう5階も修理を呼んでいると愚痴をこぼしていました。
 今日から、掲示板を自前のcgiのものに引っ越しました。それに伴って、もとの掲示板を移転していますので、ご意見のある方はご連絡ください。
「掲示板」を更新しました。

7月21日 今週末も移植が無い
   きょうも午前中の回診だけで終わりです。7月はドナーがどういうわけか出ません。病棟も非常に落ち着いています。
 夏のダラスは非常に暑いです。毎日体温と同じくらいの温度になります。それでも、普段の夏よりは涼しいらしいのでこれから8月が思いやられます。
 以前お話したJAM-Postというところの論文校正サービスが帰ってきたのですが、やっぱり単語を少し直しているぐらいで、内容までは手直ししてくれるわけではないのですね。もうひとつのOxfordの校正サービスは内容まで見てくれるようなことが書いてあったのですが、まったく連絡がつかないのが困ったものです。

7月20日 きょうは100度くらいかな?
   午前中の回診が終わったあと、子ども病院で移植があるらしいということで待機していたら、結局キャンセルになってしまいました。
 新しく移動したサーバーのftpが出来なくなってしまったので、いったんearthlinkのweb pageに戻ります。また、サーバーが復旧しだいお知らせします。
「レストラン」「ダラス観光ガイド」「Fellowとは」を更新しました。

7月19日 外来について
   火曜と金曜日が外来の日なのですが、外来のあとには看護婦さん(コーディネーターともいう。)と患者さんの今後の治療について相談をします。これは移植外科だけに限らず、どの科でも、患者さんとの連絡は主に看護婦さんが電話で行い。医師はまさに診察をするだけになっています。
 日本だと医師が検査の予定からなにからなにまで診察して行うという形が多いと思いますが、これが外来が混雑するひとつの原因になっていると思います。このような形で、検査の予定などを電話だけで済ますことが出来れば、外来の混雑や待ち時間を減らすことが出来るのではないでしょうか。
  でもカンファ中に「うちのアパートにはホモとレズが多い。」という話しをしていたら、あっという間にその話で盛り上がってしまいました。以外とアメリカでもホモは珍しいみたいです。
「インターネット」を更新しました。

7月18日 引っ越しました
   きょうからホームページを新しいサーバーに移します。
 新しいURLはhttp://www.dallastsushin.com/になります。ブックマークを置いてくださっている方は、お移しください。安いレンタルサーバーを探すのは、結構大変だということがわかりました。
「インターネット」「レストラン」を更新しました。サーバーを移転しました。。

7月17日 お食事会シリーズ
   アメリカ人でも「UENO」が日本人の名前だということはよく知っているようで。又漢字の名前にも興味を持っています(僕の聴診器に漢字の名前が書いてあるので)。今度きた研修医の名前はDanというのですが、「弾」という名前をつけてあげたら結構喜んでいました。彼はアーカンソンの医学部から来たのですが、2週間前に同じ医学部で知り合ったSpeechTherapistの奥さんと結婚したばっかりで、新婚旅行にカナダのアルバータ州に言ってきたばかり出そうです。
 奥さんもこちらで仕事を見つけなければいけないので、今ダラスで仕事を探し中です。大体アメリカ人は共働きが多いので、勤務先を変わるたびに奥さんも仕事を見つけなおさなければいけないのですね。ただ、日本に比べると仕事は見つけやすそうです。ただ、同僚のFellowのほうは、いまはIT不況なので(奥さんはシカゴでWeb デザイナーをしていた。)なかなか仕事が見つからないようです。
 その件の研修医ですが、きょうもLovenoxを一日一回打つのと、ヘパリン持続静注で凝固検査を頻繁に繰り返すのと、どちらがコストが安いかということを早速調べてまわっていました。このコスト意識の高さは見習わなければならないところです。
 さて新シリーズ「薬屋さんとお食事会(こっちではLunchという。)」ですが、きょうはAmerican Red Crossで商品は「Albumin」です。お食事はEinstein Bros.(Bagel屋)のランチボックスでした。
「インターネット」を更新しました。トップページのフレームを減らしました。

