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What's Newー今日の呟きー

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このサイトはフィクションです。実在の人物・団体・生活などには、いっさい関係ありません。
The persons and events in this site are fictions. Any similarity to actual persons or events is unintentional.


6月30日   コブラ  Cobra 

 ドナーから帰ってきて、そのまま回診。そのまま肝移植で、へろへろです。明日ボスが休暇でいなくなることをしって、あわてて論文のβ版を作成しているところです。
 職を離れて問題になるのが医療保険です。国民健康保険のないアメリカでは失職=無保険になってしまいます。Human Resorceや、看護婦さんに確認したところ、やめた月いっぱいまでは現在の保険が使用できること、その後はコブラ Consolidated Omnibus Budget Reconciliation Act (COBRA) という制度によって、18ヶ月は維持できるそうです。しかし、保険料が$700と今の5倍以上もするのでかなりいたいところです。ただHuman Resouceの言うところでは、加入は45日以内にすればいいので、病気になってから加入すればいいのではないかと言うことでした。まあ、何とかなるでしょう。
 今日は久しぶりに都庁の電話して、書類手続きとかで無理なお願いをしましたが、やっぱり日本語でお願いするというのはいいですね。無理を聞いて頂いた担当の方ありがとうございました。しかし、今日になって初めて自分の机の電話から国際電話がかけられることがわかりました。

  ダラスの最後の日まで あと 21日


6月29日   日記  Diary 

 今日はダラスの回診の後、フォートワースの回診。夜はドナーの向かうが、手ぶらで帰ってきます。

  ダラスの最後の日まで あと 22日


6月28日   日記  Diary 

 今日は当直。
 

  ダラスの最後の日まで あと 23日


6月27日   二次救命講習  ACLS 

 ダラスの回診。論文のα版が完成。

  ダラスの最後の日まで あと 23日


6月26日   二次救命講習  ACLS 

 朝まで、緊急の肝移植。そのままダラスの回診で、その後はACLSの講習。夕方からフォートワースの回診。
 さて、本来3ヶ月の期限切れのため更新コースは受けられないはずなのですが、そのあたりは融通を利かせてくれて「試験の受け直しはなし。」ということで、更新コースを受けさせてもらいました。そうでなければまた8時間のコースでかなりつらいです。
 今日は、一通り心停止から不整脈時の対処の仕方や一通りの薬の使い方の実技の後、筆記試験があって終わりです。チームに分けられて、本来6人いるはずなのですが、放射線科のレジデントと、外科の看護婦それから管理人です。外科の看護婦はなかなかすらすらと質問に答えていましたね。放射線科のレジデントにはちょっと大変だったようです。
 やらされるとめんどくさいのですが、病院の職員がこのような基本講習を2年おきに受講すると言うことは誠に良いことではあります。

  ダラスの最後の日まで あと 25日


6月25日   一次救命講習 BSL 

 今日は一日中BSLコースです。その後は当直。
 研修医や看護婦など病院の職員は、BSLと呼ばれる一時救命講習を2年に一回は受講しなければ行けません。これは人工呼吸や心臓マッサージなどの初期救命方法を全員が学んでいるようにするためです。
 8時間コースの初回講習と、3時間コースの更新コースがあるのですが、管理人のカードの期限が過ぎてしまっているため、8時間コースを受けなければなりません。かなりつらいです。
 講習は15人程度参加していましたが、管理人と同様期限切れのため受講している人が半分ぐらい見受けられました。他の病院だと、期限切れでも更新コースを受けられるのにここはたいそう厳しいのです。
 4人ずつのチームに分かれて練習をするのですが、参加者はハンガリーから内科のレジデントに来た女医さん、看護学生、いつも会う放射線技師、そして管理人です。
 インストラクターは、犬猫の救急蘇生法も教えている方で、そっちの話しの方がおもしろかったですね。犬の人工呼吸は口を閉じて鼻からするそうです、知っていましたか?
 ちなみに、ヨーロッパは人間にも鼻から人工呼吸をするそうで、ハンガリーからきた内科の先生は救急蘇生法の違いにかなりとまどっていました。日本だと、アメリカ式のものばかりが入ってきているかと思いますが、ヨーロッパはまたかなり違うようです。
 何とか8時間コースをおえて、カードを手にします。また明日は2次救急の講習です。

  ダラスの最後の日まで あと 25日


6月24日   陪審員 

 アメリカの裁判制度の中に「陪審員制度」というものがありますが、これを日本に導入しようとする動きもあるようですがどんなものでしょうか。医療訴訟の弁護士と話をする機会がありましたが、法的に云々と言うよりも、陪審員にどんな印象がつくか、たとえば、ダラスだったら、ヒスパニック系の移民が多くて、その人達への印象を常に考えてプレゼンテーションを組み立てていくゲームということになります。
 アメリカ人の間ではそれが当たり前なのかもしれませんが、それが日本にそのまま当てはまるとはとても思えません。

  ダラスの最後の日まで あと 26日


6月23日   I Did it award 

 今日はダラスの回診の後、移植外科の「I Did It Award」の授与夕食会です。これはうちのプログラムで特有なのか、初めて肝移植をやったということで、結構立派な賞状を授与してくれます。
 ダラス市内のイタリアンレストラン(ボスはここが一番おいしいと行っていた) Arcodoro and Pomodoro restaurant へ、レストランに到着するとちょうど前にボスのベンツのカブリオレが。ばつの悪いタイミングです。
 さて、レストランには移植外科のスタッフが勢揃いで、今年は個室を借りて夕食会です。最初から、それぞれの先生達と写真を撮って歩いていたのですが、蘭土先生が取り出したカメラはなんとNikon D70、つい最近父の日に購入したと言うことで、買った時期もほぼ同じです。蘭土先生、買ったばかりでうれしくてしようがありません。ボスの奥さんはNikon F100ですっかり撮影会とかしてしまいました。
 途中首里先生はドナーの手術のためにパスタだけをさっさと食べて、戻ってきた頃はちょうど終わった頃です。こういう会といっても、なかなか落ち着いて楽しむことができないことは相変わらずです。

  ダラスの最後の日まで あと 27日


6月22日  日記 Diary  

 今日はダラスの回診。

研究留学ネットで紹介されていた、格安の長距離電話の会社に入ってみます。日本までは1分4セントですから、今までよりも安くなります。

OneSuite.com
http://www.onesuite.com/

  ダラスの最後の日まで あと 28日


6月21日  日記 Diary  

 今日は、フォトーワースの泊まりの後、ハーベストへ。今日の病院は管理人が初めてアメリカに来て手術に言った病院です。2年前と同じ1/29日でしたね。あのときと同じように首里先生との手術です。彼と、手術室の控え室で、世界地図を前にどこから来たのかを説明したのが昨日のようです。あのときよりは、手術も英語もうまくなったでしょうか。

 今日は、待ちに待ったD70が到着しました。こちらも10年ぶりり一眼レフの世界へカムバックです。一つだけ液晶のドットかけが見つかりましたが、今更返品するのも時間がかかるので、このまま楽しむことにしましょう。これで、最後の仕事、病棟の仕事の様子などを撮影することができます。

 セントルイスの仕事部屋の管理人さんは日本に帰国されたようです。長い間お疲れ様でした。

  ダラスの最後の日まで あと 29日


6月20日  日記 Diary  

 今日は、ダラスの回診の後、フォートワースで肝移植。そのまま泊まりです。

  ダラスの最後の日まで あと 30日


6月19日  日記 Diary  

 今日はダラスで、肝移植が立て続け、そのまま当直です。

  ダラスの最後の日まで あと 31日


6月18日  日記 Diary  

 ダラスにて肝移植の後、フォートワースの回診。かなり論文がせっぱ詰まっているのにもかかわらず、D70がダラスまで到着しているのを見て、わくわくしてしまう管理人でした。UPS Groundといっても、さすがにニューヨークからは空路で輸送されるようですね。

  ダラスの最後の日まで あと 32日


6月17日  日記 Diary  

 ダラスにて腎移植の後、フォートワースの回診。

  ダラスの最後の日まで あと 33日


6月16日  女性の扱い How to take care of American women  

 今日はフォートワースの回診の後、ダラスへ。

 日本の学会に行ってきた蘭字先生、成田から京都までのぞみで行ってきたようで、しきりに新幹線をほめていました。日本に行ってきたアメリカ人、一様に列車のシステムには感心して帰ってきます。
 そんなあまり列車に縁のないアメリカ人でも、マニアはいるようで、鉄道模型にこっている人もいます。そんな中で、そんな中で病棟の看護婦さんが「うちで今建設中だから。」といっていたのが、Garden Railway 庭に鉄道模型のジオラマを作ってしまうというのです。今週末にかく家をまわって鑑賞するツアーがあるそうですがマニアの世界は奥が深いものです。

http://www.ntgrc.org/

 今日はB&H Photoより、D70を発送したとのメールが入ります。3−5日で手にはいるので、楽しみですね。あまりにも長く入荷しなかったら日本で注文しようかと思っていた矢先なのでほっと一息です。

