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その3 ホットスプリングス国立公園


その3 ホットスプリングス国立公園編(Hot Springs National Park) 1,016マイルの旅

1日目(9/1) Tokio, Crater of Diamond, Hot Springs N.P.編 
ダラス(Dallas, TX)→Tokio, AR→Crater of Diamond A.P. AR → Hot Springs N.P. → Russellville, AR

2日目(9/2) Buffalo National River, Hurricane River Cave編
Russellville, AR→Buffalo N.R.→Hurricane River Cave→Mystic Carvern→ダラス(Dallas, TX)


1日目(9/1) Hot Springs N.P.
ダラス(Dallas, TX)→トウキョウ(Tokio, AR)→ダイアモンド鉱山(Crater of Diamond A.P. AR )→ ホットスプリング国立公園(Hot Springs N.P.) → Russellville, AR

 今日はIvyを昨日の夜のうちに預けてしまったので、朝7時に出発しI-30を東へと向かいました。タイヤの空気圧は36PSIと少々高めに4輪とも均一に調節したのにもかかわらず、ずいぶん左にハンドルを取られます。これは帰ったらアライメントの調節をしなければならなさそうです。3時間ほど走ると州境の町Texarkanaに到着します。ここは、町の中心を州境が通っていますが、町の中のI-30上にレストエリアがあって、そこがアーカンサス州のビジターセンターになっています。ここで、地図とガイドブックを手に入れて、今日最初の目的地Tokioを目指します。

まっすぐな田舎道


 僕の調査によると、アメリカには4つのTokioという地名があって、ひとつは前回行ったテキサス東京ですが、ひとつはアーカンソーにあります。後の2つはワシントンと、ノースダコダなのでそれは別の機会にしましょう。
 I-30を下りて、未舗装のアーカンサスの田舎道を走ります。アーカンサスから来た患者さん達が、皆一様に「アーカンソーはいいところだと。」ほめる、自然な川や林の風景が広がります。ただ車は砂埃で真っ白です。

これが東京への道のり 一番右が「東京」

 地図を頼りに何とかTokioにたどり着きましたが、アーカンソー東京は林の中にある農村地帯でした。
ここも、はっきりした町というものはありません。
 Tokioからまた、舗装道路に戻って、Crater of Diamond S.P.に向かいます。ここは、病棟の看護婦さんのお勧めの観光地です。駐車場につくと、みんな、シャベルやバケツを用意してビジターセンターに向かいます。何のためだろうと思ったら、ビジターセンターで一人5ドルを払って中に入ると、そこは潮干狩りの畝が広がっていました。要するにみんなダイアモンド狩りに来ているのです。ちなみに道具は入り口で借りることも出来ます。かなりの人が、ダイアモンド狩をしていましたが、今日も30度以上の気温なのでみんなへとへとになっていました。でも、この泥の塊にダイアモンドが眠っているかもしれないと思うと、掘ってみたくなる衝動に駆られます。施設内にはダイアモンドを洗い流す流し場もあって、みんな熱心にダイアモンドを探していました。

クレーター 砂を掘る人


 施設内では、なぜか結婚式の準備もされていました。ダイアモンド婚式まで末永くということでしょうか。
ダイアモンドクレーターをでると、今度はホットスプリング国立公園にもらいます。ここは、アーカンソー内の唯一の国立公園になります。また、クリントン前大統領が幼少期を過ごした場所でもあります。
 ここは、国立公園と言ってもスパで有名なところで、いわゆる他の国立公園とは趣が違います。大規模な温泉ホテルが立ち並びます。国立公園のビジターセンターは旧温泉街の保存された建物のひとつで運営されています。この建物は中のスパの施設も残されており、1900年前半のスパの様子が展示されています。ただ、ビジターセンターそのものには駐車場が無いので、市の案内所の駐車場に止めて歩く必要があります。ちなみに、ここの入場料は無料です。
 国立公園の山の上には展望台($5)があるのですが、そんなに眺めがいいわけでもないため一階のお土産やには人が多かったのですが、上まで登る人は少ないようでした。

似てない これが温泉 その外観

 ここの国立公園はスパのために行く保養地で、いわゆる国立公園らしさを求めるところではないですね。まあ、温泉は日本人には珍しくなくてもアメリカ人には珍しいものらしいですからね。病棟の看護婦さんも休暇でここに長期滞在したようです。
 この町は大きな町なので、例によってWal Martで壊れてしまったクーラーボックス(今度はちゃんとしたものにした)をかい、Arbey'sで夕食を買ってそんなわけで早々に国立公園を後にして景勝ルート(Scenic Route)となっている7号線を一路北へ向かいます。林の中を路が続いているというだけで、それほど眺めがよいというわけではありませんでしたが。
 今日の宿はI-40と7号線がクロスするRussellbilleという町にとることにしました。ここのモーテル(daysInn)は大事を取ってお昼ごろに電話で予約を取っていたのですががらがらなのでチョッと心配になります。宿泊料も$41で格安です。中には冷蔵庫はコーヒーメーカーもついていて、モーテル6(こちらは$35)との違いを感じさせてくれます。