7月16日 曇ったときはなんて言うの
   よく、研修医室の広告で見るのが「moonlight」という広告で、ずっと何のことかと思っていました。日本で、夜勤のバイトが、若い医師の重要な収入源になっているように、こちらでも夜勤のバイトは貴重な収入源になっているようです。夜勤のバイトのことをなんと言うかと言うとそれが「moonlight」ということだそうです。
 今いるResident君は熱心なほうで、Attendingの「Lovenox(低分子ヘパリン)はDVTの治療にはどれぐらいの期間使うものなんだ。」という無理な質問(高いので通常長期間は使わない。)にもすぐに昼休みに端末からMedlineを引いて調べてきます。どの端末もインターネットにはつながるので、調べようとすればすぐに調べられるわけです。もっとも、誰でもこれはすぐにしていることなのですが、英語の壁があって日本人ん日本人の研修医がすぐ出来るかどうかは疑問なものです。もう始まってはいるとは思いますが、英語の形で蓄えられた医学知識をどのような形で,日本語で利用するかということも考えないといけないですね。

7月15日 外来は待ちたくない
   お昼に外来会議というものが開かれました。会議と言っても外来の看護婦さん(もしくはCoodinatorともいう)と外来に出ている医師で外来の進め方についての相談がありました。待ち時間を減らすためにはどうしたらいいかという事なのですが、いかにプロトコールを作って統一的にするかということに力を払っています。日本にいたときは現場レベルで看護婦さんと病棟や外来のシステムについて話し合うということは無かったですね。
 さて、自動車ローンを全部支払ったのでローン会社(lienholder)からTitleの名義変更の書類が届きました。これで、自動車についている強制車両保険を解除することが出来ます。自動車ローンは金利よりも結構この強制車両保険が高くつくのです。
「インターネット」「自動車」を更新しました。

7月14日 ダブルデッキ
   きょうは朝病院に行ったところ「こんなにFellowは入らないからかえっていいよとDr. Nが言ってくれたのでそそくさと帰ることにします。家に帰って、自動車の州の登録のシール(日本の車検のシールみたいなもの。」を今年のものに張り替えようとすると、これが非常に粘着力が強くてはがれない。しかも、場所が左の隅のはがしにくいところにあるので、とても困難なのです。とてもアメリカ人がみんなこんなことをやっているとは思えないのですが、みんなどうやってはがしているのでしょうか?結局最後は疲れて油断して、曲がって張り付いてしまいました。
 駐在している方ならご存知だと思いますが、日本のドラマのビデオというものは貴重のもので、昨日、お会いした日本人の方から昔のドラマをお借りした。日本から引越のときに郵便で送ってきたビデオデッキはイマイチ、トラッキング合わないのでさっそく新しいビデオをWalMartに買いに行きました。
 WalMartは安いスーパーなのでまだ結構モノラルのビデオなども売っています。Emersonというブランドの$49のデッキを買ってきました。怪しいブランド化と思ったら日本の船井電機製でした。家に帰ってからさっそくビデオをつけたところあるビデオは古いデッキ、またあるビデオは新しいデッキのほうがトラッキングが合うという結果になりました。結局、機種によってバランスが少しづつずれているということになっています。そのため、新旧2台のデッキが並んでビデオによって使い分けるということになりました。
「レストラン」「ダラスの見所」を更新しました。

7月13日 インド人とタイカレー
   さてまだ昨日の続きです。腎移植の患者さんが夜の8時に入室したところ「クロスマッチがまだ3時間かかるとの事。」患者さんにはいったん病棟に戻ってもらいました。そのところでアテンディングのインド人のDr.Sが「時間があるから外に食べに行こう。」といいます。それは大変だ。2人で食べに行くということは、ずっと英語をしゃべらないといけないということではないですか。彼は、日本車のファンなのでお店まで行く途中ずっと自分の新車のカムリがいかにいい車かを語ってくれました。日本人としてはうれしいところです。
 二人で行ったのは近所のタイ料理屋「Bangkok City」です。ここは本当のタイ人が経営しているらしく結構おいしかったです。手術中もせっかちな彼は、ここでも「一番速く出来る物を、一番早く持ってきてくれ。」と、店員をせっついています。看護婦さんではないんですけどね。さてそこで彼は、「最近、上のFellow同士が仲が悪いようだがどうなっているんだい。」と非常に聞きたいようです。そんなときは「あんまり英語がわからないからと。」逃げるのが一番ですね。
 さらに彼は、「フェローのときはお金は無かったけどHappyだった。」(注:彼女は前の病院の看護婦さんです。)「今はお金があっても寂しいものだ。」と語ってくれました。そして、「いつも彼女が来るときにOPがある。」と言って嘆いていました。「明日は彼女は来るのかと。」聞いたら、「明日は来ないんだ。だから今週末はOPが無いよ。」との事です。さて、どうなるでしょうか。
 結局昨日の患者さんはクロスマッチが+で急遽バックアップの患者さんに変更です。結局手術が始まったのが2時で、終わったのがなんだかんだICUなどで。朝5時です。そんなわけでこれから明日の回診(7時から)まで、病棟の病室で寝ます。
「近郊の見所」「犬を連れて」「アメリカドライブ」を更新しました。