  ダラスの最後の日まで あと 34日


6月15日  日記 Diary  

 今日はフォートワースにて肝移植と腎移植。引き続きフォートワースの当直

  ダラスの最後の日まで あと 35日


6月14日  禅の心 Zen Spirit  

 今日はダラスの回診の後にフォートワースの回診。

 昨日はあれた当直で、横になれたのは1時間くらい、そんな眠い管理人にも看護婦さんは「このオーダーの出し方は。。。」と言ってきます。
 こういうときは、素直に「はいはい」と聞いておけばいいのですが、あまり眠いとそんな余裕もありません、「そちらがこれでいいと、1年以上も言っていたじゃないか。」
「そんなことは言った覚えがない。」と水掛け論になります。
 だいたいこうなると勝ち目はないので、アティンディングやフェローも同情顔です。

 昨日、同僚から「フラストレーションがたまるけどどうしたらいい?」と聞かれて、
 「禅の心だよ、禅。」と話したところだったのに、全く管理人も悟りの境地には遠いようです。でも、聖先生「禅の心の意味を理解していたのかな。」

 さて、今日は、もうすぐダラスを去る方のお見送りに行ってきました。こちらももうすぐ去るというのに今ひとつ実感がわきません。

 ちなみに、処方の書き方は日増しに厳しくなっていきます。処方箋の書き方が指定されて書式にあっていないとイエローカードが付くようになりました。

今日の紙芝居(クリックすると拡大します。Click a picture to enlarge it.)

ダラスの最後の日まで あと 36日


6月13日  カメラ Camera  

 今日はフォートワースの回診の後にダラスの回診。

 今日は当直なので一日中病院です。さて、懸案のNikon D70を注文することにしました。Gray Market品はやっぱり怖いので、信頼があるといわれている通信販売店、B&H Photoに注文することにします。入荷町となるので、7月の休暇まで間に合うかが心配です。
 一眼レフを使うのは高校生時代に買ったのNikon FA以来10年ぶりです。あの当時は、28mm, 50mm, 105mm Micro Nikkor レンズを手に、山に入っていたものですが、大学以降はすっかりご無沙汰になってしまいました。このサイトの写真もずっとIXY Digital 200で撮っていたので、それに比べたらかなりパワーアップできそうです。

ダラスの最後の日まで あと 37日


6月12日  肝臓癌の治療 A treatment for hepatocellular Carcinoma  

 今日はフォートワースの回診の後にダラスの回診。

 さて、今日は日本から肝臓癌の治療で、肝移植のために見えられた患者さんが、無事に退院されました。移植後4日目のスピード退院です。管理人も後ダラスが残り少ないので、こちらに滞在しているうちに移植が終わってほっとしています。
 最初に電子メールで連絡をいただいたのが、4月18日。術前検査の後、再びダラスに戻られたのが5月24日。待機時間20日以内の速い移植でした。肝臓癌の場合はリストの上位にあげられるため、かなり早い段階で移植を受けることができます。
 切除不可能な肝臓癌の場合、肝移植というのは非常に有効な手段です。ここでは、全く通常の治療法の選択肢の一つです。しかし、外国人が治療を受けるためには、自費のため非常に高額の治療費がかかります。
 日本人の患者さんが、日本で、治療の一つの選択肢として受けられる日が早く来てほしいですね。
(ちなみにこの日記は患者さんの了解を得て掲載しています。)

ダラスの最後の日まで あと 38日


6月11日  良い医師の条件 To be a good doctor  

 今日はダラスの回診の後に、フォートワースの回診。

 修理に出したフォードは今日帰ってきました。すっかり、ブレーキ系統と、ステアリング系統が修理されたのはよしとして、排気系統や、冷却系統など、頼んでもいないところまで修理されています。このあたりは、日本のディーラーと同じですね。セールスマンは「修理は完璧だよ。」と笑顔で握手をしていましたが、それはそうでしょう。これだけ直していれば。
 
 さて、残り少ないダラス生活。病院の記録を撮るために、ニコンのD70を探しているのですが、こちらでも品薄です。値段は、日本とほとんど変わらないか日本の方が安いくらいなので、これも日本で買った方がいいのでしょうか。
 インターネットには破格の値段の販売店が多く見られますが、ちょっとフォーラムなどで調べるとひどいお店もおおいものです。特にこちらで問題になるのが、Gray Marketの品、いわゆる輸入品です。これは、保証が聞かないので、いくら安くても手を出さない方が無難のようですね。


 聖先生、国際移植学会への入会用の書類を書いています。彼曰く「いい医者になるには、1.たくさん論文を書いて、2.学会にたくさん入って 3.事務処理が速くて ... 手術がうまいのは最後だね。」 おー何かどこかで聞いたようなせりふですね。

 そんななか、病理の先生が
「君の論文に僕の名前が無いじゃないか。」
「だって、先生、研修医の名前だけでいいって言っていたでしょう。」
「彼女、写真を撮るにに2分しかかけていないんだから、それでセカンドじゃ」
「...」

 さて管理人もそろそろ引越のことを考えなければなりません。引越方法を調べるためにGoogleで「アメリカ 引越」を入れると、このホームページが6番目に。誰か、ちゃんとした引越ガイドを書いて下さい。

ダラスの最後の日まで あと 39日


6月10日  通信販売 Mail order  

 今日はダラスの回診の後に、フォートワースの回診。
手持ちのVAIOの延命処置をはかるために注文した、拡張メモリー256MB で$56と格安のメモリーは今日到着しました。早速VAIOの128MBのメモリーと交換すると、今までスワップが頻発していたのが無くなって、かなり速くなりました。
 さて、Web上での買い物に関しては事前に調べることが大切ですが、今日は当直なのでここまで。


6月9日  終わりが近くなると At the ending  

 今日はダラスの回診の後に、フォートワースの回診。
さて、どうも最近、雨が降ると、ファンベルトが滑るという症状と、ブレーキが緩いような気がするので、シガーソケットが壊れたこともあって、ディーラーに持って行きます。
 ところがディーラーから電話があるには、「ブレーキ系統と、ステアリング系統がかなり、へたっているから、全修理が必要だ。」と電話がかかってきます。しかも、修理費はおよそ、$2000!後2ヶ月だというのに、なんてこったと言うところですが、ブレーキといわれたら直さざるおえません。このことは皆さんも経験があると思いますが、マーフィーの法則のように、車は、手放す直前に壊れる。ということでしょうか。


6月8日  メキシコからの学生 Observer form Mexico  

 今日は、肝移植をダラスにて、その後フォートワースを含めて他の3病院を回診。本日の肝移植も、無事に終了しました。
 さて、今週はメキシコからの学生が一週間見学に来ています。メキシコのチワワには、うちの病院の関連病院があるそうです。誰も知らないのですが。今回の学生君達は、そんなに熱心というわけではなさそうで、しかもマリオットに泊まっていると言っているから、結構お金持ちなのかな?まあ、楽しんでもらえばいいでしょう。
 今日のダラスは日本の梅雨のようなしとしとした雨です。ほんとだったら今頃は、京都にいるはずだったのにと、まだ悔しがっている管理人でした。


6月7日  カナディアンクラブへようこそ Welcome to Canadian Club.  

 今日は肝移植をダラスにて。
VISAがおりなくて、せっかくアティンディングになったのにもかかわらず、イスラエルに帰ることになることが濃厚な、尾中先生。粘り強い彼も、さすがに今回は寂しそうです。
 そんな管理人も手術中に、「変なメキシコ人から電話がかかってきた。」と、ポケベルの番号をダイヤルすれば、ECFMGからの電話。ECFMG(簡単に言うと外国人向けの医師試験事務所)から、直接電話があることはほとんど無いのですが、ようはこのままだと管理人のVISAも延長は難しいとのこと、でも、連絡が来ると言うことは全くだめでもないと言うことなのでしょうか。いずれにせよ、6月も、7月も日本に帰れない管理人にとっては、ここで待つしかありません。
 尾中先生と同じように、カナダ(やっぱりトロントかな)にいったん逃げると言うことになるのでしょうか。全く先がわかりません。


6月6日  ほんとはOffなのに It's off weekend.  

