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移植のシステム
Transplant Network

 アメリカでは移植臓器はUNOS(United Network for Organ Sharing)という機関によって一元的に管理されています。このページではどのような形でドナーから肝臓や腎臓などの臓器が提供されるかを説明していきたいと思います。 


移植臓器の提供

UNOS(United Network for Organ Shareing)

 UNOSというのは、各地元の臓器斡旋機関機関の情報を集めて、全国規模で情報を統一しより適切な臓器提供を行うために生まれた組織です。ドナーの情報と、レシピエントの情報はすべてここに集められ、ひとたびドナーが出ると瞬時にコンピューターで適切なレシピエントが選ばれます。

OPO(Organ Procurement Organizations)

 これは地元の臓器斡旋機関(OPO)のことで全米をいくつかの地区に分け、たとえばダラスはテキサスとオクラホマとになる地区を3つのOPOでカバーしています。基本的に臓器はこの地区の中で分配されることになりますが、後述するStatus1の患者さんなどの場合は、地区を越えて臓器が運ばれることになります。そのため管理人のProgramでは2つのOPOにまたがるために2つの病院をカバーしているのです。

 管理人の病院をカバーするOPO

 Southwest Transplant Alliance (ダラス地区)

 Life Gift (フォートワース地区)


待機患者さんのリスト

マッチング(Matching)

 肝移植、腎移植を含めてよほどの場合を除けば基本的に血液型の一致した患者さんの臓器を移植します。肝移植の場合にはそれ以外に肝臓の大きさが一致するかということも重要になります。
 腎移植の場合には血液型以外にHLA(ヒト白血球抗原)ができるだけ一致した患者さんに移植をするようにします。

MELD Score

 2002年の2月より、アメリカの待機患者さんの順位を決めるやり方は従来のStatus(次の説明)に代わってMELD Score(Model of Endstage Liver Disease Score)が導入されました。これは従来のものよりも、機械的に(ビリルビンとクレアチニンとプロトロンビン)により細かく医学的な状況に合わせて順位付けができるということがあります。
 また、従来の順位付けと大きく異なるのは肝細胞癌(HCC)に対してMELD Scoreと同じ予後に当たる点数をつけるということです。自動的に高い点数(より上位な順位)が与えられます。

Status

 これは従来使われていた分類わけですが、現在ではStatus 1と Status7のみが有効で、あとはMELD Scoreの取って代わられました。


移植センター


リンク

UNOS(United Network for Organ Shareing)
http://www.unos.org/

Southwest Transplant Alliance
http://www.organ.org/

Life Gift
http://www.lifegift.org/


更新記録
●2002年5月26日:新規公開
●2002年5月8日: 更新しました



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