7月12日 ドラゴンボール
   きょうはDr.Nの子供が病院に来ています。奥さんが買物に出ているそうで、病院においていかれたようです。彼はFellow部屋のComputerに釘付け。何をやっているのかと思ったらドラゴンボールのゲームです。これはこっちでも大人気ですからね。そういう意味でも日本というのは有名になっています。彼の家にはDSLが引いていないので、インターネットゲームは出来ません。だから病院の端末を使うと遊べるということをよく知っているのです。
 さて、きょうからは本格的に外来です。外来に来ている患者さん達はとても移植後の患者さんとは思えないくらい元気です。ただ難点は、結構外来は混んでいるのですが、なかなか、患者さんとの話が終わらなくて前に進まないのが困ったことです。
 ご多分に漏れずにこのホームページもそろそろ無料Webの容量を超えそうになってきました。これからカルフォルニアにあるレンタルサーバーのほうに内容を移そうかと思います。その内容に関しては「インターネット」の項に、レンタルサーバー日記を作っていきますので、レンタルサーバーを考えている方はそちらを参照にしてください。
「インターネット」「その他」を更新しました。

7月11日 ノミとり首輪
   いつものように聴診器を首からぶら下げていると、「お前はFlea colorをしているのか?」とあたらしいFellowが言ってきます。「内科の医者は首からいつもぶら下げているけれど、外科はいつもポケットに入れているもんなんだ。」と言っています。外科のレジデントは内科のことを「いつもノミとり首輪をしている。」と言っているようですね。また、いつも亡くなりそうな患者さんの周りにたかっていると言って、そのことがノミの様だと言って「Flea」にかけているようです。これは僕が学生のときにERのカーター君がしていて、実習中にはやったものなんですけどね。内科の先生読んでいたらごめんなさい。
 同僚のDr.Nは今日も昼食が「マルちゃん」のカップラーメンです。以外とカップラーメンというのも人気がある見たいです。Dr.Nはfellow室の棚にカップラーメンをたくさん隠しています。
 ちなみにきょう栄養士さんの言うことには「Iron chef」という日本の番組がこちらでも見られるそうです。何かと思ったら「料理の鉄人」のようです。英語の字幕が着いているらしいのですが結構好評だそうです。
 さて、今日やっとアメリカのクレジットカードが届きました。上限額は$3000ですけれど、これでCreditHistoryがついた証になります。ちょっとうれしいですね。
「医療と保険」を更新しました。

7月10日 日本の教授
   昨日のWhat's Newを書いていたら、呼ばれて今度はDFW空港からDonorの手術です。今までのLove Fieldのような小さい空港と違って散々迷った挙句に、チャーター機に乗ることが出来ました。結局昨日病院を出たのが夜の8時で、帰ったのは朝の5時でした。西テキサスの小さな町でしたが、病院は大きく手術室も20以上ありました。ほんとに全米各地でこんなに手術をやっているものなのですね。
 さて、今は新研修医のシーズンですが、新研修医は肩からいろいろなものを提げたり、患者さんのデーターシート「病棟のお作法参照」(とは言っても紙切れ)を束で持っているのですぐにわかります。まだまだ白衣が似合っていません。
 今日は帰り際に、同僚のDr.Nを家まで送っていきました。その道中でStudyをするにあたっての心がけ(Ideaは人に見せないとか)をとうとうと語ってくれました。彼は本当に病院の状況をよく知っています。ちにみに、「日本では教授がえらくて下の者はみんな従わなければいけないんだろ。」とも言っていました。これに関してはなんと言っていいものやら。前もちょっと書きましたがやっぱり同僚のDr.Mは、同僚のDr.Nをはじめみんなにあんまりよく思われていたいようです。この点僕の英語力が無いのであまり深いことがわかりません。今日帰り際に、Dr.Nが「New fellow Dr V is nice guy.  I was afraid that I've got another Dr. M.」それってどういうこと?
「ショッピング」「病棟のお作法」を更新しました。