 今日は午前中バックアップの回診だけだったのが、結局、ありがたくも夜まで仕事。


6月5日  髪を切るのも大変 How can I have hair cut?  

 今日はダラスの回診。
 その後、久しぶりにプレーノーに髪を切りに、髪を切っている途中にICUで急変。当直でもないときにも呼ばれるものかなわないのですが、髪を振り乱して、病院に戻ります。
 さて、今日はマニアックなところで、アービングにあるアメリカボーイスカウトミュージアムに行ってきます。こちらは、アメリカボーイスカウトの本部の隣に併設されたミュージアムで、今までの歴史や活動についてなどが展示されているほか、記章などのグッズの大きな売店もあります。
 閑散とした(というか管理人しかいない)博物館にはいると、待ちかまえていた受付の人たちに声をかけられます。一般の入場料は$8。スカウト関係者は$5です。「ボーイスカウトかと訪ねられて。」「日本ではね。(大昔ですが)」と答えると。割引料金になって、博物館内のシューティングゲームのトークンをもらいます。でも、関係者でなければ訪れないでしょうね。
 博物館の中の展示はなかなか立派なものです。日本では最上級のクラスは富士賞となるのですが、こちらではイーグル賞と言うことになるのは、国の違いですね。

 アメリカボーイスカウトミュージアム
http://www.bsamuseum.org/



6月4日  医師の葬式。 Doctors Funeral  

 今日はダラスの回診の後、フォートワースの回診。帰って、別の病院でバイオプシー。今は当直で病院に滞在中。

 管理人明日から日本に行くはずだったのですが、以前お話ししたようにキャンセル。7月の一時帰国も無理そうです。本帰国まですっかり病院に縛り付けです。そんなわけでせっかく買った航空券もパーです。これは、他の人にあげることはできないのでしょうかね。
 さて、そんなわけで新しいVAIOを手に入れることもできないので、とりあえず、手持ちのR505を延命策をとることにしました。メモリーを256から384まで増やせば、まだまだ持ちそうです。
 さらに困ったのは、外科学会の認定医の抄録をB5版の紙で提出しなければ行けないこと。今回の帰国には、B5の紙を手に入れて来るというのも大きな目的だったのですが、これもできません。

 気分を取り直して、オペ室の壁に貼ってあった小話から

 とある医師のお葬式より
 心臓内科医が亡くなったときに、盛大なお葬式が模様されました。花に覆われた大きな心臓の飾りがが、棺の奥に立てかけられていました。
哀悼の言葉の後に心臓が開かれ、棺が中へと運び込まれ、ふたが閉じられました。こうして、心臓内科医は美しい心臓とともに葬られました。
ところが、このときに会葬者の中から突然笑い声が起こりました。みんなの視線が注目するとかれは、「すまんすまん、たった今自分の葬式のことを考えていたんだ。自分は産婦人科医なものでね。」

 そしてそのとき、肛門科医は気を失っていた。。。
 
今日の紙芝居(クリックすると拡大します。Click a picture to enlarge it.)
手術室の壁にはってあった小話


6月3日  リストにありません。 It's not on the list.  

 今日はダラスの回診の後、フォートワースの回診。

 今日はレクチャーで昼食が配られます。手術があったので、先に食事だけ取りに行くと、ケータリングのおじさんがちょうど用意をしているところです。
「お皿はどこにあるんだい。」
「リストに載っていないから持ってきていないよ。」
どうやって食べろと言うんでしょうか。実にアメリカらしい言い訳です。

 患者さんは、しばらくアパートに暮らして術前術後をともにするので、お互いに面倒を見合っているようで
す。このあたりの助け合い精神はすばらしいですね。今日も、術後の患者さんの家族が術前の患者さんのために、病棟を案内に来てくれていました。患者さんにとっても安心です。こうやって、医師の噂もすべて伝えられているのかと思うと、ちょっと怖いのですが。
 
 そういえば、患者さんからの話で、研修医時代いた病院の移植コーディネーターの名前が、管理人の聞き覚えのある名前でした。話を聞くと、なんと、旧外科病棟7階の病棟の看護婦さんが、今は、移植コーディネーターとしてがんばっているようです。知った人の名前を聞くと懐かしいですね。

 また、退院サマリーのディクテーションが、穴あき問題のまま帰ってきました。自分でも、穴が埋められなくて、お手上げです。これで2回目なのですが、全く、大学入試の試験問題みたいです。したにあげておきますので、皆さんもどうぞ。

今日の紙芝居(クリックすると拡大します。Click a picture to enlarge it.)
退院サマリーの一部。全く大学入試の試験のようです。


6月2日  あけたらだめよ Do not open.  

 今日はダラスの回診の後、フォートワースの回診。
昨日の嵐は相当なもので、昼間明るくなったら、結構大きな木までなぎ倒されていました。管理人の地区も、昼過ぎまで停電が続いて冷蔵庫の中身が心配になるくらいでした。
 さて、スキャンスナップは小気味よいぐらいにどんどん書類を処理してくれて、なかなかいい買い物でした。さらに、このスキャナーにはアクロバットついていて、インストールした後にはオフィスや、エクスブローラーから簡単にPDFファイルを作ってくれます。このソフトだけで、3万円以上しますから、アクロバットを買うならば、スキャナーごと手に入れた方がいいかもしれません。


6月1日  嵐の後に Black out  

 いつも読んで頂いている皆さん今晩は。ダラス通信の管理人です。、真っ暗なダラスよりお送りしています。ダラスよりお送りできるのも後2ヶ月ほどとなりました。
 さて、今日はダラスで肝移植の後フォートワースの回診。その後は当直です。
さて、今日の夕立のひどいこと、夕立と言うよりは台風さながらの嵐で、White Rockに向かう道は、木や、看板が散乱しています。White Rockの周辺は完全に停電になっており、信号機も含めて完全に真っ暗闇です。まるで人間のいなくなったような町のようで、昨日深夜放送でやっていたロンドンの町のようです。
 当直だったもので家に戻ったのは12時過ぎ。もちろん真っ暗です。ろうそくの光でやっとベットに入って、さあ寝ようと言うところで、ポケベルの音。停電でもポケベルは鳴るのですね。携帯電話の明かりを頼りにして来るままで戻り、自家発電で明るい病院へとまた戻ります。
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5月31日  戦勝記念日 Memorial Day  

 今日はダラスの回診のあと、フォートワースの回診。

 さて、今日はLone Star Parkへと出かけます。ギャンブルの苦手な管理人としては、14年前に香港の競馬場に行って以来の2度目の競馬です。そういえば、一回京都競馬場でバイトをしたことがありますが、あのときは職員だったので、馬券は買えずじまいです。
 さて、Lone Star Park。今年はブリーダーズカップとやらが開かれるので、きっと有名な競馬場です。広大な駐車場に車を止めて($2)お城のような、競馬場へ向かいます。入り口で、今日のレースブック "Lone Star Million Day"($2.5)を手に入れ、入場料($2)を払って中に入ります。
 中は早速一つのレースを見た後に、馬券を買ってみます。馬券は自動発券機で買うのですが、買い方が今ひとつわかりません。とりあえず買い方は2通りあって、Straight wagewsといって、一つの馬にかけて、それが1着または1−3着までに入ればよいもの(3通りある)かけ方が一つと、Exotic wagersといって、複数の馬の組み合わせがあります。。これもまた、ただ順位が入ればいいものから、順番まで決めたものまで何通りもある。まあ、馬券の買い方については追々またご紹介します。
 さて、2レース目は馬券がうまく買えずに、見逃し、3レース目以降やっぱりなかなか当たりません。どうもギャンブルはだめなようです。
 来ている人たちは、テキサスの地元の人が多いようです。カップル、子供ずれも多くて、雰囲気は悪くありません。馬主といっても、地元の牧場主がそのまま馬を連れてきているようです。子供の遊び場もあって、週末過ごすには楽しいところではないでしょうか。日本だと、赤ペンでマークを付けてるのが一般的?の用ですが、こちらでは、みんな黒ぺんを使っていましたね。一角には、一人一人テレビ付きの、ラスベガスのブックメーカーのような場所もあって、本格的にかける場合はこちらで粘るのでしょう。
 中でうっている、ナチョスグランデと、フローズンマルガリータもお勧めです。

 さて、競馬から帰った後は、ダラス交響楽団のメモリアルディーコンサート。White Rock LakeのFlagpoll hillで催される無料のコンサートです。みな、思い思いの椅子と飲み物と食べ物を詰めたアイスボックスを持って集います。ちょうど夕暮れ時で、蛍が舞うなかの野外コンサートは予想以上にすてきなものでした。曲目はメモリアルディーに合わせた、アメリカのものが多いのですが、最後は、花火のフィナーレまであって非常に盛り上がります。毎年開催されているはずですから、機会がある方は来年どうぞ。

今日の紙芝居(クリックすると拡大します。Click a picture to enlarge it.)