 本日の走行距離 440マイル(1046km) 消費ガソリン 23.1ガロン (87リットル)


2日目(9/2) Buffalo National River, Hurricane Cavens
Russellville, AR→Buffalo N.R.→Hurricane River Cave→Mystic Carvern→ダラス(Dallas, TX)

 2日目はモーテルの朝食を食べた後7時過ぎに出発しました。ここのモーテルはいくらただだからと言っても、チョッとコーヒーやオレンジジュースを薄めすぎでしょう。結局、今朝になっても宿泊客はほとんど増えませんでした。昨日に引き続いて7号線をひたすら北へ向かいます。朝もやの木立が日本の風景、たとえば北軽井沢のような風景を思い出させます。
 途中7号線を外れてBaffalo National River のビジターセンターがある方角に、灰色の線を進んでいきます。こういう未舗装の道路は地元の人しか通らないのか、道行く車が皆手を上げます。ところが地図の縮尺の感覚があわないのか行けども行けども目的地に出られません。途中、廃墟の村から突然黒犬が2匹出てきて追っかけられたりして結構怖い思いをしました。
 結局散々迷った挙句、元に戻って10時ころにBuffalo National Riverのビジターセンターに到着しました。ここは国立公園ではありませんが、同じNational Park Serviceで運営されています。ここは渓谷になっていて、カヌーやボートの川くだりを楽しむことが出来ます。京都にいたときはよく近くの保津峡でカヌーくだりや台風時のラフテリングをしましたが、それのもっと規模の大きいものです。ここにきたら、カヌーくだりをしたいものですね。カヌーやヨットをレンタルする場所は川の近くにたくさんあります。

河川敷にて


 Buffalo N.R.の北側はミズーリー州にいたるまで、洞窟、鍾乳洞がたくさんあります。今日はそのうちの代表的な2つHurricane River CaveとMystic Cavernを訪れることとしました。
 最初はHurricane River Cavenを訪れてみました。ここは、個人運営のようでおばさんが売店をかねた小さな小屋で受付をしています。自由な入場ではなくてガイド付ツアーのみとなっています。僕が到着したときは子どもずれの団体が15人くらい来ていました。受付で入場料$10を払いツアーの時間を待ちます。ところがいつまでたってもツアー始まりません。おばさんが一生懸命電話をかけて「ボスが病院に行くからガイドがいないの、誰か探して家に電話をかけても見つからないの」と言い訳をしています。結局30分以上待たされて、洞窟案内に出発しました。

Mystic Caven とその中

 ここの洞窟は洞窟内の川の上に渡した小さい板の上を歩いていきます。岩盤の割れ目を歩いていくので中はとても狭いです。ただ、子どもでも十分来られる程度に整備されていて、中の鍾乳洞の様子を楽しめました。ガイドツアーはだいたい1時間15分くらいです。
 Hurricane River Caveの後はMystic Cavernへ向かいます。ここは2つの鍾乳洞が合わさっています。こちらも入場料は2つあわせてやはり$10です。入り口は鍵のかかった扉があって、倉庫に入っていくような雰囲気ですが、これは竪穴を作り変えたものらしいです。こちらもガイド付のツアーのみとなっていてやはり30分ごとにツアーがあります。一つ目のMstic Cavenは鍾乳洞らし鍾乳洞で鍾乳石が発達しています。ガイドのお姉さんの話が面白くて、中で逃げ出したいたずらクモザルが首が引っかかって宙吊りになってしまったという話をしながら、鍾乳石を示すと本当にクモザルの姿に見えます。一緒にいた子どもは、よくお姉さんに質問していましたが、この話は本当に信じきっていたようです。

Crystalの入り口


 Mystic Cavenとついになっている、Crystal Caveは新しい洞窟で、まだ鍾乳石が発達していません。こちらは坂を下りたところに入り口があって、さらにそこから40メートルくらい下るのでガイドのお姉さんは2つ連続ですっかりつかれきっていました。
 この2つの鍾乳洞を見学した後は、Hurrisonの町に戻ってマックでポテトをかい、バーガーキングでハンバーガーを買った後、ダラスを目指して出発しました。このときはすっかり3時を回っていました。
 I-40にでて、オクラホマに入った後69号線で一路ダラスを目指します。もう日暮れが早くなってきて、7時半には日が暮れてしまいます。アメリカの高速は真っ暗なので、夜は本当に運転しにくいです。テキサスには行って見慣れた道をとおり自宅に戻ったときはもう11時半過ぎになってしまいました。

 本日の走行距離 576マイル(953km) 消費ガソリン 21.0ガロン (79.8リットル)

全国洞窟協会(National Caves Association)
http://www.cavern.com


更新記録
●2002年8月3日:新規公開

●2002年9月3日:更新しました



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