7月9日 言い訳シリーズ
   さて、今日も「週末のカルテがなっていない」とアテンディングから小言です。私はoffだったので、こんなときに「僕は休みだったから。」と言い訳を言うかどうか非常に迷います。日本だったら共同責任ということになって、言い訳をしないのですが、ここだと言い訳をしないとまさに自分の責任にさせられそうなのです。こんなときすごく困りますね。
 さて、昨日から我々の所にも研修医が配属されたので、指導しなければなりません。今日は他のFellowが手術と外来に入っていたので、私が位置から指導しないといけなくなってしまいました。さすがに2年目の研修医(日本だったら4年目くらい?)だと、教えるのは楽ですが、質問されると質問そのものが何を言っているのかわからないのでそこが困ったものです。
 まあ今まではこっちがresident以下だったので、それに比べれば少しはましになりました。いずれにせよアメリカで臨床実習、特にFellowをするつもりの方は、Residentに指導する立場なのでその点を踏まえて英語の勉強をした方がいいト思います。さもないと、ちょっと情けない。

7月8日 みんなタダが好き
   新学期を向かえて初々しい新研修医(PGY-1)がうろうろしています。うちにもやっと2年目の研修医が配属されました。今後の働きを期待しましょう。
 さて、アメリカの多くのカンファなどは食べ物で人を釣るというのが一般的ですが、今日見たバイトの募集広告(「Fellowの生活」参照)まで「Free Food & Drink」の文字です。本当にここの人たちは食べることが好きですね。ちなみにMedical Recordにもドーナッツとジュースがおいてあって、こういう雑用もえさで釣ってさせるということになっているようです。
「Fellowの一日」「Medical Palm」「アメリカドライブ」を更新しました。

7月7日 ピックアップてこのためにあるの?
   今日はHoustonからDallasまで戻ってくる途中I-45の上で結構激しい渋滞(日本並み)がありました。テキサスのインターステートは側道がついているところも多いのですが、あれよあれよといううちに、車が路肩を乗り越えて側道へ降りていきます。テキサスはピックアップに乗っている人も結構多いので、こういうときは容易なものです。
 ですが、警察もさる者、側道を巡回していて次から次へと捕まえていきます。
「近郊の見所」を更新しました。

7月6日 日本人を求めて300マイル
   今日と明日はOffになりました。最近は外科のレジデントからのクレームも多いので、休みは休みということになっています。そのため、今日はちょっと遠出をしてHoustonです。こちらのUT Houstonの感染症科でfellowをされている大曲先生にお会いしました。大曲先生も同時期からfellowをはじめたため、病棟指示などに関しての苦労も共通することが多く、半年振りに同じ苦労をわかってくれる人に出会えました。たまにでもこういう機会があると明日からの元気になります。
「近郊の見所」「犬を連れて」「アメリカドライブ」を更新しました。