5月30日  飲茶 Dim Sum  

 今日はフォートワースの回診。
 さて、お昼は久しぶりに飲茶に行きます。今日は、リチャードソンにある以前の香港ガーデンが新装開店(結構前ですが)したので、お試しに行きます。依然と変わらず、中国語率は90%以上。期待できますね。味の方は依然と変わらずに、近くのマキシマに比べると淡泊な味わい。お昼時は、中国人が順番待ちをするぐらいです。ダラス地区ではおいしい飲茶のお店でしょう。


5月29日  ペーパーレス Paperless  

 今日はオフですが、昨日の当直からそのままダラスの回診。午後は、フォートワースの回診。
さて、アパートのオフィスに荷物を取りに行ったのですが、ここの受付嬢は「今日は荷物がたくさん届いているよ。」といっているように、待ちに待った、スキャンスナップが到着しました。彼女は日本からの他の住人に届いた、荷物も間違えて持ってきたようですが。。。
 スキャンスナップは26日の発送で、今日ですから、国際スピード郵便(EMS)は随分と速いものです。
 郵便料金の不思議なところなのですが、5Kgのスナップスキャン、一番速いEMS(8200円)の方が航空小包(10150円)よりやすいことです。SAL便(7300円)ほとんど値段が変わりません。これだったら、航空小包で出す人などいないですね。
 さて、このスキャンスナップ。非常にコンパクトなボディーで、その読み取りの速度といったら、セントルイスの仕事部屋の管理人さんをして”大学に入ったときに初めて Macintosh を手にしたときのような衝撃を感じる商品に久しぶりに出会いました。”と言わしたらしめたものです。
 研究・臨床留学にて論文やプロトコールをたくさん持ち帰りたい方には必携のスキャナーです。ちなみに、アメリカでは旧型しかうっていないので、残念ながら日本から取り寄せる必要があります。

今日の紙芝居(クリックすると拡大します。Click a picture to enlarge it.)
1.はるばる太平洋を越えてやってきた
2.バイオよりも底面積は小さい。
3.ふたがそのままフィーダーになっている。


5月28日  却下 Dismiss  

 今日はダラスの回診。
 さて、管理人のフォードトーラス、昨日の大雨の影響か、突然ステアリングとブレーキが重くなります。どうも、ファンベルトが滑っているようですね。あわてて交換に行きましたが、走行距離が多くなると消耗品の故障はどうしても多くなります。とは言っても、まわりの人に言わせれば「どうして日本車にしないんだ。」とか、「僕のカムリは最高だ。」などといわれてしまいます。アメリカ車もちょっとかわいそうですね。
 そういえば、ビザ待ちの尾中先生、2回目のアピールがまた拒否されてしまいました。さすがに、今回はイスラエルの職を探しに行かなければ行けないかもしれません。彼は非常に優秀で、がんばっているのにもかかわらず、残れないのは非常に不幸なことです。2年ルールを待つにしても、イスラエルの場合は通貨がドルに比べて強くないので、資金的にも大変ですし、せっかくアメリカに慣れた子供達のことも心配です。もう一度、アピールを挑戦するようですが。是非うまくいってほしいものです。

ダラス情報板より(メールアドレスの登録もできます.)
04/05/29(土)12:44:13 投稿者[Car for sale]
【No.53】 タイトル[車売りたし(急募)]
Nissan Sentra SE  68000Mile ;$3.500-
4 door. Powe window. Air bag 付、ABS付
クルーズ機能付、

タイヤは4本とも半年前に交換。オイル交換などのメンテはこまめに行っております。日本車ということもあり、7年目にしても普段乗っていて何のトラブルもありませんでした。
6月1日までに売る必要があるためにゆっくりと構えることが出来ません。

そこで値段に関しては低く設定しているつもりです。
この値段で私の乗っているものと同程度のものは手に入らないと思います。
ご検討よろしくお願いいたします。

ご友人の方で探していらっしゃる方がおられれば、
この情報をお知らせください。


5月27日  大きな一歩 Mile Stone  

 今日はダラスの回診。
 さて、M&Mの時には、昼食も一緒に出ます。今までは、中華料理は出ることはあるにせよ、基本的にアメリカのケータリングです。特に、秘書さんが鶏肉が好きなこともあり、取り料理がしばしばでした。
 さて、今まで「一度は寿司を出してよ。」とかねがね注文していたのですが、今日は初めて、寿司です。結構好評でした。最もアメリカ人に好評だと言うことで、その内容は?ですが。特に、一件緑茶に見える緑色の飲み物。どうもパイナップルジュースです。とってもおいしくいただけました。
 さて、相変わらず、看護婦さんには手こずっています。特に最近は新人の看護婦さんが多いこともあって、なかなか通じるというわけにはいきません。プログラムディレクターと話しをしましたが。
「彼女たちは女性だからね。女性を喜ばせるようにしないと。」
「僕は10年間男子校でしたから。」
はははという感じですが。
それにしてもアメリカ人の女性を喜ばせるのがどれだけ大変なことか。アメリカ人男性にホモがおおいのが少しわかります。

今日の紙芝居(クリックすると拡大します。Click a picture to enlarge it.)
1.移植外科の秘密の扉(ほとんどシークレットサービス)
2.その中で群がる人たち。
3.おおこれは寿司ではないか
4.しかし見たことがないものが巻いてある。
5.この緑色の液体は何(右はプレゼン用のモニター)


5月26日  DT delirium tremens Detocification  

 昨日は当直でICUに付きっきり、ダラスの回診で、フォートワースの回診。夜は明日のM&Mのスライド作り。
 さて、アメリカの患者さんの中には、薬物中毒という患者さんも少なくありません。管理人は日本での研修時代にはアルコールの離脱症状も含めて、恥ずかしながら(幸運ながら)ほとんど見たことがありません。
 さて、先日けいれんが止まらず、循環状態、呼吸状態の不安定な患者さんが入ってきました。ちょっとした、検査だけでは症状の説明がつきません。困っている管理人に看護婦さんが 「DTに違いない。」 「移植を受けたばかりだし、そんなことはないでしょう。」 しかし、薬物スクリーニングをすると、陽性反応が。移植後の患者さんでも、残念ながら、また戻ってしまう人が少なからずいるのです。


5月25日  オーダーの書き方 Thanks  

 今日はダラスの回診。
 最近はコンピューターで入力することがおおい、オーダーですが。当院では、まだ手書きのままです。以前にも書いたように、不明瞭なオーダーをなくすと言うことで、カルテの書き方が非常にうるさいです。もっとも、読めないカルテを書く人も多いので、それはもっともな話なのですが。
 さて、オーダーをただオーダーをかく人も多いのですが、紳士な移植内科の先生。オーダーを出すときに、ちゃんと、Please から始まって、 Thanks で終わっています。カルテを書くときにも物腰が穏やかなのですね。
 さて、管理人はというと、相変わらず字は汚いのですが、唯一違うのは、配給されたスタンプ(名前と所属が入っている。)を使い続けていることですね。一応全員に配られたはずですが、現在でも使っているのは管理人だけのようです。めんどくさいし、無くしてしまいますね。


5月24日  とあるメール a letter  

 今日はダラスの回診。
きょうは、懐かしい患者さんからメールをいただきました。管理人が、研修医になって最初の頃に受け持った移植の患者さんです。もう5年も前になりますが、たまたま、ある記事を読んで連絡をしてくれたようです。こういう仕事をしていてうれしいのは、元気になった患者さんから連絡をもらうことですね。
 あのころの仕事といったら、毎日、食事を食べたかどうかを監視して、「もっと食べなきゃだめだ。」といつもハッパをかけていました。いまも、患者さんには「もっと食べなきゃだめだよ。」と食事のトレーのふたをあげてハッパをかけています。
 まあ、もっとも手術の後だからといっても普通と変わらないハンバーガーとかが並んでいるのを見ると「こりゃ自分だったら食べられないな。」といつも思いますが。
 さて、来るべきファイルのデジタル化に備えて、今日はハードディスクを手に入れてきました。格安の外付けハードディスクを提供しているAcomDataですが、FirewireとUSB2.0がついて、80GBで$100というものをBestBuyで手に入れることができました。作りとしては、内臓式のものを箱入れしただけのようなちゃちな作りですが、これで十分ですね。


5月23日  教科書の一行 One sentence of the textbook 

 今日は一晩中病院泊まりそのままフォートワース回診で、ダラス回診。
今日は一日かかって、認定医申請の抄録のまとめ。500以上の症例がないととれないと聞かされて、せっせこ症例をまとめます。元の病院帰って症例を調べることができないので、ファイルメーカーのデータベースに入っている中からしか抽出できません。これは失敗しました。後は6月10日までに日本に送るだけです。
 さて、論文も投稿用に体裁を整えなければなりません。こんな時に威力を発揮するのは、EndNote。クリック一発で、参考文献を投稿先の雑誌用に合わせてくれます。それにしても移植外科など、外科の中のごく一分野でも、分厚い教科書になります。やっと論文を書いたとしても、教科書の1行に引用されるのはまたその中でもごく一部です。まあ医学の道のりは遠いものですね。
 


5月22日  ベッドサイドにて on the site 

 今日はダラスの回診で当直。
ICUの重体の患者さんがいるので、今日は一日中ICUに縛り付けです。外科認定医の抄録や論文などを仕上げようと思っていたのですが、臨床が本業ですからね。昨日の5-minuteはなかなかすばらしいソフトです。臨床留学をしている方には、ePocratesと並んで、必携のソフトにあげてもいいかもしれません。
 ICUに暮らしていると主な仕事は昇圧剤の管理、呼吸器の設定、ラインの管理など医学的なこともさながら、一番厳しい仕事は、患者さんへの説明ですね。刻々と悪くなっていく状況を家族に伝えるというのはとてもつらいことです。
 日本で呼吸器をはずしたと言うことで殺人罪で訴えられた医師がいましたが、テキサスでは見込みのない患者さんの治療を打ち切るのは一般的に行われています。実際、そのような患者さんに蘇生術を行っても悲惨なだけです。

 さて、管理人の3年目のVAIOにも、Active Perl とApacheがインストールされて、ローカルサーバーとして昨日するようになりました。ネットワークに接続されなくても、手元でcgiが作動するのは感動ものですね。


5月21日  プライマリケアー Primary Care 

 今日は、フォートワースの回診の後に、ダラスの回診。このサイトのメインコンテンツはパームですから、たまにパームについても書かないといけませんね。
 移植外科の場合は、移植後の患者のプライマリドクターの役割もあります。そんなわけで、ちょくちょく救急に呼ばれるのですが、最近は(元々ですが、)内科的治療などが不安になることもあります。そんなときに、ちょっと調べるのにいいのが日本だったら現代の治療指針ですが、こちらで評判が高いのが、5-Minute Clinical Consult 俗に言う5 minute です。$64と少々高いですが、利用価値は高いです。管理人もやっと、手に入れてみました。
 さて、ICUでもいつも心臓関係の異常には苦労させられています。こちらは、米国循環器学会からフリーでのポケットガイドが発表されています。どちらも、Sky Scape からダウンロードできます。今日の治療指針や、イヤーノートなどもPalm版が出ればいいのですが。

 さて、このサイトでは、msearchを検索cgiとして使用しています。非常に優れたindex型の検索ソフトですが、このサイトもサイズが大きくなったためにindexをサーバー場で作成することができなくなってしまいました。
 そのため、現在ローカルでサーバーを立ち上げで、ローカルで処理する予定です。しばらくの間は、検索に障害が生じますので、ご了解下さい。

5-Minute Clinical Consult
http://www.5mcc.com/

米国循環器学会ポケットガイド
http://www.acc.org/clinical/palm_download.htm


 さて、かねてからほしがっていたスキャンスナップを日本でオーダーしました。手にはいるのが楽しみです。


5月20日  Nellcan  

 今日はダラスの回診の後に、フォートワースの回診。
さて、最近処方のオーダーの出し方がうるさくなっています。そういえば、誰かの書いた薬の名前が、Nellcanとなっていて、ICUの看護婦さんと「なんだこの薬は」と、すっかり考え込んでしまいました。ePocratesでも乗っていないし、Nellcanで引いても出てきません。Nell Canでgoogleで検索したら出てきたのがこのページ。

http://www.funfolly.com/h/c/c0824.htm

かなり受けました。

 さて、薬の処方の書き方でうるさく言われるようになったのは、今まで慣習で書いていた

QD(一日一回) → Daily
QID(一日4回) → four times a day
MSO4(硫酸モルヒネ) → Morphine sulfate
MgOx (酸化マグネシウム) → Magnesium Oxide

QD みたいな書き方は深く浸透しているので、直すのはなかなか大変です。処方箋の書き方に関してはおもしろいページがあります。次のホームページの、阪大の処方箋の書き方などはほんとだったらおもしろいですね。

謎だらけのカルテ用語
http://drq.at.infoseek.co.jp/clinic/karte.htm


5月19日  寿司職人 

 今日はフォートワースにて腎移植。そのまま回診。
 移植の手術の時には、血管縫合がすむまで移植臓器を冷やしたままにしておく必要があります。そのときに、一番問題になるのは手の熱が伝わるということです。肝臓は比較的大きな臓器なので、暖まりにくいですが、腎臓は小さいのですぐに暖まってしまいます。
 そういえば、寿司職人はしゃりが暖まらないように、握る前には氷水で手を冷やしてから握ると言うことを聞いたことがありますね、移植手術の時にも、氷水で手を冷やした方がいいかもしれません。


5月18日  アンケート  survey

 今日はダラスの回診の後に、フォートワースの回診。ICUの看護婦さんはこの夏から4人も学校に戻ってしまいます。その中でも仲が良かった看護士さんは来週にはやめるとのこと、そろそろ、住所をもらう時期が来ました。
 さて、首里先生がまわしてくれた製薬会社のアンケート。抗生剤に関して、どんな先生の意見を聞くかと言うことを答えると、$300くれるそうです。ほんとかどうかわかりませんが、まあ、そんなに長いものではないので、送ってみることにしましょう。
 論文のカバーレターを秘書に作ってもらわなければならないのですが、昨日から風邪でお休みです。病理の先生にも確認してもらって、提出の最後のチェックです。
 さて、今日一日頭を悩ましているのが、外科学会の認定医の症例数です。噂によると600症例ないと行けないとのことですが、そんなにたくさんデータを持ってきていないので、増やすのが大変です。制度が変わらなければ日本に帰ってから申請するのですが、それまでには間に合わないので、こちらで仕上げなければなりません。


5月17日  万歩計  pedometer

 今日は学会から戻って、当直。フォートワースの回診付き。藤沢製薬のおまけの万歩計を早速つけてみます。これは、カロリー計算もできるなかなかの優れものです。腰回りには携帯が2つとポケベル、それから万歩計とすっかり重くなってしまいました。
 今日の歩数は19167歩9.58km歩いて、消費カロリーは757Kcalでした。栄養士に見せたら、「明日は私に貸してと」たいそう気に入ったようです。
 そういえば、ボストンの聖先生から電話がかかってきて、ポスターが部屋に見つからないとのこと。あれほど念を押したのにもかかわらず、メイドさんが片づけて閉まったに違いありません。困ったものです。
 さて、いつものことですが、保健局から、「申請書類を受け取った」との手紙が届いたのですが、名字がVenoになっています。いつもいつのこの間違えばかりです。早速、秘書に電子メールを送って直してもらいますが、こうやって、書類作業が遅れていくのです。


5月16日  学会へ行こう Bosnton編 3

 今日はただ帰るだけ。11時の飛行機なので、今日は出られずにそのまま、空港へ向かいます。ボストンはやっぱりいい町ですね。またゆっくり来たいものです。
 昼過ぎにはダラスへ戻ります。ボストンに比べるとほんとにだだっ広いところです。アメリカらしいといえばアメリカらしいですが。

 さて、今日はかねてから腎臓内科の先生が見ろ見ろとうるさくて、最近は顔を合わせるたびに「まだ見ていないのか?」と責められていた、「Lost in Transplation」を見ました。予想に反して、確かにおもしろかったです。かなりまったりとしていて、最後の別れの場面などもっと盛り上がってもいいかと思いましたが、このまったりしたところがいいところなのでしょう。ただ全編字幕が全くないので、アメリカ人が見ておもしろいのでしょうか。情緒的な映画が好きな人にとっては、まあ、おすすめできますね。