7月5日 普通のアメリカ人て大抵呑気ね
   やっぱり今日の話題は花火大会ですね。みんなでどこがよかったかと、話し合っています。こっちにしてみれば「日本の花火と比べたらたいしたこと無い。」といったところですが。
 さて、昨日から「研究留学ガイド」がリンクをしていただいたのですが、その反響たるやすごいですね。さっそく、カルフォルニアとシカゴの友人からメールが来ました。管理人の門川さんは本もだされるそうで、その努力や尊敬いたします。
 今日ははじめて外来を少ししたのですが、外来に出ると退院した患者さんとまた会うことが出来るのでその点がいいですね。
 またまた新しいFellowの話ですが、相変わらずのんきにルーマニア人のDr.Nに「レジデントからやり直して、アメリカに残らないのかと聞いています。」Dr.Nは「今から4-5年もレジデントからやるのは給料の点でも、年齢の点でもきついから。」といっていました。
 こちらではProjectをはじめるには、委員会に企画書を出して承認を得なければなりません。企業と同じような仕組みになっています。僕に対しても、こっちがヘコヘコと過去のカルテからデータ集めをしていたら。「明日休みだから早く帰らないのか」と言ってきます。こっちとしては、そういうときしかデーター集めなどは出来ないのに・・・
 明日はそんなわけで久しぶりの休みです。一泊でHoustonに旅行の予定です。半年たってはじめて日本から留学している夫妻に会う予定なので非常に楽しみです。
「Hospital in Japan」「Medical Palm」を更新しました。

7月4日 独立記念日って花火大会
   今日は独立記念日です。といっても、町のほうは夜の花火大会が中心のようです。町中いたるところで花火が上がっていて、眺めのいいところは人だかりです。すごいのは、高速道路の路肩にもみんなとめて花火を眺めているところです。確かに高速の高架の上が一番眺めはいいですね。
 ホームページの副題を−臨床留学ガイド−に変更しました。臨床留学に関する情報を掲示板のほうに書き込んでいただけたらと思います。
表題、バナーを更新しました。「リンク」を更新しました。

7月3日 やっぱりBMW?
   アメリカ人の医師も結構BMWとかポルシェのような車が好きです。私の住んでいるアパートも病院の近くにあるからかBMWやポルシェがけっこうとまっています。今日もシカゴから来た新しいフェローが「片道40マイルも毎日往復しなければならないのなら、もっといい車にしておけばよかった。失敗した。」といっています。もちろんレジデントやフェローには買う事は出来ませんから、古い日本車などに乗っていますが。彼も12年落ちの日本車です。
 さて、今日はバーナーを作ってみました。どっかで見たことがあるなと思う方もいらっしゃるかと思いますが、即席なので許してください。色はOP着の夏服の水色と、冬服の青と白衣のしろをモチーフにしています。

「はじめに」「リンク」を更新しました。

7月2日 言い訳をするな!
   アメリカ人の言い訳上手にはいつも関心しますが、やっぱり日本人である私にはできないですね。今日も、手術のときに「患者を術前にしっかり見ていないではないか!」とAttendingに散々怒られたのですが、こっちの言い分としてはFellowのDr.Mに病棟の患者を全部見てぎりぎりにいってくれ。」といわれたからなんです。アメリカ人だったらすかさず「Dr.Mにいわれたから遅れた。」というのですが、私の感覚としては人のせいにするみたいでなかなかいいにくいのです。そこで黙っているとなおさら悪いということになって怒られるままになるのです。
 さて、昨日から新しいFellowが来たのですが、やっぱりアメリカ人らしくさっそく「同じ患者や検査をみんなで見るのは効率が悪い、分担してもっと楽にするべきだ。」と主張しています。こっちの感覚では「一生懸命頑張ります。」という感じなんですが・・・
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7月1日 年度の初めに
   一応ダラスに赴任してから足掛け半年がたち、このホームページも公開してから2ヶ月で2400のヒットをいただくサイトに成長いたしました。このホームページを読んでくださった方に感謝いたします。
 本業のほうはどうかといえば、最大の進歩は電話がかけられるようになったことです。アメリカの病院はほとんどが電話で片がつくようになっていて、電話がかけられないとなかなか仕事が進まないということがあります。そのほか、当直や外来も始まり、プレゼンテーションやAbstract(学会発表のことらしい)やPaperの準備も始めるようになりました。やっと、Fellowの足がかりがついてきたところです。まだまだ、複雑な話を手短に話すのは困難ですが、とりあえず最低限のことは出来るようになって来ました。
 さて、この病院もFt.Worthに支店を持つことになったので、人事の異動やその他準備などの発表が今日ありました。Transplant Serviceといってもここまで来るとまったく会社組織と変わりません。日本でも医局の中にもっと医師以外の人を入れてやっていけば、組織運営がうまくいくのではないでしょうかね。
「予防接種」を更新しました。


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