5月15日  学会へ行こう Bosnton編 2

 さえt、今日は事実上学会の初日。とは言っても、プレミーティングでレクチャーが中心です。レジストレーションのブースに行ったら長蛇の列。いつもは前もって、ネームプレートなどが送られてきていたのですが、今年は来ません。そのため引き替えのすごい列です。しかも要領が悪いために、30分以上もかかります。
 名前を見たら、秘書が打ち込みを間違えたのか、間違っています。まあ、名字が間違っていないだけマシと言うことにしましょう。そういえば、今年からタイトル表示がなくなったのかな。(MDとかというところ)
 さてレジストレーションをおえると、レクチャーに行ってきます。日本人の参加者もたくさんいらっしゃるようで、固まっているのですぐにわかります。製薬会社からの参加者も多いようですね。
 さて、昼間は会場なから抜け出して、お昼ご飯を食べに。このコンベンションセンターはボストンでも大きなショッピングモールの中にあるので、充実しています。ダラスとは違って都会ですね。
 お昼のチョイスはBoston Chowderを、ロブスターロールといただきます。ボストンに来たらやはりこれです。
 さて、レクチャーは5時に終わって、今度は業者の展示会のオープニングです。こちら、Wine & Cheeseパーティーと言うことになっていましたが、同じ病院の腎臓内科の先生が、「今年のはすごくいいよ。」と言っていたように、なかなか豪勢なケータリングです。管理人は、この後に約束があったので、残念ながら、食べることができません。
 それでも各ブースをまわって、おみやげをもらうというのも楽しみなもので、今年の、「いいもの」は藤沢製薬のデジタル万歩計でしょうか。アメリカで働いている医師は、アンケート(薬に関するもので、結構長い)に答えると、CDと、ステンレスマグカップももらえます。CDの選択はノラジョーンとジムブリックマンとエリッククラプトン。ジムブリックマンはこの前買ったばかりです。エリッククラプトンを選択したけど、ノラジョーンの方が良かったかな。
 さて、この後はさらに8:30から、藤沢製薬主催のパーティーというのがあるようなのですが、それは失敬して、Union Oyster Houseへ向かいます。ホテルからタクシーで行ったのですが、道の混んでいること混んでいること。ボストンでは車は不便ですね。
 こちらのレストランはアメリカでも最も古いと言われている、ミッショントレイルに面したレストランで、去年の夏には前を通り過ぎるだけでしたら、今日は、生牡蠣と、エビ、それからクラムチャウダーにムール貝。ビールはもちろんサミエルアダムスで舌鼓をうちます。
 帰りには地下鉄を使います。ボストンは地下鉄が便利なのですが、工事中で乗り換えないと行かれません。でも、東京と同じように夜でも安全そうです。しかも、$1.25で安いものです。
 さて、夜中には、ハーバードの前に繰り出して、Harvard Squareにある、au bon painというチェーン店へ。ダラスでは見ないと思っていたのですが、空港にはあるようです。さすがハーバードと思えるのが12時を過ぎているのにもかかわらず、チェスをお店の前でやっている人たちがたくさんいられることです。しかも、蛍光灯やタイマーまで持ち出して本格的です。まわりも学生ばっかりで、若い雰囲気でいっぱいです。学生街というのも懐かしいですね。
 そんなわけで、ボストンの夜はくれていきました。



5月14日  学会へ行こう Bosnton編  

 昨日の当直はいつになく大荒れ。一睡もできずに、ICUに付きっきりです。そういえば、この病院で非常に緊急で医師を呼び出すとき、たとえばCode BlueでCPRが必要なときにはコールバック番号の最後に911という番号を付けます。たとえば27273-911とかね。しかも、ダラスとフォートワースで手術があり、回診できるのは管理人一人、山のようなICUの患者さんの処置の後、病棟をおえて、何とか10時過ぎには脱出、家に戻って荷物を詰めて、Kinkoによって、ポスターをピックアップ。90×120cmのポスターなのですが、$140と結構かかります。ラミネート加工を頼んだら、てかてか仕上げになるのかと思っていたら、いわゆる本当のラミネート加工。あまり丸められないので筒に入りません。まあ、最も、ラミネートしてあれば、おれにくいので、そのまま持って行きます。ちらっと見て「Concusion」にsがぬけています。(正しくはConclusionsね。)まあ、これはご愛敬でしょう。
 時間がないので、ターミナルの駐車場に止めます。$16/日でかなりするのですが、背に腹は代えられません。
 いつものごとく自動チェックイン機を使っても、荷物を預けるのに時間がかかるので、普通にチェックインするのと変わりません。
 空港のブリッジの前で、プリッツルのホットドッグを見つけて、食べてみましたが、これが結構おいしいです。お店の名前は、「Auntie Anne's」でした。デルタ航空の国内便は、機内食は有料と言うことになっているようです。最も最近は国内線は機内食が出ないので、4時間もの飛行で食料がなくて餓えるよりは合理的かもしれません。結構注文している人がいました。
 そういえば、同じ便にいつも顔見知りの薬屋さんが乗り合わせていました。彼も、学会に行くのだそうです。しきりに窓際の席に変えたがっていましたが、今日の便はいっぱいです。
 1時に出た飛行機は、4時間の飛行の後に6時にボストンに到着します。タクシー乗り場は長蛇の列で、薬屋さんと一緒に待ちます。タクシーはいっぱいいるのですが、乗り方の手順がうまくいっていません。かれは、「タクシー代は病院が持ってくれるのかい?」と聞いて、「そうだ」と答えると、自分一人でタクシーに乗っていきました。彼は、シェラトン、こちらがマリオットと近いので、自分持ちだったら乗せていってくれるつもりだったのかしら。
 さて、空港からのタクシー、中南米の運転手さんでしたが、こちらが乗るなり、ラジオをクラシックに変えて、自分はひたすら携帯で話しています。とてもクラシックという雰囲気のドライバーではないのですが、携帯の着信音もエリーゼのために、ほんとにクラシック好きなのかもしれません。
 さて、今回のホテルはマリオットコプリープレイス。学科以上まで去年は何のミスかスーパースイートルームでしたが、今年は狭い部屋です。どちらかというとビジネスホテルの雰囲気です。
 このホテルの2階には、なんとSony Styleが入っています。新型のバイオが入っていないか、見に行きましたが、あいにくまだ入っていないようです。「学会特典あり」との掲示が出ていましたが、どんな特典が付くのでしょうか。それにつけてもボストンは都会ですね。ダラスとは相当違います。友達も何人かボストンに留学していますが、観光には最高ですね。

 そういえば、行かれなくなった京都の学会、6月1日までにファイルを送れば、ポスターに関してはCD化してくれるようです。学会の抄録のCD化ははやりですね。確かに検索は便利です。ポスターに関しては、空白で逃げるしかないですが、口演の方はどうしましょうか。んー。

今日の紙芝居(クリックすると拡大します。Click a picture to enlarge it.)
1.おなじみkinkoは24時間営業
2.機内食の値段表なぜか$と書いてない
3.タクシーの長蛇の列
4.ソニースタイル
5.学会特典あり


5月13日  提出  submission

 今日はダラスの当直。
学会用のポスターに手直しが必要になったので、Kinkoに電話をして、原稿を差し替えてもらう。電子メールで、原稿を送ればいいので簡単です。ただ、Power pointだと、フォントの問題があるので、PDFファイルなら早いのですが、あいにく管理人はまだAcrobatを持っていません。はやくSnapScanを手に入れたいですね。
 そういえば、論文も提出のOKがやっと出ました。まだ、長い道のりですが、ここにいる間に提出できてほっとしました。ボスに「学会発表は見栄えはいいけど、論文にならなければ意味がないんだ。」と、一言いわれて、あと、もう一本仕上げなければならないので、まだまだ忙しいです。それにしても、どんなに忙しいときでも、ボスは論文なり発表をあっという間に手直しをしてくれます。管理人の場合は情けない英語の手直しも多いのですが。
 タダ、こういうところは提出にしても秘書が全部やってくれるのですね。ありがたい話しです。

 さて、いよいよVAIOがフルモデルチェンジをしました。現在管理人はR505Rを使っているのですが、蒙古の機種も3年です。今までは、いつも1.5−2年おきに買い換えていたのに比べると、本当に長く使っています。今回発表された、Type Sはかなり心をくすぐっています。前回の505は妙な段差がついて、デザイン的に今ひとつだったのに比べると、かなり見栄えは良さそうです。管理人の場合は、いつも持ち歩いているので、この大きさが一番手頃ですね。
 今までのCPU遍歴を考えるとPentium M 1.5MHzというのはちょうどいい頃合いです。

Z80A 4MHz 自分で設計したワンボードコンピューター
80286 12MHz 大学で初めて使ったPC-9801
486 20MHz 香港で買ってきた怪しいデスクトップ
Pentium 100MHz 大阪で買ったPC互換機
Pentium 133MHz 学生の時の富士通のノート
Celeron 300MHz 藤枝に行く前のVAIO 505です
Pentium 3 850MHz アメリカに行く前のVAIOR505R

 それでは明日からボストンです。ポスターは10時にはできると言っていたけど、大丈夫かな。


5月12日  夜の町  night town

 今日はダラスの回診の後、フォートワースの回診。
さて、まだ、日本行きがキャンセルになったショックがさめやらぬまま、仕事が続きます。日本に戻ってから、準備しようと思っていた外科の認定医の申請手続きもこちらで行わなければ行けません。航空券に関しては旅行代理店IACEトラベル経由で購入したのが功を奏して、また後日と言うことでどうにかなりそうです。
 さて、今日中に諸々の書類を提出して、ポスターを印刷しなければなりません。こんな時に強い味方は、24時間営業のビジネスセンターKinkoと、中央郵便局です。ぎりぎりまで書類を書いてからKinkoへ。ダラスにも何軒か24時間営業のKinkoがあります。ほとんど、12時近いのにもかかわらず、結構な混みよう。Power Pointのファイルを手渡して、明日の夕方までにはできるようです。しかし、口演なら、タダなのにポスターだとお値段がはります。
 さて、次は書類を出しに、中央郵便局へ。日本行きはExpress Mailで。封筒が国内のものと同じなのでややこしいです。日本でのEMSに当たる郵便ですね。国内宛は、Priority MailとCertified Mailの組み合わせで。重要な書類を送るときはこの組み合わせが便利です。配達の状況はどちらも、日本と同じようにインターネットで確認できます。

 そういえば、先月で日本人会も退会ですね。ほとんど何もしていませんが、終わりが近くなるとなんだか寂しいものです。異動といったら、昔、高校の同級生に連れられていった「プルメリアの伝説」、この映画はどうでもいいのですが、その同時上映だった、「刑事物語2」。武田鉄矢主演のこの映画は、なかなかいい映画なのですが、映画の度に武田鉄矢は異動になって、一人寂しく町を去ります。ああいう静かな去り方がいいですね。


5月11日  まだ遠い  far a way

 昨日は当直の代わりで泊まり。今日も当直です。
さて、管理人京都の学会に行く予定だったのですが、「人手が足りないから行かないでくれ。」とのこと、航空券も買って大使館のビザの面接の予約も取ったのに、キャンセルになりそうです。
 国際学会で発表できる機会なんかもうないのかもしれないのに、残念ですね。成田からの電車の中で、2年ぶりの漫画を読むのが楽しみだったのですが、まだお預けのようです。
 そうそう、今回は、スナップスキャンとハードディスクも買ってくる予定だったのですが、これも、送ってもらわないと行けなさそうです。
 最近見続けている、銀河鉄道999のビデオ。こんなくらいアニメをよく子供の時に見ていたものです。今見ても、おもしろいアニメですね。


5月10日  45例目  45th Liver Transplant

 今日はダラスの回診。昨日はドナーの情報が錯綜して一晩中電話が鳴り響き、全然寝られません。
 先日、とうとう45例目の管理人が術者をした肝移植がありました。最近はドナーに行くことはないのですが、その日は、朝から自分で取りに行って、持ち帰ってきた肝臓をありがたく移植させて頂きました。
 管理人の移植外科のプログラムは、移植外科学会の認定プログラムで、トレーニングの用件が、肝移植の術者45例だったと思うのです。
 今セコセコと書類を書いている外科学会の認定医と同じように、45例したからどうだというわけではないのですし、ましてや日本では評価されないですが、まあ、ダラスで移植外科のフェローをして、一区切りついたと言うところでしょうか。
 まだ、論文という問題が残っていますし、まだ道のりは険しいですが。

 ちなみにダラスでどれだけ移植ができるかと言うことで今日までの管理人の件数ですが。

 肝移植  術者 45例  第一助手 100例
 腎移植  術者 42例  助手     60例
 膵移植            助手      6例
 ドナー   術者 37例  助手     23例

 でした。


5月9日  昔の患者さん  Memories of the patient

 今日はダラスの回診。
 さて、管理人の頭を悩ましているものに、外科学会の認定医の抄録書きというものがあります。締め切りが来月の頭なので、アメリカ出書類を書かなければなりません。全部の資料をこっちまで持ってきていないので、結構困難です。
 それでも、研修医時代に作った、File Makerベースの患者管理ソフトには、500人ほどの患者さんが入っているので、これから抄録を作っています。
 それぞれの症例通りに分けていくのですが、非常に懐かしいですね。しかし、余命幾ばくもない癌患者さんも多かったので、その後どうなっているのかと言うことも気がかりになります。
 こういう抄録書きももっと時間があるときだったら、昔を振り返りながらでいいんですけどね。


5月8日  リドカイン Lidocaine  

 今日はダラスの回診。当直ですが、比較的静かなので、事務作業。来週の学会用のポスターを作ります。管理人、日本にいたときは一枚刷りのポスターなどを作ったことがなかったので、どうしたものかと思ったのですが、パワーポイントを使えば、簡単にできるのですね。あとは、kinkoでプリントアウトして終わりのはずなのですが、最後のまとめがまだ書けていません。
 日本だと、よく「予宴」もとい、「予演」というのがあって、みんなの前で発表の練習をするのですが、ここは、抄録を出した後はほったらかし、このまま出してほんとにいいのかしら?

さて、書類作成のために必要な証明写真。病棟の秘書が「タウンイーストモール」に証明写真の機械があるからと、行って見るもあるのはプリクラの機械だけ。本当に証明写真は見つかりません。

 仕方がないので、JC Pennyへ。ちなみにWal MartやSearsなどにも、写真屋さんはあります。そこで、証明写真を撮ってもらったもののその写真のひどいこと。アルバイトみたいなお姉さんがとっているので写真もひどいし、切り方なんて、自分で切った方がマシです。それでも21ドルも取るんだから全く納得がいきません。ちなみにパスポートをとるときは郵便局で写真も撮ってくれるみたいです。

 リドカインといえば、ドラマ er のなかで、よく「ライドケーン」と叫ぶ場面がありました。アメリカに来て、看護婦が「ライドケーン」と叫んでいるのを聞いて、「アメリカに来たんだな。」と感じさせたものです。
 さて、またリドカインに関する事故が起きたようですね。リドカインには1%と5%の2種類があって、かねてからアンプルの取違による事故が指摘されていて、問題になっています。取り違えはある一定の確率では起こるもの、最も事故を防がなければ行けない医療の現場で、Fail Safeの思想が立ち後れているのは非常に不思議なことです。今回の事故でも、医師からも「研修医の知識不足」を指摘する声があり、こういう思想が、改善を遅らせているのではないでしょうか。
 最も、私が働いている病院では、薬を医師が詰めることはなく、基本的に薬剤部、緊急のものでも看護士が指示に基づいて詰めるだけです。日本にいたときに、薬をすわされていたのが、懐かしいですね。


5月7日  ブログ  blog

 今日は、ダラスの回診の後、フォートワースで移植とそのほかの手術。この2日間は相変わらず忙しかったです。

 管理人のかつていたクラブのHPがBlogに変わったようです。日記だけではなくて、クラブのサイトまでBlogになるほど最近は世の中Blogがはやっていて、あまり新しいものには飛びつかない管理人としては、どこが今までの日記と違うのかよくわかりません。ともかく、自分のファイルを他人のサーバーに預けるというのには抵抗があり、しばらくは、今の形式のままの日記が続くでしょう。

 J-1,H-1ビザなどを日本で更新される方も多いかと思いますが、そのときに威力を発揮するのが、「研究留学ネット」のビザ取得データーベース。旅程を決めるためにはとてもありがたい情報です。日本に帰ってからも、このようなデーターベースを維持されているのは誠に頭が下がります。


5月6日  君は今日から来なくていいよ  Fired

 昨日の当直のまま、朝4時から肝移植、ダラスの回診をして、M&Mのプレゼンテーション、それからフォートワースの回診です。
 さて、いつも回診をしている病棟薬剤師が朝見あたりません。先週は風邪で休んだ日があったので、今日もそうかと思ったら、「昨日1時にもう来なくていいと言われたんだ。」と代わりの薬剤師が教えてくれました。
 何でも、人員削減のためとのことですが、その日のうちに解雇というのはさすがアメリカ。やっぱり怖いですね。彼女はマネージャーでその分高い給料をもらっていたので、真っ先に解雇されたようです。

 さて、アメリカらしいといえば、学会事件。
管理人の「自分の都合で人の予定を動かしたら弁償するもの。」という考えが、日本人特有なのか、それとも常識としていいのかと他のアティンディングに聞いていたら。「自分一人だけが学会に行くとはけしからん。」というように、あるアテンディングが怒り出してしまって。結局、管理人は学会に行くことになりそうです。
 管理人としては、「面接があるから仕方がないし、お金は貸したと言うことにしよう。」という、まあ、大岡裁きのようなところで決着がつけばいいと思っていたのですが。
 「自分の面接で、他のフェローが学会に行かれなくなるのはフェアーでない。」という正義が押し通されることになってしまいました。
 日本人の感覚としては争いごとをさけたいと思うところなのですが 、こちらの考えでは、争ってても正義を通す(この正義というのが誰の正義かと言うことが問題になるのですが。)ということになります。意外な方向に話しが行って、ちょっと聖先生がかわいそうです。
 この2つの出来事は、全く郷に入っても郷に従わない管理人には考えされるものでした。


5月5日  労働2倍給料半分  Double work half salary

 今日はフォートワースの回診の後、ダラスの回診。
さて、今年ナースプラクティショナーの学校を卒業する看護婦さんが、仕事を探しています。看護婦さん達も勉強熱心で、より高給のもらえる、ナースプラクティショナーや、麻酔看護士などの学校へまた戻る人も多いのです。
 ナースプラクティショナーなら労働時間は我々の半分で、給料は3倍近いです。ICUの看護婦さんと話しをしていて、「医師になってもいいことなんてないじゃない。」ということになります。

 逆に言うと、レジデントやフェローなどの安くて、やめさせることのできる労働力を確保できるプログラムは、できるだけナースプラクティショナーを雇わずにすましたいと言うことになります。

 猫の手も借りたいこのプログラムでも、結構あまり経験のないレジデントなどを採用しなかったりします。また、ナースプラクティショナーも雇ってはくれません。そんなわけで、まだまだ、フェローの受難の日々は続くのです。


5月4日  証明写真  photos

 日々これ書類作業に追われている管理人です。一つめんどくさいのが、証明写真をとる機械がないことです。日本だったら、24時間いつでも写真が撮れるのですが、昼間の空いている時間に写真を撮らなければいけません。
 さて、日本行きのチケットなどを探していると、必ずしもインターネットの方が安いわけではないようです。しかも、旅程の変更などに対応できることを考えると旅行代理店のメリットも十分にあるようです。
 ちなみに現在日本行きのチケットはexpediaでは$940, 日系の旅行代理店であるIACEトラベルは$935とほとんど値段は変わらずに、旅程の変更などに柔軟に対応してくれます。


5月3日  経済格差  a disparity in economic power 

 今日はダラスの回診の後、フォートワースの回診。
さて、あさからプログラムディレクターより、「大ボスからお咎めがあると思うけれど何かしたの。」とのポケベルが、どうも昨日の夜中のICUへの患者の移送に管理人が立ち会わなかったとのこと。もちろんそんなことはないので、さっそく、大ボスのところに異議申し立てに行った後に、大ボスに告げ口をしたICUの婦長に抗議に行きます。
「どうして患者を見なかったなんて言うんだい。カルテに直筆で書いてあるじゃないか。」
「時間がカルテに書いていないでしょ。そんなのいつかいたかわからないわ。」
「転送の指示(プリントアウトしたもの)に時間が入っているじゃないか。この指示も、直筆でしょ。」
 といっても、埒があきません。最もこの婦長には他のアティンディングもよくやられているので、プログラムディレクターも「まあ、気をなだめて。」といったところですが、所詮第三者です。
 だいたい、人のカルテの記載を信用しないなどと、医師ー看護婦の信頼関係の根底を揺るがすので、看護部長に手紙を書こうかと考えているくらいですが、争いごとを好まない日本人としてはそこまではしないんだろうな。

 こういう日はトラブルが続きます。
今月半ばの学会。いつになく、昼食などに誘うのでおかしいなと思っていたら、今日になって突然、「16日に面接があるから。」と聖先生が言ってきます。
 つまり、学会期間全部を行きたいというのです。彼も人生がかかっているので100歩譲って、行かせましょう。しかし、
「航空運賃のキャンセル料は払ってくれるんだろうね。」
「僕の面接は仕事だ、何で払わなければならないんだ。」
 管理人は唖然。仕事ではなくて自分の都合でしょう。でも彼は全く悪気がなく言ってのけるのです。こういうことは一度きりではありません。 
こっちこそ、「何で君のためにキャンセル料を払わなければ行けないんだ。」
こういうことはたびたびあるのですが、こういうときに国ごとの常識の違いというのが大きく出てきてしまいます。
 いくら、「同じフェローで同じ給料だ。」といっても、コーヒー一杯$10の国から来ている管理人に比べたら、同じ$100の価値は何倍も違います。「D70がほしい↓」などとほざいている管理人に対しては、「向こうは全く貯金もなくてアメリカに来ているんだから、それくらいは許してやってくれ。」ということになってしまいます。

 全く割り切れないものを感じつつも、「出世したら返してくれ。」といって許すしかないんでしょうね。


5月2日  還付申告 Tax Return   

 ちょっとのぞいたら、「研究留学ネット」の門川さんもニコンのD70を手に入れたようですね。管理人も今ほしくて仕方がないですね、ちなみにこちらだと、$1299で日本よりも1万円ほど安く手に入ります。

 さて、アメリカに来る前に購入したIXY 200も随分長いこと使用してきましたが、そろそろ(というかだいぶ前から)デジタル一眼レフを手にしたいものです。さて、そんなことを行っているうちに、確定申告のTax Returnがもう振り込まれていました。2ヶ月分の給料に相当する額ですから、非常に大きいです。これで、D70の購入に弾みがつきそうです。

 よく知られているように、J-1研究留学では、最初の2年間は税金がかかりませんが、臨床留学でも同様に税金がかかりません。管理人のように大学病院でない一般病院でも同様にして、税金が返ってきます。
 Tax Returnの申告方法は基本的に研究留学の申請に準拠します。
 臨床留学のためのTax Returnガイドも書かなければなりませんね。


5月1日  開設2周年   

 読者の皆さんこんにちは。「ダラス通信」の管理人です。皆様にはいつも読んで頂いて大変感謝しています。おかげさまで、2年間続けてくることができました。
 ダラスを離れるときももうじきですが。今しばらくおつきあい頂けたら幸いです。

 さて、そんなわけで、そろそろ(と言い続けていますが)学会、論文もまとめなければなりません。先週はすっかり遊び回っていましたし、今月はボストン、来月は京都と旅行が続きます。学会に行くときに、旅費が出るという制度はとてもいいですね。去年は、何の間違いかスイートに泊まれてしまいましたが、今年はそんなに幸運は続かないでしょう。ただで旅行ができるとなると、気合いが入ります。

 さて、今日はやっと白い巨塔の最終回にたどり着きました。ちまたでは、非常に高い視聴率だったようですが、前回の田宮次郎のものに比べてやはり重みが足りなかったですね。20年近い昔ですが、今でも、手術室の時計の針を進める場面や、財前教授が鏡を見て黄疸に気がつくところ、肝性脳症でうわごとを繰り返すところ、解剖に付されながら遺書が読まれるところなど、昨日のことのように記憶に残っています。最後の場面も黄昏時の中をモーツワルトのレクイエムをバックに運ばれていくところなどは、今回のものよりもはるかに情緒的にできていました。初めて、病棟で5−FUを使ったときには、「白い巨塔の中で出てきた抗ガン剤だ。」と感慨にふけったものです。それを考えると、前回の白い巨塔の時から、癌治療というものはほとんど進歩していないのですね。
 そういう意味では、肝臓癌における肝移植は癌治療の中でも大きな治療の進歩だと思います。是非とも、日本の患者さんがアメリカに移植に来る必要がないような社会に早くなるといいですね。

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